ペトログリフ
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ペトログリフ(英語:petroglyph)とは、象徴となる岩石や洞窟内部の壁面に、意匠、文字が刻まれた彫刻のこと。ギリシア語で石を意味するペトロとグリフ(彫刻)の造語である。日本語では線刻(画・文字)と呼ばれたり、岩面彫刻、岩石線画、岩面陰刻と訳される。
- ^ 「ルアヒワペトログリフとは」コトバンク、世界の観光地名がわかる事典の解説より。
- ^ "Petroglyph vs Petrograph - What's the difference?",Wiki Diff.
- 1 ペトログリフとは
- 2 ペトログリフの概要
- 3 概要
- 4 一致
- 5 脚注
岩絵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/23 13:50 UTC 版)
「コア渓谷とシエガ・ベルデの先史時代の岩絵遺跡群」の記事における「岩絵」の解説
発見された岩絵は主にウマ、ウシ、ヤギなどの動物を表したもので成り立っている。人物画や抽象的な図像も存在する。 それらは、渓谷沿いの切り立った断崖に線刻画の技法を使って描かれている。それらの大きさはまちまちで、15 cm から180 cm まである。太線で描かれているものもあるが、多くは細く流麗な線で描かれている。これらの線刻画は、1995年時点の研究では、20000年前にまで遡ると算定されている。 この先史的岩絵遺跡の重要性は、その稀少さと広がりにある。先史時代の洞窟壁画は確かに多くある。しかし、青空のもとにある岩絵群は数が少ない。そして、その例としてはメキシコのマソウコ(en:Mazouco)、フランスのフォルノル・オー(en:Fornols-Haut)、スペインのドミンゴ・ガルシアなどを挙げることができるが、そのいずれもコア渓谷遺跡の広がりに比肩するものではないのだ。 考古学者たちは、この場所が、先史時代の人類にとっての聖域のようなものであったと認識している。
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岩絵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/30 17:12 UTC 版)
タムガリの岩絵群は、48の遺跡地域に分けられているが、5000点を超える岩絵群の約6割は、そのうち5つの遺跡地域に集中している。岩絵はいずれも金属器や石器で岩の表面を傷つけて線刻描画したもの(ペトログリフ)で、洞窟壁画と異なり、露天の岩面に残されている。 岩絵群の中で最も古いものは紀元前14世紀後半ごろのものと考えられており、動物や人物像のほか、神格化された太陽の顔がいくつも描かれている。その太陽像の芸術性は高く評価されている。その後、牧畜生活が始まった後に描かれたと考えられているものは、中央アジアの遊牧民が残した他の岩絵群とも似通っている。紀元前後をまたぐ時期になると岩絵の多様性が顕著になるが、これは、一帯で暮らす遊牧民が多様化し、それぞれに独自の岩絵を作成するようになっていたことと関係がある。当時暮らしていた遊牧民は、烏孫、サカ、フン族などである。その後、中世にはテュルクによって政治的象徴性の強い岩絵が描かれるようになるが、モンゴル帝国の西進(13世紀頃)以降、衰退する。再び岩絵が描かれるようになったのは、芸術として再評価されるようになった19世紀以降のことである。考古遺跡としての調査は1957年に始まった。このため、世界遺産登録地には、一部20世紀の岩絵も含まれている。
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岩絵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/08 00:28 UTC 版)
「ビームベートカーの岩陰遺跡」の記事における「岩絵」の解説
