札幌観光バス
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2015年3月
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種類 | 株式会社 |
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本社所在地 | ![]() 〒004-0811 北海道札幌市清田区美しが丘1-9-1-1 北緯42度58分43.7秒 東経141度28分2.1秒 / 北緯42.978806度 東経141.467250度座標: 北緯42度58分43.7秒 東経141度28分2.1秒 / 北緯42.978806度 東経141.467250度 |
設立 | 1964年3月 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 8430001037866 |
事業内容 | 一般貸切旅客自動車運送事業 |
代表者 | 福村泰司(代表取締役社長) |
資本金 | 8,050万円 |
従業員数 | 85名 |
外部リンク | www |
札幌観光バス株式会社(さっぽろかんこうバス)は、北海道札幌市清田区に本社を置き、貸切バス事業などを営む企業である。
沿革
- 1964年(昭和39年)3月6日 - 名古屋鉄道(名鉄)の出資により会社設立。
- 1995年(平成7年)4月1日 - 現社屋・ガイド寮・整備工場供用開始。
- 2006年(平成18年)2月28日 - 名鉄が保有する株式をジェイ・ウィル・パートナーズへ譲渡。名鉄グループから離脱しジェイ・コーチグループ入り[1]。
- 2011年(平成23年)12月1日 - 高級チャーターリムジン事業「クールスター」開始。
- 2012年(平成24年)5月30日 - ジェイ・ウィル・パートナーズが保有する株式をレジリエンス・インベストメンツ(社長の福村が設立に関った企業再生コンサルティング、ファンド[2])へ譲渡。ジェイ・コーチグループから離脱[3]。
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年)7月1日 - 札幌とウポポイ・二風谷コタンを結ぶシャトルバス「セタプクサ号」運行開始。
- 2025年(令和7年)4月 - 旭川電気軌道、北海道北見バスと資本業務提携を締結(予定)[5][6][7][8][9]。
社の特色
- 「Brighten up HOKKAIDO~北海道を輝かせよう」をスローガンに掲げ、道内貸切バス会社では数少ない「バスガイドを正社員として採用・育成」している。旅行業も手掛け自社開発ツアーを多数催行しており、新型コロナウィルス禍による収益減を打破すべく2021年夏に始まった「大型バス運転体験ツアー」は人気を博している。
- 2020年10月に立ち上がった公式YouTubeチャンネル「なまらさっかんさん」とポッドキャストは「コロナ禍による収益減を乗り越え、貸切観光バスを用いたバスガイド付き北海道旅行の魅力を全国へ発信する」ことを主目的としており、現役バスガイドによる道内各地オンラインバスツアーをはじめ多数のコンテンツを展開。2022年度は(コロナ禍による観光バス需要低迷のため見合わせていた)バスガイド新規採用を2019年度以来3年ぶりに再開して2名の新人ガイドが入社し、その研修の様子が「新人バスガイド奮闘記~デビューへの道」と題して動画公開されている。2023年度も1名の新人ガイドが入社しており、研修の模様は同社ツイッター・フェイスブック記事や「なまらさっかんさん」動画にて不定期配信中。
- 地元メディアでも多数紹介されており、2016年夏にはSTV(札幌テレビ放送)大家彩香アナウンサーと江別出身の俳優・大泉洋が同局バラエティ番組「1×8いこうよ」の企画取材「プロに学ぶ職業訓練編」で(札幌観光バスのガイド制服を着用して)バスガイドの仕事を体験し、ガイド寮内の撮影も特別許可。その模様は同年9月下旬から10月上旬にかけて3回シリーズで放送された。
- 毎年4月1日の入社式挙行後には、式に出席した関係者(社の幹部・新人ガイド研修講師を務める指導ガイド・当該年度入社の新人ガイド)がバスに乗っての「札幌市内遊覧」が恒例行事となっており、社内抽選で選ばれた入社2年目以上の先輩ガイドがその案内乗務を担当している(新型コロナの影響でガイド新規採用を見送った2020・2021年度は非実施)。ガイド新規採用は道内出身の高卒(見込)以上を中心に行われているが、接客・サービス業からの転職組も応募可能な「経験者採用枠」も設けられている。
- 北海道経済部観光局と厚生労働省北海道労働局より「北海道観光を担う人材の育成確保事業」を受託しており、運転手育成においては充実した運転技能習得と接客接遇研修により、(社員運転手の自社育成にとどまらず)道内各地の観光バス会社へバス運転手を多数輩出している。
貸切バス事業
事業区域は通常は札幌運輸支局管内および苫小牧市での発着が認められているが、貸切バス事業者安全性評価認定制度による優良事業者に限定した営業区域の弾力的な運用の特例で、2025年(令和7年)4月1日現在北海道全域となっている[10][11]。
車両は2023年1月現在32台が登録されており、日野「セレガ(大型・中型)」と三菱「エアロエース(大型)」で構成。車体色は赤と白が基調の「丹頂」と、2008年にデビューした青が基調の「アース」がある。この他、乗務員・バスガイド研修車両として広島電鉄から中古導入した日野・セレガが在籍しており、こちらは白基調に社名表記のみのシンプルなカラーリングとなっている[12]。
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「丹頂」
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「アース」
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全日空スカイホリデー専用車(2008年)
シャトルバス
札幌観光バスの主催旅行(ツアーバス)として、札幌駅および新千歳空港と二風谷コタン(平取町)を結ぶ「セタプクサ号」を夏期に運行。復路はウポポイ(白老町)で見学時間を設定する[13]。
運行受託
- ドリーミントオホーツク号
北海道中央バス・北海道北見バス・網走バスが札幌 - 北見・網走間で運行する高速バス「ドリーミントオホーツク号」の北海道北見バス担当便の一部は、道路運送法第35条(管理の受委託)により札幌観光バスの車両・乗務員で運行する[14]。
- 厚別ふれあい循環バス
2003年(平成15年)4月1日に北海道中央バス(白石営業所)が定期運行を開始。1日約400人の利用があったが、2024年(令和6年)になり乗務員不足等から同年度をもって路線廃止する旨を表明した。札幌市による代替交通導入の基準に満たないことから地元町内会が検討を開始。厚別中央町内会連合会(厚別ふれあい循環バス対策検討会)が主体となり、札幌市が補助等で協力、札幌観光バスが運行を担当する形での引き継ぎが決定。道路運送法第21条(貸切バス事業者による乗合旅客の運送)により2025年(令和7年)4月1日から運行開始した。当初1年間は実証運行とし3箇月ごとに実績を検証。1日200人の利用を運行継続の目安としているが、運行開始から6月までの3箇月間の利用者数は1日あたり150から180人と目標を下回っている。SAPICA等のICカード乗車券は使用できない[15][16][17][18][19][20]。
系列会社
- 北海道二次交通株式会社(旧・株式会社クールスター、高級リムジン部門)
- 知床アルパ株式会社(斜里バス#関連会社も参照)
- 北海道北見バス株式会社
脚注
出典
- ^ “子会社の株式譲渡に関するお知らせ” (PDF). 名古屋鉄道 (2006年1月30日). 2006年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月27日閲覧。
- ^ “リクルート時代のひと言で拓けた北海道での人生”. GLOCAL MISSON TIMES (2017年10月30日). 2024年5月15日閲覧。
- ^ “東京のファンド 札幌観光バスを買収”. 北海道新聞. 2012年6月8日朝刊 p. 11経済面。
- ^ “北見バスが札幌観光バス傘下に、バス路線は維持”. 日本経済新聞. 日本経済新聞 (2020年9月17日). 2020年9月17日閲覧。
- ^ “【速報】旭川、北見、札幌のバス大手3社、資本提携へ 人材融通やコスト削減推進:北海道新聞デジタル”. 北海道新聞デジタル. 2025年2月21日閲覧。
- ^ “株式会社ジェイ・ウィル・パートナーズと共に旭川電気軌道株式会社の新スポンサー就任のお知らせ | 札幌観光バス”. 株式会社ジェイ・ウィル・パートナーズと共に旭川電気軌道株式会社の新スポンサー就任のお知らせ | 札幌観光バス (2025年2月21日). 2025年2月22日閲覧。
- ^ “株式会社ジェイ・ウィル・パートナーズと共に旭川電気軌道株式会社の新スポンサー就任のお知らせ | お知らせ”. 北海道北見バス【臨時サイト】 (2025年2月21日). 2025年2月22日閲覧。
- ^ “創業 100 周年に向けた新たなスタート”. 2025年2月22日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “旭川電気軌道 北海道北見バスなどと資本業務提携へ|NHK 北海道のニュース”. NHK NEWS WEB. 2025年2月22日閲覧。
- ^ “一般貸切旅客自動車運送事業(貸切バス事業)道内事業者一覧” (PDF). 北海道運輸局. 2025年7月29日閲覧。
- ^ “一般貸切旅客自動車運送事業における営業区域の弾力的な運用について” (PDF). 北海道運輸局. 2025年7月29日閲覧。
- ^ [1]
- ^ “アイヌ文化を巡る「セタプクサ号」運行決定!”. びらとり観光協会. 2023年10月27日閲覧。
- ^ “網走・北見-札幌間バスに変動運賃 10月から 往復割引、回数券は終了”. 北海道新聞 (2023年9月15日). 2023年10月27日閲覧。
- ^ “中央バス、札幌市内6路線廃止 来春ダイヤ改正 市は代替交通検討”. 北海道新聞 (2024年9月26日). 2025年4月2日閲覧。
- ^ “廃止路線バス運行 住民が立ち上がる 札幌の厚別ふれあい循環線”. 北海道新聞 (2025年2月13日). 2025年4月2日閲覧。
- ^ “札幌 路線バス廃止も住民が代替バスの運行計画を立て実証開始”. 日本放送協会 (2025年4月1日). 2025年4月2日閲覧。
- ^ “第1回 札幌市公共交通協議会 地域公共交通会議 厚別区部会” (PDF). 札幌市. 2025年4月2日閲覧。
- ^ “令和7年4月1日号 新厚別ふれあい循環バス実証運行開始セレモニーが行われました”. 札幌市厚別区 (20025-04-02). 2025年4月2日閲覧。
- ^ “札幌の町内会バス、いきなりピンチ 「このままだと運行中止…」 引き継いだ厚別の住民、利用呼びかけ”. 北海道新聞 (2025年7月7日). 2025年7月9日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 札幌観光バス株式会社 (sapporokanko.bus) - Facebook
- 札幌観光バス【公式】 (@SapporoKankoBus) - X(旧Twitter)
- 札幌観光バス株式会社 (@sapporokanko.bus) - Instagram
- なまらさっかんさん【札幌観光バス】Namara-Sakkan-san - YouTubeチャンネル
- 札幌観光バスのページへのリンク