内海駅_(愛知県)とは? わかりやすく解説

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内海駅 (愛知県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/30 20:50 UTC 版)

内海駅
駅舎(2015年3月)
うつみ
UTSUMI
KC23 野間 (4.1 km)
所在地 愛知県知多郡南知多町大字内海字先苅171番地4
駅番号 KC24
所属事業者 名古屋鉄道
所属路線 知多新線
キロ程 13.9 km(富貴起点)
駅構造 高架駅
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年度-
838人/日
-2024年-
開業年月日 1980年昭和55年)6月5日
備考 無人駅駅集中管理システム導入駅)
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内海駅(うつみえき)は、愛知県知多郡南知多町大字内海にある名古屋鉄道知多新線で、同線の終着駅である。駅番号KC24南知多町にある唯一の鉄道駅で、名古屋鉄道では最南端の駅である[1]

計画時は現在地より海寄りに建設される予定であったが、用地買収に難航したため丘陵地寄りの現在地への設置となり[2]、さらに駅建設工事中に先苅(まずかり)貝塚が発見されたことから[3]、発掘調査のため開業は当初予定よりも遅れ、1980年にずれ込むこととなった(後述)。

歴史

  • 1980年昭和55年)6月5日 - 開業(知多新線全線開通)。当初は現在の1番線に相当する部分に線路が敷かれず2面3線だった。
  • 1986年(昭和61年)2月18日 - 線路を1線増設して2面4線に[4]
  • 2007年平成19年)7月14日 - 自動改札機がトランパス対応となる。
  • 2010年(平成22年)6月5日 - 知多新線全線開通30周年。沿線主要駅で『記念入場券』を発売開始。11時50分頃より内海駅ホーム上で知多新線全線開業30周年記念式典を挙行し、12時15分過ぎより名鉄営業部が企画した2000系による団体臨時列車『知多新線全線開業30周年記念号』(復路・内海駅→金山駅間、往路は『南知多ビーチランド30周年記念号』として運行)の記念発車式が行われた。
  • 2011年(平成23年)2月11日 - ICカード乗車券「manaca」供用開始。
  • 2012年(平成24年)2月29日 - トランパス供用終了。
  • 2020年令和2年)5月25日 - この日から当面の間、終日無人化。
  • 2023年(令和5年)3月25日 - 正式に終日無人化[5]

駅構造

島式ホーム2面4線の高架駅で、駅集中管理システムが導入された無人駅である(管理駅は知多半田駅)。2023年令和5年)3月24日までは特殊勤務駅で、6:00 - 20:00(ただし日中でも不在時間帯があった)の時間帯に窓口が営業していたが[5]2020年(令和2年)5月25日から暫定的に終日無人駅となっていた[6]。無人化後も当駅での夜間滞泊は行われており、駅事務室内の乗務員宿泊所が現在も使われている。

改札口は高架下の地上階に1箇所あり、付近には自動券売機(通勤manaca定期券(新規・継続)および通学manaca定期券(継続のみ)の購入も可能。ただし、名鉄ミューズカードでの決済は7:00~22:00の間に限られる[7]。)と自動精算機(ICカードの積み増し等も可能)を1台ずつ備えている。改札口とホームを結ぶエレベーターエスカレーターなどのバリアフリー設備は無い。

なお、1・2番ホームは日中は使用されず、有人駅時代の当該時間帯は1・2番ホームへ繋がる階段の入口にはロープが張られて封鎖されていた(2023年3月以降は更なる減便により早朝及び深夜以外で使われることはほとんどなくなった)。海水浴シーズンの観光客による混雑時を考慮して、臨時改札口も設置されているが、ほとんど使用されていない。

トイレは改札の外に設けられ、駅高架下には海水浴客向けの休憩室と商店が何軒かある。

なお、当初の計画では小野浦駅が隣駅として開設される予定であったが中止となっている。

のりば

番線 路線 行先
1 - 4 KC 知多新線 富貴太田川名鉄名古屋方面[8]

ギャラリー

配線図

名古屋鉄道 内海駅 構内配線略図

富貴方面
凡例
出典:[9]


利用状況

  • 「移動等円滑化取組報告書」によれば、2024年度の1日平均乗降人員は838人である[10]。知多新線(6駅)中3位であった。
  • 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は1,569人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中192位、河和線・知多新線(24駅)中15位であった[11]
  • 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は3,038人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中141位、河和線・知多新線(26駅)中11位であった[12]

『愛知県統計年鑑』、『知多半島の統計』各号によると、一日平均乗車人員の推移は以下の通りである。

一日平均乗車人員の推移
総数 定期 備考
1980(昭和55)年度 1382 496 6月5日開業[13]
1981(昭和56)年度 1344 564 [14]
1982(昭和57)年度 1240 562 [15]
1983(昭和58)年度 1460 666 [16]
1984(昭和59)年度 1562 725 [17]
1985(昭和60)年度 1601 753 [18]
1986(昭和61)年度 1573 734 [19]
1987(昭和62)年度 1518 733 [20]
1988(昭和63)年度 1412 703 [21]
1989(平成元)年度 1384 673 [22]
1990(平成02)年度 1417 691 [23]
1991(平成03)年度 1465 752 [24]
1992(平成04)年度 1481 788 [25]
1993(平成05)年度 1410 784 [26]
1994(平成06)年度 1381 762 [27]
1995(平成07)年度 1295 698 [28]
1996(平成08)年度 1197 637 [29]
1997(平成09)年度 1153 628 [30]
1998(平成10)年度 1140 647 [31]
1999(平成11)年度 1113 643 [31]
2000(平成12)年度 1030 609 [31]
2001(平成13)年度 944 553 [32]
2002(平成14)年度 880 522 [32]
2003(平成15)年度 883 543 [32]
2004(平成16)年度 894 554 [33]
2005(平成17)年度 901 542 [33]
2006(平成18)年度 883 560 [33]
2007(平成19)年度 919 571 [34]
2008(平成20)年度 888 547 [34]
2009(平成21)年度 864 552 [34]
2010(平成22)年度 823 540 [35]
2011(平成23)年度 758 517 [35]
2012(平成24)年度 753 481 [35]
2013(平成25)年度 769 512 [36]
2014(平成26)年度 741 483 [36]
2015(平成27)年度 750 481 [36]
2016(平成28)年度 743 482 [37]
2017(平成29)年度 702 453 [37]
2018(平成30)年度 689 441 [37]
2019(令和元)年度 650 421 [38]

駅周辺

当駅は海から離れた丘陵地に位置しており、海水浴場や内海の集落までは徒歩で15分以上かかる。

主な施設

バス路線

南知多町営バス「海っ子バス
  • 南知多・美浜環状線(左回り):師崎港行(南知多町役場前・豊浜経由)
  • 南知多・美浜環状線(右回り):師崎港行(内海高校前・河和駅・大井経由)
    • レスクルが運行を受託している。かつては、西海岸線は知多乗合(知多バス)の路線として、知多半田駅知多武豊駅から上野間駅、当駅を経て師崎港まで至る路線であったが、1994年に当駅以北の区間が廃止[39]され、2010年に残る区間も海っ子バスに移管された経緯を持つ。また、河和駅行は、もともとは知多乗合内海線として運行されてきた区間であるが、2015年10月から海っ子バスに移管されて西海岸線として運行し、2023年10月1日から南知多・美浜環状線に再編されている。

隣の駅

名古屋鉄道
KC 知多新線
特急快速急行急行・■普通(特急は河和線知多武豊駅まで、快速急行・急行は住吉町駅まで各駅停車)
野間駅 (KC23) - 内海駅 (KC24)   

脚注

  1. ^ 最北端は顔戸駅、最東端は豊川稲荷駅、最西端は新羽島駅
  2. ^ 中村隆義『鉄路風雪の百年―なるほど・ザ・名鉄』中部経済新聞社、1995年、245頁。ISBN 4-88520-017-2 
  3. ^ 先苅(まずかり)貝塚愛知県総合教育センター
  4. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、1060頁。 
  5. ^ a b 一部の駅における窓口係員配置時間の変更について”. 名古屋鉄道 (2023年2月22日). 2023年2月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月22日閲覧。
  6. ^ 内海駅の駅員無配置化について - 南知多町、2020年6月15日
  7. ^ 定期乗車券|乗車券・運賃の案内”. 名古屋鉄道. 2025年4月19日閲覧。
  8. ^ 内海(KC24)(うつみ) 路線一覧”. 名古屋鉄道. 2024年12月20日閲覧。
  9. ^ 巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」(『鉄道ピクトリアル No.816 2009年3月号臨時増刊』電気車研究会、2009年)
  10. ^ 令和6年度 移動等円滑化取組報告書” (PDF). 名古屋鉄道. 2025年8月13日閲覧。
  11. ^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。 
  12. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。 
  13. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和57年刊』、愛知県、1982年、241頁
  14. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和58年刊』、愛知県、1983年、225頁
  15. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和59年刊』、愛知県、1984年、225頁
  16. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和60年刊』、愛知県、1985年、243頁
  17. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和61年刊』、愛知県、1986年、237頁
  18. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和62年刊』、愛知県、1987年、225頁
  19. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和63年刊』、愛知県、1988年、225頁
  20. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成元年刊』、愛知県、1989年、227頁
  21. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成2年刊』、愛知県、1990年、225頁
  22. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成3年刊』、愛知県、1991年、227頁
  23. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成4年刊』、愛知県、1992年、231頁
  24. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成5年刊』、愛知県、1993年、223頁
  25. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成6年度刊』、愛知県、1995年、223頁
  26. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成7年度刊』、愛知県、1996年、第10章 運輸・通信
  27. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成8年度刊』、愛知県、1997年、第10章 運輸・通信
  28. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成9年度刊』、愛知県、1998年、第10章 運輸・通信
  29. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成10年度刊』、愛知県、1999年、第10章 運輸・通信
  30. ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成11年度刊』、愛知県、2000年、第10章 運輸・通信
  31. ^ a b c 知多統計研究協議会(編)『知多半島の統計 平成14年版』、知多統計研究協議会、2002年、47頁
  32. ^ a b c 知多統計研究協議会(編)『知多半島の統計 平成17年版』、知多統計研究協議会、2005年、47頁
  33. ^ a b c 知多統計研究協議会(編)『知多半島の統計 平成20年版』、知多統計研究協議会、2008年、111頁
  34. ^ a b c 知多統計研究協議会(編)『知多半島の統計 平成23年版』、知多統計研究協議会、2011年、43頁
  35. ^ a b c 知多統計研究協議会(編)『知多半島の統計 平成26年版』、知多統計研究協議会、2014年、43頁
  36. ^ a b c 知多統計研究協議会(編)『知多半島の統計 平成29年版』、知多統計研究協議会、2017年、43頁
  37. ^ a b c 知多統計研究協議会(編)『知多半島の統計 令和元年版』、知多統計研究協議会、2019年、43頁
  38. ^ 知多統計研究協議会(編)『知多半島の統計 令和2年版』、知多統計研究協議会、2021年、43頁
  39. ^ http://www.town.aichi-mihama.lg.jp/docs/2013100804087/ 美浜町ホームページ 2011年度(平成23年度)版町政概要 P175〜 年表

関連項目

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