遺物・工芸品とは? わかりやすく解説

遺物・工芸品

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 02:27 UTC 版)

オーパーツ」の記事における「遺物・工芸品」の解説

水晶髑髏 ルバアントゥン(ベリーズ)やアステカ遺跡発見されとされる水晶髑髏(どくろ)。 後年解析により水晶髑髏全部ではないものの、精巧な作りの物は全て近現代作られ工芸品であることが判明しており、オーパーツとしては捏造品である。 コロンビアの黄金スペースシャトル 飛行機デルタ翼機)そっくりの形状をした、黄金作られ工芸品。ただし、ハゼナマズなどの魚類模しているという説もある。 コスタリカの石球 コスタリカ複数発見され花崗閃緑岩の石球で、限りなく真球に近いという触込み広まった西暦300800年栄えたディキス石器文化遺物であることが有力視されており、正式に世界遺産として登録されている。しかし、特殊な技術を用いたではなく手作業長い時間をかけて作成した考えられている。 ピーリー・レイースの地図 当時未発であった南極大陸海岸線書き込まれているとされる地図。ただし、南アメリカ大陸海岸線紙面都合曲げて描いただけであるという説が有力である。実際に拡大すればラテン語地名書きこまれていることが読み取れるデリーの鉄柱アショカ・ピラー) およそ1500年の間、屋外風雨晒されていたにもかかわらず、ほとんど錆びていない。通称錆びない鉄柱」。鉄柱は、使われ鉄鉱石製法の関係からリン含有量多く、そのおかげで表面コーティングされ錆を防いでいると考えられている。 アンティキティラ島の機械 ギリシャアンティキティラ島近海発見され青銅製の歯車組み合わせによる差動歯車機構材質機構ともに高精度な加工施されており、後年には学術的に当時技術水準見直される事となった。このため、「古代ギリシャコンピュータ」として紹介されることも多い。 恐竜土偶 恐竜そっくりの形の土偶。主に、世界唯一絶対神によって作られたとするキリスト教聖書原理主義者によって恐竜人類共存した証拠であると主張されるが、そのモデルとなった恐竜特徴近年考えられている恐竜のそれと喰い違っている。具体的には、ティラノサウルス思しき恐竜ゴジラのように完全な垂直姿勢寸胴描かれているなど。 カブレラ・ストーン ペルー発見され医学知識や、恐竜などが彫られた石のコレクション彫られた絵の中にはセダンの車などの図柄もあり、その信憑性は非常に低い。そもそも彫り跡が鋭すぎて古いものではありえない事、製作した犯人告白などから、明らかな捏造であると判明している。 古代エジプトのグライダー 古代エジプト墳墓から発掘された、15センチメートルほどの木製品。目とくちばし付いており、実はただの小鳥木製模型であることは写真見れば一目瞭然である。過去出回ったグライダー見えると称される写真のすべてが、目とくちばし写らない斜め後ろ真上から撮影したもの、または写真加工してらしい特徴消したものとなっている。 アビドス神殿の壁画 ヘリコプター潜水艦・戦闘機などに見える絵が描かれている。実は、神殿王名彫り込んだヒエログリフに過ぎない当時、王が代わると王をたたえる神殿文字なども彫り直した。その彫り直しによって、一部文字くっついてしまっただけである。 ハトホル神殿の壁画デンデラの電球フィラメント入った電球らしき絵が描かれているが、実は壺から出て来の絵であり、近く見ればちゃんとの顔がついている。この絵にあわせて、「遺跡スス汚れていないので、電気使っていた」ともっともらしく主張されるが、発電機電線出土していないそもそも長時間大きな焚き火もしない限り、壁が汚れるほどスス付かないヴィマナ インド聖典『ヤジェル・ヴェーダ』や叙情詩『ラーマーヤナ』『マハーバーラタ』登場する飛行船また、紀元前10世紀以前書かれた『ヴァイマーニカ・シャストラ』にはその製造方法操縦法が書かれている。この『ヴァイマーニカ・シャストラ』は、ヴァラドヴァージャが書いた8章からなる幻の大原典『ヤントラ・サルヴァスパ』を元に書かれたものである主張されているが、20世紀中ごろ創作である可能性が高い。 トルコの古代ロケット イスタンブールのトゥスパ遺跡から発掘されロケット彫像バグダッド電池 現在のイラクバグダード製造されとされる土器の壺。中央層状炭素巻かれ金属棒が入っており、葡萄果汁満たす電池なるとし話題になったが、発見時と同様にアスファルト封印した状態では実質機能しない実際に金属巻物保管するであったと見られる古代中国大陸のアルミニウム製ベルトバックル アルミニウム単体として分離されたのは19世紀になってからというのが化学史定説であるが、西晋4世紀)の武将周処の墓からアルミニウム製のベルトバックル(帯止め)が出土したとして話題になった。しかし後の調査で、分析結果止めそのものは、銀製であった。そして、最初に分析され被検体欠片は帯止めではなく一緒に出土した小さな欠片で、しかも近代入って墓が盗掘受けた際に混入したものであった第一報のみが広く伝わり、後に出され訂正報告周知されないままオーパーツとされた例である。 秦の始皇帝の兵馬俑坑出土のクロムメッキの剣 武器類の状態がよく、サンプルからクロム痕跡検出されたため、クロムメッキによる防錆処理が秦の時代行われていたと考えられていたが、2019年中国イギリス共同研究チーム発掘され武器類464点を調査した結果いずれの武器防錆処理された痕跡はなく、保存状態よかったのは土壌気候おかげでクロムは木や竹でできた装備使われていた塗料由来しているとの結論出されクロムメッキ説は否定された。 アッシリアの水晶レンズ 紀元前7世紀古代アッシリアの墓から発見され水晶製の小片調査したレンズ専門家が、レンズ結論づけたことからこう呼ばれている。象嵌材として作られ水晶片であるという見方もある。 コソの点火プラグ 発見者主張によれば50万年前のものとされる石の中に埋まっていたとされる点火プラグのような金属部品X線写真による鑑定結果1920年代製造され本物点火プラグであることが確認された。その後所在不明となったものの、2018年所有者判明し再度鑑定行ったがやはり1920年代製造され点火プラグとの結論至っている。 ピラミッド・アイ・タブレット エクアドル発見され用途不明ピラミッド型工芸品黄金ブルドーザー パナマ南部コクル地方発見され黄金細工背中エメラルド埋め込まれている。動物学者アイヴァン・サンダーソンによって古代掘削機ブルドーザー)であると提唱されている。 ネブラ・ディスク ドイツ発見され人類最古天文盤。青銅器時代太陽太陰暦成立したことを表すものと考えられる南アフリカの金属球(en:Klerksdorp sphere) 南アフリカの西トランスヴァール州鉱山見つかった用途不明金属球。現地では複数発見されており、内部空洞のものと繊維状のガラスのような物質詰まったものの2種類あり、外側には中心に平行に走る3本の溝がある。この金属球が展示されているクラークスドルプ博物館館長によればガラスケース中にある金属球が、年に1、2時計回り自転するのだというが、館長近くにある鉱山からの振動によって少しずつ傾くせいだとみなしている。この球体葉ろう石の中から見つかったが、この葉ろう石形成されたのは約28年前とされている。だが現在では、この球体自然物であることが判明しており、主に火山灰などの火山からの噴出物長い期間を経て沈殿凝縮することで形成される世界各地でも同様の物体発見されており、完成までにはおよそ30億年を要するとされる古代の鉄製ハンマーロンドン遺物) アメリカテキサス州で発見された、ハンマー化石といわれる物。テキサス州en:Creation Evidence Museum 所蔵数億年前ものといわれているが、書籍によって1億4000万年前から4億年前まで記述の幅が広い。オハイオ州のベイテル記念研究所分析によると、ハンマー鋳鉄部のX線断層検査結果96.6%、塩素2.6%、硫黄0.74%、珪素0.06%で、現代科学では塩素含んだ合金作成不可能なためオーパーツとされているが、非破壊X線断層撮影内部構造元素分析を行うことは最新理化学機器以って不可能である上、表面元素分析では付着した塩化物人体由来等)などの影響考えられ分析精度自体疑わしいASIOSメンバーのナカイヤサカは、中心にコンクリーション起こして石に埋まった19世紀ハンマーだと主張している。 カンブリア紀の金属ボルト 1997年ロシアブリャンスク発見された、15億年以上前生成された石の中に埋まっていたボルト。数トンの力を加えて変形せず、X線で石を見たところ中に同様のボルト10個ほどあるのが確認できたという。モスクワ航空大学のチェルノブロフ教授は「15年前地球にやってきた宇宙船何らかの原因故障爆発し飛び散った部品一部」だと主張している。 更新世のスプリング 1991年頃、ウラル山脈東部の川で金採掘をしていた人々発見したらせん状の極小部品大きさは0.003ミリメートルから3センチメートルほどで、ロシア科学アカデミー分析によれば、これらの製造年代は推定2-30万年前だという。だがのちに、この地には旧ソ連時代プラント工場があり、このばねも工場からの産業廃棄物であることが判明している。 聖徳太子の地球儀 斑鳩寺に伝わるソフトボール大の地球儀で、太平洋上に三つ巴形の謎の大陸があることに特徴がある。聖徳太子という名前がついている理由不明特命リサーチ200Xでは江戸時代医師寺島良安の作であるという説を紹介している。 バールベックの巨石 世界遺産として登録されているバールベックジュピター神殿土台として使われている、トリリトンと呼ばれる3つの巨石重さは650t-970t。人力では15000人の人間必要な計算になるが、それだけ人間の力をまとめて石に働かせるのは現実問題として不可能であるとされている。その根拠は、「1トン切石1日1マイル(1.6キロ運搬するのに16人必要」というイギリスBBC番組内での実験であるが、しかしながら、何も1日1マイルハイペースで動かす必要はなく、少人数でも長い時間かければ移動できることがわかっており、ロシアの例をとると、有名なピョートル大帝像「青銅の騎士」の土台の1500-1600tの花崗岩(成形されたので現在は1350t)の花崗岩移動させる際、様々な工夫凝らしながらも機械家畜利用することなく、完全な人力のみで、陸上では一日当たり最大150m移動しており、作業員は400-500人程度だった。一部、はしけでの海上移動含めて発見場所から2年かけて現在の場所まで運ばれたが、作業は主に地面凍結する冬に行われているので、実質的な作業期間はもっと短い。なんであれ現代的な技術無くても、人力で1000tを超す巨石十分に動かせ得るのは明らかである。また、こうした工事には駐留ローマ軍担当することが多く専門工兵隊もいたので、人手にも技術にもあまり問題はない、ということ度外視されている。なお、南西1km石切り場には南の石と呼ばれる更に巨大な切石があり、高さ4.2m、幅4.8m、長さ21.5m、重さは1200t-2000tと見積もられているが、この南の石に関して動かされ形跡はない。しかし、これも動かされていると嘘を言うオーパーツ論者もいる。 ポンペイ遺跡のモザイク画 ポンペイ遺跡描かれモザイク画ピグミー族狩猟するため恐竜らしき生き物と戦う姿が描かれている。ただし、カバワニカリカチュア的に描かれに過ぎないという説もある。 パレストリーナのナイルモザイク画 パレストリーナ遺跡描かれているモザイク画ナイルワニらしき生き物のほか、恐竜氷河期絶滅した動物空想上の生き物などが描かれている。 ガレリアのモナリザ 描かれている女性の下に恐竜らしき生き物描かれている。 ヴォイニッチ手稿 未知文字書かれ古文書あざやかな植物の挿絵多数載せられているものの、それらは全て実在しない植物であり、そのほかにも、意図目的不明な多数挿絵がある。 トリンギット族のラトル トリンギット模して作ったといわれるラトル姿かたち海竜似ているタ・プロームの恐竜レリーフ カンボジアタ・プローム遺跡描かれている恐竜らしき生き物レリーフエル・バウル記念碑27号「球戯者の石碑」 エル・バウルにあるレリーフ異星人らしき人物描かれている。 恐竜の岩絵 アリゾナ州のハバスパイ渓谷にある岩絵ミッキーマウス壁画 オーストリアマルタ教会発見され700年前の壁画オーストリアでは「ミッキーマウス壁画」として観光客訪れるほど知られている。 パレンケ王の石棺の浮き彫りキニチ・ハナーブ・パカル1世) この石棺図柄は、縦から見て生命樹の下に寝そべる王を表現したものであり、ロケットのように見え部分トウモロコシ噴射炎は口を開け大地の神であるという解釈正しい。しかし、これを横から見て、王をロケット乗り操縦桿握った宇宙飛行士誤って解釈したため、古くからUFO研究家などからマヤ文明宇宙人によって作られ文明であるとの根拠にされてきた。 中国の衛星撮影地図 湖南省湖南博物館収蔵されている縮尺18分の1の地図2100年前の馬王堆漢墓3号墳から発見されたもので、絹に長沙国南部描いた非常に精確な地図で、中国考古学二番目に古い地図遺物管理する王世平教授は、人工衛星撮影した写真に基づくものだと主張している。実際測量した方法が現在でも判明していないが、たとえ話ジョークの類であるともされている。 褐炭の頭蓋骨(フライベルグ・スカル) 19世紀初頭発見された、褐炭褐鉄鉱石、磁鉄鉱石で構成される頭蓋骨工芸品1500万年前に形成され中央ヨーロッパ褐鉄鉱石の地層から見つかった何度も分析が行われ、無名一般人作った贋作という見解一般的だったが、1998年にこの頭蓋骨CTスキャン調査したところ、頭蓋骨内部樹木年輪のような層をなしていることが判明した。もし本当に贋作だとすれば高熱素材褐炭融点が110ー360度であるため)の薄膜一枚ずつ重ねて作り上げたことになり、また、当時このような方法制作され工芸品存在しないことから、贋造可能性は低いとする主張がある。

※この「遺物・工芸品」の解説は、「オーパーツ」の解説の一部です。
「遺物・工芸品」を含む「オーパーツ」の記事については、「オーパーツ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「遺物・工芸品」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「遺物・工芸品」の関連用語

遺物・工芸品のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



遺物・工芸品のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのオーパーツ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS