岩絵とは? わかりやすく解説

いわ‐え〔いはヱ〕【岩絵】

読み方:いわえ

岩の表面洞窟内の壁面などに描かれた絵。特に、有史以前人類描いたものについていう。


岩絵

作者深井

収載図書木魚
出版社日本図刊行
刊行年月1994.3


ペトログリフ

(岩絵 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/13 15:23 UTC 版)

ペトログリフ英語:petroglyph)とは、象徴となる岩石洞窟内部の壁面に、意匠文字が刻まれた彫刻のこと。ギリシア語を意味するペトロとグリフ(彫刻)の造語である。日本語では線刻画・文字)と呼ばれたり、岩面彫刻岩石線画岩面陰刻と訳される。


  1. ^ ルアヒワペトログリフとは」コトバンク、世界の観光地名がわかる事典の解説より。
  2. ^ "Petroglyph vs Petrograph - What's the difference?",Wiki Diff.


「ペトログリフ」の続きの解説一覧

岩絵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/23 13:50 UTC 版)

コア渓谷とシエガ・ベルデの先史時代の岩絵遺跡群」の記事における「岩絵」の解説

発見された岩絵は主にウマウシヤギなどの動物表したもので成り立っている。人物画抽象的な図像存在する。 それらは、渓谷沿いの切り立った断崖線刻画の技法使って描かれている。それらの大きさまちまちで、15 cm から180 cm まである太線描かれているものもあるが、多く細く流麗な線で描かれている。これらの線刻画は、1995年時点研究では、20000年前にまで遡る算定されている。 この先史的岩絵遺跡重要性は、その稀少さと広がりにある。先史時代洞窟壁画確かに多くある。しかし、青空のもとにある岩絵群は数が少ない。そして、その例としてはメキシコのマソウコ(en:Mazouco)、フランスのフォルノル・オー(en:Fornols-Haut)、スペインのドミンゴ・ガルシアなどを挙げることができるが、そのいずれもコア渓谷遺跡広がり比肩するものではないのだ。 考古学者たちは、この場所が、先史時代の人類にとっての聖域のようなものであった認識している。

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岩絵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/30 17:12 UTC 版)

タムガリ」の記事における「岩絵」の解説

タムガリの岩絵群は、48遺跡地域分けられているが、5000点を超える岩絵群の約6割は、そのうち5つ遺跡地域集中している。岩絵はいずれ金属器石器で岩の表面を傷つけて線刻描画したものペトログリフ)で、洞窟壁画異なり露天の岩面に残されている。 岩絵群の中で最も古いものは紀元前14世紀後半ごろのものと考えられており、動物人物像のほか、神格化され太陽の顔がいくつも描かれている。その太陽像の芸術性高く評価されている。その後牧畜生活が始まった後に描かれたと考えられているものは、中央アジア遊牧民残した他の岩絵群とも似通っている。紀元前後をまたぐ時期になると岩絵の多様性顕著になるが、これは、一帯で暮らす遊牧民多様化しそれぞれに独自の岩絵を作成するようになっていたことと関係がある。当時暮らしていた遊牧民は、烏孫サカフン族などである。その後中世にはテュルクによって政治的象徴性の強い岩絵が描かれるうになるが、モンゴル帝国西進13世紀頃)以降衰退する。再び岩絵が描かれるようになったのは、芸術として再評価されようになった19世紀以降のことである。考古遺跡としての調査1957年始まったこのため世界遺産登録地には、一部20世紀の岩絵も含まれている。

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岩絵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/08 00:28 UTC 版)

ビームベートカーの岩陰遺跡」の記事における「岩絵」の解説

ビームベートカーの岩陰遺跡洞窟群には、数多くの岩絵が残されている。岩絵のうち最古のものは3万年前に遡るが、幾何学文様中世のものである使われている顔料植物由来のものだが、岩絵群は岩壁裂け目内壁奥深く描かれているため、長い年月にも消えずに耐えてきた。その岩絵群は以下の7期分けられる第1期 - (後期旧石器時代): 緑色暗赤色の線でバイソントラサイなどの動物大きく描かれている。 第2期 - (中石器時代): 大きさの点で相対的に小さいが、この時期形式化された像は、胴体に線で飾り描き込まれている。動物加えて人物像描かれるようになり、狩りをする場面含まれるその場面には尖ったや棒、弓矢など、彼らが使っていた武器もはっきり描き込まれている。共同体踊り楽器母子妊婦死んだ動物を運ぶ人々酒を飲む人々埋葬などの描写が、律動的な動き中に立ち現れている。 第3期 - (金石併用時代): 中石器時代の岩絵に似ているが、この時期絵画は、この時期、この地域洞窟に住む人々が、マールワー高原農業共同体接触し、物財を交換していたことを伝えている。 第4期・第5期 - (初期歴史時代): この時期の岩絵は図式的装飾的な様式で、主に赤、白、黄で描かれている。騎馬チュニック風の服装をまとう人などが描かれており、時代ごとの書き文字存在している。また、宗教的なシンボル描かれており、その信仰は、ヤクシャ、木の神々空飛ぶ戦車などの像で表されている。 第6期第7期 - (中世): これらの岩絵は幾何学的な線形で、より図式的に描かれているが、その様においてはむしろ退化未熟さ示している。洞窟居住者使っていた顔料は、マンガン赤鉄鉱木炭混ぜ合わせて作り出されたものであった

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岩絵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/15 08:41 UTC 版)

チョンゴニの岩絵地域」の記事における「岩絵」の解説

初期狩人描かれ絵画と、それ以降農業的な主題の岩絵に分かれる前者描いたのは石器時代トゥワ (Ba Twa) で、後者描いたのはチェワ族 (Chewa) である。チェワ人はこの地域洞窟住み20世紀に至るまで、この地で岩絵群を蓄積してきた。

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岩絵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/17 16:16 UTC 版)

サン人の宗教」の記事における「岩絵」の解説

南アフリカクワズール・ナタール州フリーステイト州北西州砂岩洞窟リンポポ州花崗岩洞窟、ウォーターバーグの砂岩洞窟西ケープ州テーブルマウンテン砂岩洞窟など、ピクトグラムアフリカ南部全土見られる紛争戦争の絵がよくあり、獣人トランス状態に関する絵もある。しかし、それらは岩絵表現一部過ぎずサン人の間で最も一般的に描かれたのは、エランドのような動物であり、セダバーグ地区やウォーム・ボッケベルト地区では、リーボックハーテビースト描かれた。ウクハランバ・ドラケンスバーグ公園では、およそ3000年前の岩絵があり、その岩絵には宗教的意味合いがあり、人間動物描かれている。

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岩絵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 09:39 UTC 版)

エネディ山地」の記事における「岩絵」の解説

一帯には、かつてこの地にいた人々描いた岩絵が残されている。その期間は約 7,000年間におよび、アルカイック期(Période Archaïque, 7,000年前 - 6,000年前)、ボヴィディエンヌ期(Période Bovidienne, 5,000年前 - 2,000年前)、カムリヌ期(Période Cameline, 2,000年前 - 現在)の 3期分かれるその様式は16分類され描かれているモチーフ1万超える。ボヴィディエンヌ期の頃はウシヒツジ牧畜様子見られ、カムリヌ期にラクダウマ見られるうになるわけても人を乗せて飛ぶウマラクダモチーフは、ほかでは見られないのである(人を乗せずに飛ぶウマなどの例は、他地域にもある)。岩絵の表面には保護のためにアカシアの樹液がかけられており、その画材にはオークルのような無機物や卵などが利用された。 サハラ砂漠にはタドラルト・アカクスのような岩絵遺跡が他にもあるが、エネディ山地の岩絵群は、その集積され規模の大きさという点で特筆される2017年春に、アルシェイのゲルタで、来訪者によると思われる落書きによって、岩絵が上書きされている例のあることが確認された。 テルケ洞窟壁画 マンダ・ゲリ洞窟壁画

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