「彼の法」集団と性愛信仰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 09:53 UTC 版)
「荼枳尼天」の記事における「「彼の法」集団と性愛信仰」の解説
荼枳尼天は後々に性愛を司る神と解釈された。日本では鎌倉時代の13世紀前半ごろに、荼枳尼天を祀る名称不明の密教集団(便宜上「彼の法」集団と呼称)が現れ、「髑髏本尊」という髑髏を本尊とする性的儀式を行った。真言立川流の心定は「彼の法」集団と敵対し、『受法用心集』(文永5年(1268年))を著して、これを邪教と糾弾した。「彼の法」集団はおそらく14世紀前半ごろまでには消滅した。 なお、通俗書や2000年代以前の研究書では「立川流は荼枳尼天を祀ったとして邪教視され、江戸時代にはついに途絶えた」などというように解説するものが多いが、立川流の側を荼枳尼天信仰団体とするのは、宥快の『宝鏡鈔』(天授元年/永和元年(1375年))などによって広まった誤解である(詳細は「彼の法」集団#歴史)。
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