名鉄観光バスとは? わかりやすく解説

名鉄観光バス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/14 22:55 UTC 版)

名鉄観光バス株式会社
Meitetsu Kanko Bus Co., Ltd.
本社が入居する名鉄交通ビル
種類 株式会社
本社所在地 日本
456-0031
愛知県名古屋市中川区西日置二丁目3番5号[1]
設立 1969年昭和44年)9月10日
(株式会社名鉄岐阜観光)[1]
業種 陸運業
法人番号 7180001064697
事業内容 一般貸切旅客自動車運送事業
旅行業
労働者派遣事業
自家用自動車管理業[1]
代表者 代表取締役社長 荻本正久[1]
資本金 1億円
売上高 19億円(2020年令和2年》度)
従業員数 631名(2021年《令和3年》3月31日現在)[1]
主要株主 名鉄グループバスホールディングス 100%[1]
外部リンク https://www.meitetsu-kankobus.co.jp/
特記事項:2008年(平成20年)7月1日、名鉄観光バスに商号変更[1]
テンプレートを表示

名鉄観光バス株式会社(めいてつかんこうバス)は、愛知県名古屋市中川区本社を置く名鉄グループバス会社。愛知県岐阜県を営業区域として貸切バスを運行している[1]。過去には高速バス乗合バス)も運行していた。

歴史

1969年昭和44年)9月10日株式会社名鉄岐阜観光として設立[1]。その後、名鉄グループ内の観光バス会社が、岡崎・豊田一宮・岐阜などで設立される[1]

1999年平成11年)から2003年(平成15年)にかけて、名鉄グループの観光バス7社が、名鉄東部観光バス名古屋観光日急名鉄西部観光バス[注釈 1]の3社に集約された[1]

2008年(平成20年)7月1日、名鉄岐阜観光を存続会社として、名鉄東部観光バス・名古屋観光日急・名鉄西部観光バスの3社を吸収合併し、同時に名鉄観光バスに商号変更した[1][2]。本社は旧名古屋観光日急(名古屋市中村区名駅4丁目4番8号)から引き継いだが、同年9月1日に名古屋市中村区名駅1丁目2番4号へ本社を移転した[1]。合併により、観光バス事業者としては日本最大規模となった。

2012年(平成24年)2月20日名鉄バスターミナル10階(名古屋市中村区名駅一丁目2番4号)から同市熱田区神宮三丁目6番34号(名鉄名古屋本線常滑線神宮前駅西ビル8階)に本社を移転した[3]

2021年令和3年)6月21日、名古屋市中川区西日置二丁目3番5号(名鉄交通ビル7階)に本社を移転した[4]

沿革

営業所

岡崎営業所(岡崎市大西町

以下の営業所のほか、旅行センターがいくつかある。

  • 名古屋営業所(旧・名古屋観光自動車・日本急行バス→名古屋観光日急)
  • 刈谷営業所(旧・名古屋観光自動車→名古屋観光日急)
  • 春日井営業所(旧・名古屋観光自動車・日本急行バス→名古屋観光日急)
  • 一宮営業所(旧・一宮観光自動車→名鉄西部観光バス)
  • 岐阜営業所(旧・名鉄岐阜観光→名鉄西部観光バス)
  • 岡崎営業所(旧・岡崎観光自動車→名鉄東部観光バス)
  • 豊田営業所(旧・豊田観光→名鉄東部観光バス)

廃止営業所

  • 四日市営業所(旧・名古屋観光自動車→名古屋観光日急) - 2024年12月末を以て廃止[9]

乗合バス事業(廃止)

かつて運行していた高速路線バス

名鉄グループのバス事業再編により、2009年(平成21年)2月1日より以下のの高速バス路線は名鉄バスへ移管された。

名神ハイウェイバス(京都線)
名神ハイウェイバス(神戸線)
  • 区間:名鉄バスセンター・名古屋駅 - 三ノ宮駅ポートピアホテル
  • 旧・日本急行バス→名古屋観光日急が運行
  • 共同運行:JR東海バス・西日本JRバス
  • 2006年(平成18年)4月から3社共同運行。
グラバー号(夜行高速バス長崎線)
不知火号(夜行高速バス熊本線)

