南知多ビーチランド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/17 11:34 UTC 版)
南知多ビーチランド Minami-Chita Beach Land |
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施設情報 | |
専門分野 | 総合 |
事業主体 | 名鉄インプレス |
館長 | 長谷川修平[1] |
開館 | 1980年4月29日[2] |
所在地 | 〒470-3233 愛知県知多郡美浜町奥田428-1 |
位置 | 北緯34度47分10.82秒 東経136度51分20.55秒 / 北緯34.7863389度 東経136.8557083度座標: 北緯34度47分10.82秒 東経136度51分20.55秒 / 北緯34.7863389度 東経136.8557083度 |
公式サイト | https://www.beachland.jp/ |



南知多ビーチランド(みなみちたビーチランド)は、愛知県知多郡美浜町の伊勢湾に面する奥田海岸沿いにある総合海浜公園・レジャー施設である。水族園と海辺ゾーン、遊園地で構成される。
概要
名古屋鉄道(名鉄)が知多新線沿線のレジャー需要を見込み[3]、1980年(昭和55年)4月29日に開園した[4]。
開園後はイルカショーなどで親子連れの人気を集めたが、入場者数は1991年度(平成3年度)にピークを迎えてから減少傾向に陥っており、また直線距離で約35 kmに立地する名古屋港水族館がイルカを含むクジラ類を泳がせる大型水槽(2001年秋開館)を増設することから、経営への打撃が予想された[3]。名鉄の1999年(平成11年)3月期連結決算で230億円の赤字損失が計上されたことを受け、名鉄はリストラの一環で、沿線の阿久比スポーツ村(同年経営撤退)・内海フォレストパーク(2003年閉鎖済み)と合わせてビーチランドを2001年(平成13年)を目処に閉鎖することを検討する旨を発表した[5][6]。しかし地元からの反発が強く、名鉄は同年9月14日、ビーチランドについては閉鎖の方針を修正し、当面は存続の以降で営業努力を続ける方針を表明した[3][7]。2003年10月から名鉄の合理化策により新設子会社の名鉄インプレスに移管させて運営している。
水族園では2003年(平成15年)ごろからセイウチ・アザラシ・アシカ・イルカなどの海獣やペンギンと“ふれあい体験”ができる参加費無料のプログラムを数多く用意しており、“ふれあい日本一”を掲げている。2006年(平成18年)3月にはおもちゃ王国と提携し、既存の遊園地を刷新して「南知多おもちゃ王国」を開業。同時期に2階建ての「SEA SIDE VIEW」を水族園側のおもちゃ王国入口に新設した。1階におもちゃ王国の玩具店・2階に展望レストランカフェ「ザ・ビーチ」がある。
春から秋のシーズンにかけては4人以上のグループであれば食材・機材が用意されたバーベキューが楽しめる。また、おもちゃ王国の傍に位置する奥田海岸の「海辺ゾーン」は夏季限定で出入り口が有り、潮干狩り・海水浴が可能である(館外からも奥田海岸へ向かえる)。
2010年(平成22年)4月29日に開業30周年を迎えた。これに合わせて同年2-3月にイルカショープールのプールサイドを拡張し、観客席に近づけさせる等の改修工事を実施した。同年6月5日には名古屋鉄道営業部が企画した2000系による団体専用列車『南知多ビーチランド30周年記念号』(金山駅→知多奥田駅・内海駅間、復路は『知多新線全線開業30周年記念号』となる)が運行されると共に、「南知多ビーチランド30周年記念SFトランパスカード」が名鉄主要駅の券売機で発売された。
飼育年数世界一
イルカの「プリン」は、1993年1月27日の南知多ビーチランド産(メス)である。父ハナゴンドウ(「ネオ」)、母ハンドウイルカ(「ローラ」)の交雑種[8]。体長2m74cm、体重269Kg[8]。交雑種イルカ飼育日数記録の世界一とされる個体である[8]。
2013年1月には、「プリン」の記録はギネス世界記録に申請されていると日本テレビが伝え[9]、美浜町の山下治夫町長(当時)からは20歳を記念した特別住民票を贈呈された[10]。
主な施設
水族園
- 海洋館 - 1000t級大水槽を中心に、150種7000匹の魚を展示している。
- イルカスタジアム・イルカのふれあいプール・イルカホール
- ペンギンプール・ペンギン館
- アシカプール・ウミガメプール
- トド・アザラシプール
- バイカルアザラシプール - 新潟ロシア村(廃業)の規模縮小に伴い1999年に譲受した個体が飼育展示されている。
- セイウチ(旧:極地どうぶつ)館 - 2022年6月4日に雌のサクラが亡くなり[11]、雄のキック(1997年鴨川シーワールド生まれ、2003年譲受)のみが展示飼育されている。 1990年代にはミナミゾウアザラシが展示されていた。
- タッチング水槽・ふれあい・ジャブジャブ池・ペリカン池(屋外)
- ドルフィンショップ・ビーチプラザ
- サービス施設
- マリンスナック・レストランカフェ ザ・ビーチ
- 管理事務所
南知多おもちゃ王国
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交通アクセス
鉄道・バス
備考
かつては名鉄で使用された車両(モ852-ク2352、モ3501-ク2501、モ583、デキ201)が園内で静態保存され、前記4両は食堂として利用されていた。しかし海辺に近いために車体の傷みが進み、解体された。
施設名から間違えられやすいが、南知多町ではなくその隣の美浜町に存在する。
脚注
- ^ “正会員名簿【水族館】”. 日本動物園水族館協会. 2015年2月22日閲覧。
- ^ “~知多新線全線開通&南知多ビーチランド開園30周年記念商品~ 「記念乗車券」・「記念入場券」・「記念SFパノラマカード」を6月5日(土)から発売します”. 名古屋鉄道株式会社 (2010年6月2日). 2015年2月22日閲覧。
- ^ a b c 『中日新聞』1999年9月15日朝刊一面1頁「名鉄 ビーチランド当面存続 美浜町長らに表明 「営業努力続ける」」(中日新聞社)
- ^ 『中日新聞』2015年5月6日朝刊尾近知総合版21頁「ビーチランド 35年前は… 開園当時の写真 8枚展示」(中日新聞社)
- ^ 『中日新聞』1999年3月11日夕刊一面1頁「名鉄200億円超す連結赤字 フォレストパーク閉鎖 レジャー施設を再編 3月期予想、下方修正」(中日新聞社)
- ^ 『読売新聞』1999年3月12日中部朝刊第二社会面「名鉄が3レジャー施設閉鎖 3月期連結予想、230億円赤字でリストラ」(読売新聞中部本社)
- ^ 『読売新聞』1999年9月16日中部朝刊第二社会面「名鉄、ビーチランド存続へ 愛知・美浜町の要望に配慮」(読売新聞中部本社)
- ^ a b c イルカ:「プリン」20歳 触れ合い誕生祭 南知多ビーチランド/愛知 - ウェイバックマシン(2013年3月10日アーカイブ分)2013年01月24日 毎日jp(毎日新聞) 記者・新井敦
- ^ “飼育年数世界一! 交雑種イルカの誕生会”. 日テレNEWS24. (2013年1月27日)
- ^ イルカのプリンも“成人” 南知多ビーチランド:愛知 - ウェイバックマシン(2013年1月19日アーカイブ分)2013年1月15日 中日新聞(CHUNICHI Web) 記者・福本雅則
- ^ 【セイウチ「サクラ」が亡くなりました】2022年6月4日南知多ビーチランドお知らせ&スタッフブログ 2022年6月4日閲覧
関連項目
- 日本の水族館
- 愛知県の観光地
- 内海フォレストパーク - 名鉄が1983年に内海駅近くに開業させたアウトドア施設(2003年閉鎖)。
- 伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイス - 名鉄グループであった伊勢夫婦岩パラダイスが経営する三重県伊勢市に所在する水族館。
- 名鉄インプレス - 運営会社。
- 神戸市立須磨海浜水族園 - 2010年4月より、名鉄インプレスが主体となる「ウエスコ・名鉄インプレス・アクアート特定業務共同事業体」が神戸市の指定管理者となり運営受託している。
外部リンク
固有名詞の分類
遊園地 |
浅草花やしき 長山遊園地 南知多ビーチランド アドベンチャーファミリー 多賀SLパーク |
日本の水族館 |
アクア東条 島根県立しまね海洋館 南知多ビーチランド 市立室蘭水族館 オホーツク水族館 |
愛知県の公園 |
愛知高原国定公園 神明公園 南知多ビーチランド 国営木曽三川公園 段戸高原県立自然公園 |
日本の遊園地 |
山茶花高原ピクニックパーク 志摩スペイン村 南知多ビーチランド ラクテンチ 天橋立ビューランド |
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愛知県の観光地 |
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