ビームベートカーの岩陰遺跡と洞窟群には、数多くの岩絵が残されている。岩絵のうち最古のものは3万年前に遡るが、幾何学文様は中世のものである。使われている顔料は植物由来のものだが、岩絵群は岩壁の裂け目や内壁の奥深くに描かれているため、長い年月にも消えずに耐えてきた。その岩絵群は以下の7期に分けられる。 第1期 - (後期旧石器時代): 緑色や暗赤色の線でバイソン、トラ、サイなどの動物が大きく描かれている。 第2期 - (中石器時代): 大きさの点で相対的に小さいが、この時期の形式化された像は、胴体に線で飾りが描き込まれている。動物に加えて、人物像が描かれるようになり、狩りをする場面も含まれる。その場面には尖った槍や棒、弓矢など、彼らが使っていた武器もはっきり描き込まれている。共同体の踊り、鳥、楽器、母子、妊婦、死んだ動物を運ぶ人々、酒を飲む人々、埋葬などの描写が、律動的な動きの中に立ち現れている。 第3期 - (金石併用時代): 中石器時代の岩絵に似ているが、この時期の絵画は、この時期、この地域の洞窟に住む人々が、マールワー高原の農業共同体と接触し、物財を交換していたことを伝えている。 第4期・第5期 - (初期歴史時代): この時期の岩絵は図式的・装飾的な様式で、主に赤、白、黄で描かれている。騎馬、チュニック風の服装をまとう人などが描かれており、時代ごとの書き文字が存在している。また、宗教的なシンボルも描かれており、その信仰は、ヤクシャ、木の神々、空飛ぶ戦車などの像で表されている。 第6期・第7期 - (中世): これらの岩絵は幾何学的な線形で、より図式的に描かれているが、その様式においてはむしろ退化と未熟さを示している。洞窟の居住者が使っていた顔料は、マンガン、赤鉄鉱、木炭を混ぜ合わせて作り出されたものであった。
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岩絵
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「チョンゴニの岩絵地域」の記事における「岩絵」の解説
初期の狩人が描かれた絵画と、それ以降の農業的な主題の岩絵に分かれる。前者を描いたのは石器時代のトゥワ (Ba Twa) で、後者を描いたのはチェワ族 (Chewa) である。チェワ人はこの地域の洞窟に住み、20世紀に至るまで、この地で岩絵群を蓄積してきた。
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岩絵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/17 16:16 UTC 版)
南アフリカのクワズール・ナタール州やフリーステイト州、北西州の砂岩洞窟、リンポポ州の花崗岩洞窟、ウォーターバーグの砂岩洞窟、西ケープ州のテーブルマウンテンの砂岩洞窟など、ピクトグラムはアフリカ南部全土に見られる。紛争や戦争の絵がよくあり、獣人やトランス状態に関する絵もある。しかし、それらは岩絵表現の一部に過ぎず、サン人の間で最も一般的に描かれたのは、エランドのような動物であり、セダバーグ地区やウォーム・ボッケベルト地区では、リーボックやハーテビーストも描かれた。ウクハランバ・ドラケンスバーグ公園では、およそ3000年前の岩絵があり、その岩絵には宗教的意味合いがあり、人間や動物が描かれている。
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岩絵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 09:39 UTC 版)
一帯には、かつてこの地にいた人々が描いた岩絵が残されている。その期間は約 7,000年間におよび、アルカイック期(Période Archaïque, 7,000年前 - 6,000年前)、ボヴィディエンヌ期(Période Bovidienne, 5,000年前 - 2,000年前)、カムリヌ期(Période Cameline, 2,000年前 - 現在)の 3期に分かれる。その様式は16に分類され、描かれているモチーフは1万を超える。ボヴィディエンヌ期の頃はウシやヒツジの牧畜の様子が見られ、カムリヌ期にはラクダやウマが見られるようになる。わけても人を乗せて飛ぶウマやラクダのモチーフは、ほかでは見られないものである(人を乗せずに飛ぶウマなどの例は、他地域にもある)。岩絵の表面には保護のためにアカシアの樹液がかけられており、その画材にはオークルのような無機物や卵などが利用された。 サハラ砂漠にはタドラルト・アカクスのような岩絵遺跡が他にもあるが、エネディ山地の岩絵群は、その集積された規模の大きさという点で特筆される。 2017年春に、アルシェイのゲルタで、来訪者によると思われる落書きによって、岩絵が上書きされている例のあることが確認された。 テルケ洞窟の壁画 マンダ・ゲリ洞窟の壁画
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