移管前に運行終了した路線

大宮・所沢 - 名古屋線
名神ハイウェイバス(大阪線)- 旧・日本急行バス→名古屋観光日急

車両

名鉄観光バス標準色
中型貸切車「シオン」
大型貸切車「レゼル」

保有車両は216両(2021年3月31日現在)[10]であったが、2024年4月現在は177両となっている[1]

主に三菱製の車両(エアロエース、エアロバス)と日野ジェイ・バス)製の車両(セレガ)が中心である。カラーリングは前述の4社が統合された際に会社としての観光バス標準塗色を制定し、白を基調に青・赤・緑の帯がリボン風に描かれる。ただし統合当時に既存車両のカラーリング統一は行われなかったため、同車種でも多数の塗装パターンが存在し、中には前面の社名表記と側面の車番表記が名鉄観光バス仕様となっているものの、側面には合併前の旧社名が残ったままの車両もあった。

中型サロン「シオン」は「ゼウス」のデザインを踏襲した3色の車両を用意[11]している。「シオン」を各営業所に順次新製配置していたが、現在は三菱が中型車両の販売を行っていないため、以前使用されていた中型車両「ツインクル」「ボンソワール」が運行終了し、「シオン」が在籍していない春日井営業所および豊田営業所に「リボン27」を導入した。

赤の特別塗装を採用していた大型中2階3列特別車「ゼウス」は、2021年(令和3年)11月に貸切運行にてラストランを行った後、運行終了となった。2024年には新たなフラッグシップ車として「レゼル37」(トイレ付37人乗り、三菱ふそう・エアロクイーン)を導入した[12]

三菱製車両は「リボン60」「リボン57」「リボン56」(12列、正席49、補助席11、8、7)、「ロイヤルグリーン53S」(11列、正席45、補助席8、後方2列サロン)、中型サロン「シオン」「リボン27」(7列、正席27、補助席なし)などを導入している。

日野製車両では「リボン60J」(12列、正席49、補助席11)、「おもてなし車両」こと「リボン55J」(11列、正席45、補助席10)、「おもてなし車両」の後継として「リボン44J」(11列、正席44、補助席及び通常存在する最後尾中央席なし)、などを導入している。

2024年1月には中型の電動バス(EVモーターズ・ジャパン製)「シエル27」を導入した。[13]

ナンバープレートは、基本的には希望ナンバーは使用していないが、61901号車(車椅子用リフト付き「リボン44JL」)のみ2020年東京オリンピックパラリンピック記念ナンバープレートで「20-20」の数字を付けている。

車両ギャラリー

脚注

注釈

  1. ^ 一宮観光自動車、瀬戸観光自動車、岐阜観光自動車の3社が合併して成立。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 会社案内 名鉄観光バス、2021年令和3年)9月10日閲覧。
  2. ^ 名鉄観光バス株式会社の営業開始について”. 名鉄観光バス. 2016年1月31日閲覧。[リンク切れ]
  3. ^ 本社事務所移転のご案内”. 名鉄観光バス. 2016年1月31日閲覧。[リンク切れ]
  4. ^ 本社移転のお知らせ”. 名鉄観光バス. 2021年9月8日閲覧。
  5. ^ “名古屋観光自動車と日本急行バスが合併”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2001年3月22日) 
  6. ^ 名鉄グループバスホールディングス - 会社概要 名鉄グループバスホールディングス、2023年3月24日閲覧。
  7. ^ 会社分割(簡易新設分割)による中間持株会社設立に関するお知らせ 名古屋鉄道、2022年5月11日、2023年3月24日閲覧。
  8. ^ 名鉄、バス・小売事業を再編」『日本経済新聞電子版』日本経済新聞社、2022年5月11日。オリジナルの2023年3月24日時点におけるアーカイブ。2023年3月24日閲覧。
  9. ^ a b 営業所閉鎖のお知らせ”. 名鉄観光バス (2024年12月12日). 2025年1月13日閲覧。
  10. ^ 会社案内”. 名鉄観光バス. 2021年7月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月10日閲覧。
  11. ^ 車両紹介 名鉄観光バス、2021年9月10日閲覧。
  12. ^ 新造車両『レゼル』を2台導入”. 名鉄観光バス (2024年5月27日). 2025年1月13日閲覧。
  13. ^ EVタイプの中型観光バス導入について”. 名鉄観光バス (2024年1月31日). 2025年1月13日閲覧。

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「名鉄観光バス」の関連用語

名鉄観光バスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



名鉄観光バスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの名鉄観光バス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS