おしん キャスト

おしん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/07 18:53 UTC 版)

キャスト

主人公

オープニングの登場者名としては名字はなく全放送を通して、そのまま、「おしん」と画面に表示される。

谷村しん(たにむら しん)(少女期)
演 - 小林綾子[24]
第1部(初回 - 36回)主人公。
1901年明治34年)生とされている。利発で心の優しい少女。家の貧しさと口減らしのため7歳で奉公に出される。
しかし奉公先の厳しさに耐えかね、抜け出し遭難しかけた所を脱走兵・俊作に助けてもらい様々なことを教わる。
その後、酒田の米問屋「加賀屋」に奉公に出ることになり、当家の跡取り娘・八代加代のかけがえの無い友情と、大奥様・くにの教えを一身に受け、立派に成長していく。
谷村しん → 田倉しん(たにむら しん → たのくら しん)(青春〜成年期)
演 - 田中裕子
第2部(37回 - 225回)主人公。
初登場時は16歳。くにの薦めで見合い結婚することになったが、農民運動を指導する浩太と出会い、淡い恋心を抱く。縁談は泥酔した見合い相手をうっかり突き飛ばしたのが原因で破談。加賀屋を出ることになってしまう。
家に戻ったおしんは、死んだ姉・はるの夢であった髪結いの見習いとなるため上京し「長谷川」の女主人・たかの下で、洋髪を主とした天才的な髪結いとして活躍することとなる。
仕事を通じて羅紗問屋「田倉商店」の主人・田倉竜三と出会い、親の反対を押し切って結婚。商売にも類稀な才能を発揮し、子供服の製造業で工場を構えるまでになったが、関東大震災で全てを失う。
後に竜三の故郷佐賀に移るが、姑の清の辛い仕打ちを受け、遂には死産を経験してしまう。心身ともに疲れ、耐えかねたおしんは佐賀を出る決心をし、雄を連れながらも持ち前の度胸と順応の速さにより新しく仕事を覚えては、その土地ごとで生活するようになる。
東京で露店商、酒田では食堂兼飲み屋、そして浩太の紹介で三重で魚の行商をはじめることになる。
田倉しん(たのくら しん)(中年〜老年期)
演 - 乙羽信子
第3部(226回 - 最終回)主人公。
戦争で夫・竜三と長男・雄やすべての財産を失うが、魚の行商で一からやり直す。
次男の仁ら残された家族の支えもあり再び自分の店を構えるまでに立ち直るが、商売のことや子供たちの結婚など苦労が絶えない。成人した子供たちを諭そうとしても思い通りにならず、「もう時代が変わったのだ」とあきらめることが増える。
息子の仁が店をスーパーに転換し大成功するが、商売に対する姿勢は変わらず、店を改装するまで総菜売り場を担当した。商売と仁夫婦の危機に家族の団結を訴え、田倉家をまとめあげた。
第1部・第2部は、老境に差し掛かったおしんがそれまでの半生を振り返り、義理の孫となる圭とともに思い出の土地を巡る旅をしつつ、圭に当時の出来事を語り次ぐという形式で描かれており、ストーリー全体の狂言回しの役割も果たしている。

おしんの故郷の村

谷村家

谷村ふじ(たにむら ふじ)
演 - 泉ピン子
おしんの母。貧しい小作農家に17歳で嫁いできた働き者。普段から家の炊事洗濯から朝から夕方まで田畑を耕す小作人の仕事をしていた。家族想いな性格で、何かとおしんを気にかける。
おしんに代わって銀山温泉に出稼ぎに行き、酌婦[注 12]として働いたこともあった。この姿でおしんに再会したときは「(家族に)顔向けできないようなことはしていない」と言い聞かせた[注 13]
白血病になり、昭和4年の暮れに山形の実家で亡くなる。
現代のパートにおいておしんの部屋に置かれている古いこけしは、おしんが酒田の加賀屋に奉公する前に銀山の宿で働くふじを訪ねて去る際に、母からもらった大事な物である。
谷村作造(たにむら さくぞう)
演 - 伊東四朗[25]
おしんの父。貧しい小作農家で働き者。厳しい性格だが、貧しい大家族を養うために辛い気持ちを人前では見せない。
しかし、7歳のおしんを奉公に出す際は川岸でおしんが乗る船を心配のあまり追いかけていくなど、根は悪い人ではない[注 14]。が、その後も、表向きは常におしんに対しては冷たい批判的な態度をとり続け、おしんが最初の奉公先から逃げ出した際も心配することも無く、母親のふじが探しに行こうとすると叱責して阻む。また、おしんが無事に帰って来た時は、平手打ちをして叱責するが、小屋のわらの中で眠っているおしんをなでたりもする。しかし、俊作と一緒にいたことを「国賊の脱走兵と一緒にいた」として、激高しおしんを殴りつけ、出血して倒れ気絶させた。小作農に疲弊しており、おしんが帰ってきて間もなくブラジルへの一家そろっての移民を考えるが、なかが体の自由がきかないことを理由に、おしんやふじ達に反対され断念する。大正10年、おしんの結婚祝いの杯を交わしたその夜、肝硬変で死去。
谷村なか(たにむら なか)
演 - 大路三千緒
おしんの祖母。働き者で、布を織ってわずかな現金収入を得ていたが、おしんが物心つく頃にはリウマチで手足が不自由になっており、かろうじて子守りやご飯の支度ができる程度の体になっていた。
初めての奉公へと旅立つおしんに50銭銀貨を与えるなど、孫のことをいつも気遣っていた、心優しい老女。
故におしんも家を思うたびに祖母のことを気遣っていたが、ふじが出稼ぎから帰ってきたあと危篤に陥り、急遽帰郷できたおしんと再会し、おしんが作ったおかゆを食べてこの世を去った。
貧しさの中で家族のためにだけ働いて死んでいった祖母の辛い生き様はその後のおしんの人生感に影響を与える。
谷村庄治(たにむら しょうじ)
演 - 吉岡祐一(12歳期:佐野大輔)
おしんの兄。成人してからは小作の長男として生まれてきたことを憾んで酒におぼれたこともあった。とらと結婚してからは、両親を古い家に住まわせて、おしんの仕送りで建てた新居で別居する。
おしんが圭と一緒に実家の墓参りをする時の会話から、現在は亡くなっていることがわかる。
谷村とら(たにむら とら)
演 - 渡辺えり子
庄治の妻。長男の嫁だが庄治と子供たちの生活を第一に考えており、姑のふじや時折実家に帰ってくるおしんのことは、口やかましく図々しいと冷たい態度を取る。
昭和43年、突如として伊勢のおしんの元に家出して来る。理由は嫁と息子から邪険にされたことであった。しばらく滞在した後、迎えに来た庄治とともに帰って行った。
子供たち
演 - 劇団いろは
庄治ととらの子供たち。昭和43年時点では、庄治ととらを実家に残して東京でバラバラに生活している。
谷村はる(たにむら はる)
演 - 千野弘美(10歳期:仙道敦子[26]
おしんの長姉。貧しい家計を支えるため奉公に出ている。年季が明けて帰宅したとき、脱走事件をおこしたおしんが読み書きできるのに感心し、奉公先から餞別にもらった銭を石盤と石筆を買う代金として与える。その後製糸工場で働くが、過酷な労働環境により肺結核で死亡。髪結になる夢をおしんに託す。享年19。
谷村みつ(たにむら みつ)
演 - 古坂るみ子(8歳期:長谷川真由美)
おしんの次姉。奉公に出ている。
大正10年、23歳になった時点でも奉公人として生活しており、独身である。作造が危篤の時は、正助・コウと実家に戻り、おしんと一緒に父親を看取った。昭和4年時点では、工場の従業員と結婚しており、子供が3人いる。
谷村正助(たにむら しょうすけ)
演 - 小林徹也(4歳 - 5歳期:住吉真沙樹
おしんの弟。作造が危篤の時は、みつ・コウと実家に戻り、おしんと一緒に父親を看取った。昭和4年時点では、農家の作男をしている。
谷村コウ(たにむら こう)
演 - 鍵本景子(2歳 - 3歳期:片桐尚美
おしんの長妹。作造が危篤の時は、みつ・正助と実家に戻り、おしんと一緒に父親を看取った。昭和4年時点では、奉公人として働いている。
谷村スミ(たにむら すみ)
演 - 柳美帆
おしんの次妹で谷村家の末娘。おしんが奉公に出る切っ掛けとなった。その後貧しさのため母ふじが銀山温泉へ働きに出ることになり、養育出来なくなり乳飲み子のうちに他家へ貰われていった。

中川材木店

中川軍次(なかがわ ぐんじ)
演 - 平泉征
おしんの最初の奉公先である中川材木店の主人。幼少のおしんのことを気にかけ、松田先生からの申し出を受け入れておしんを尋常小学校に通わせるなど理解はある。しかし、つねの高圧的態度の前には何の役にも立ってはいなかった。
後年、老年期のおしんが訪れた時は中川材木店はなくなっており、土地の人の記憶にもなかった。後述する中川材木店の人達の消息は現在は不明である。
中川きん(なかがわ きん)
演 - 今出川西紀
中川軍治の妻。おしんのことを気にかけていたが、やはりつねに言いくるめられることが多かった。
つね
演 - 丸山裕子
中川材木店の奉公人。家事を20年以上取り仕切って来た女中で、奉公にきたおしんの躾け係となる。仕事熱心だが、頑固で気が強く、口調もきつい。幼いおしんにも容赦なく厳しく接する。おしんが小学校に通いはじめると「奉公人の分際で」と反対して昼飯を与えず、軍次・きん夫妻からもなだめられたが、学校をやめると「やっとわかったか」と喜んだ。自分の財布から50銭銀貨がなくなったのをおしんが盗んだと決めつけ、おしんの銀貨を取り上げる。おしんの失踪後、軍次がつねの財布から無断で銀貨を借りてそのことを言い忘れていただけと判明するが、反省するどころか、奉公の代償の米を取り返すことを口入屋に指示して一層おしんを苦しめる。
しかし、この時の厳しいしつけにより、おしんは家事と辛抱強く働くことを身につけた。
中川武(なかがわ たけし)
演 - 高階則明
中川材木店の赤子。
定次(さだじ)
演 - 光石研
中川材木店の奉公人。12才から奉公している。奉公に出るおしんを迎えに来た人物。以来、おしんを気にかけて声をかけたり、つねから庇ったりしていた。
おしんが書いた手紙を仕事のついでにふじの元に届けたり、その手紙を代読したりもしていた。
若い衆
演 - 奥山明夫、椎名茂、木村正一、谷津勲
中川材木店で働く男たち。

左澤尋常小学校

松田信男(まつだ のぶお)
演 - 三上寛
最初の奉公先近辺にある左澤尋常小学校の教師。
授業を窓から一心にに覗き込んでいたおしんを見つけ、自身も乳児を背負って就学していた経験があったために、中川家を説得して小学校に通わせた。
金太(きんた)
演 - 長谷川幹樹
左澤尋常小学校の児童。ガキ大将。武を連れて学校に来たおしんをからかう。放課後歩いていたおしんにに武を連れて学校に来ないようにと言い、拒否しようとした彼女に木の枝で暴力をふるった。松田に告げ口したら武を殺すと言って脅し、最終的におしんが学校に通えなくなるまで追い詰めた。
川上(かわかみ) / 村山(むらやま)
演 - 渡辺憲人 / 片桐伸二郎
左澤尋常小学校の児童。
女生徒
演 - 高梨安代、満仲志保
左澤尋常小学校の児童。金太や他の男生徒と共におしんのもとに集まり、集団で彼女を苛めた。

村人

源助(げんすけ)
演 - 小倉馨
口入れ屋。おしんの最初の奉公先の中川材木店を世話した。中川材木店には9歳のおぼこだと言っていたが、7歳のおしんをつれていく。おしんが逃げ出した後、おしんの前払いの米一俵を無理矢理回収する。
男の子
演 - 萩生田善道、片桐尚三郎、堀越太郎
村の子供たち。明治40年、おしんが釣った魚を「竿を貸してあげたのは自分だから」という理由で奪い取り、抵抗したおしんを川に突き落とす。
行方不明だったおしんが俊作の掘っ立て小屋から帰ってきた時には、おしんが脱走兵である俊作と一緒に暮らしていたことを非難して「死にぞこない」と罵り、なかに追い払われる。
村人
演 - 藤原良司、諸石茂
明治40年、川で堕胎しようとしていたふじを目撃したおしんに呼ばれ、止めに入った。
行方不明だったおしんが俊作の掘っ立て小屋から帰ってきた時には、おしんは既に死んだと考えられていたため驚愕する。
おばさん
演 - 森康子
駄菓子屋の店主。中川材木店で食事を与えてもらえなくなり、祖母・なかからもらった50銭銀貨でお菓子を買うべきかしぶっていたおしんに、買い物をしないのかと尋ねた。
遠山俊作(とおやま しゅんさく)
演 - 中村雅俊[27]
中川材木店から逃げ出したおしんを雪の山中で助けた猟師の青年。標準語を話す。山から下りず、鉄砲で撃った動物の毛皮を、松造に里で売ってもらっている。日露戦争203高地で受けた銃弾が体に残っており、時折高熱を出す。
おしんが家に帰らず山小屋にとどまるのを渋っていたが、高熱で倒れたところを看病してもらったあとは、おしんに読み書きや算数、与謝野晶子の『君死にたまふことなかれ』を教え、戦争の愚かさや命の尊さを説く。
春になり、おしんの里帰りに同行したが憲兵に見つかり、逃亡しようとしたところ射殺されてしまう。
実は脱走兵で追手から逃れるため山に潜んでいた。東京出身であり、一家は父親も兄弟も職業軍人である名門。俊作も日露戦争に出征したが、203高地の凄まじい戦いで考えが変わり、戦地から逃走。山形の山中で行き倒れていたところを松造に救われたという過去があった。
彼が大事に持っていた「君死にたまふことなかれ」の掲載された雑誌『明星』とハーモニカは里帰りの際におしんに手渡され、直後に形見となってしまったが、何時までも大切に取っておいた。この俊作と松造との生活によって、おしんは「人は物よりも心が豊かであれば幸せになれる」ことを知る。更に、「人を恨んだり憎んだり傷つけたりせず、相手の気持ちになり憐れみを持って許し接することにより、心豊かな人間になれる。」と、人の生きるべき道の教えを受け、おしんの人生観に大きな影響を与える。
松造(まつぞう)
演 - 大久保正信
俊作と共に暮らす炭焼き職人。山を転々としながら暮らしている。息子二人を203高地で亡くしており、同じくそこで傷を負った俊作を匿っている。
当初は俊作と同じく自分たちの存在を知ったおしんを煙たがっていたが、次第に孫娘のようにかわいがる。俊作の死後、おしんが憲兵の取り調べで口を割らなかったため、罪に問われなかった。
おしんが吹いていたハーモニカの音に気付いて訪ねてきて、俊作の過去をおしんにうち明け、どこかへ去っていった。
演 - 阿部光子
なかを探して走っていたおしんに、彼女が川の方へ行ったことを教える。
りき
演 - 渡辺富美子
谷村家の近所に住む村人。口入れをすることもある。当時の村人としては珍しく文章の読み書きが出来たため、おしんが子供の頃に奉公先の口利きをしてくれたり、字が読めないふじたちの代わりに手紙を読んで聞かせるなどおしんたちを何かと助ける。
演 - 小寺大介
村の裏山に杉の苗を植える作業を手伝っていたおしんを労る。
演 - 竹内靖
行商人。ふじと会うために銀山温泉へ向かっていたおしんに道を教える。一人で行くのか、という問いには答えずに行ってしまったおしんを唖然と見送る。
演 - 中村由起子
銀山温泉へ向かっていたおしんを家に泊めてあげる。

その他の村の人々

憲兵
演 - 荒瀬寛樹、小田島隆
明治40年、脱走兵を探し回っていた憲兵。中川材木店を訪れ、挙動不審の者を見かけたら通報するよう言う。
憲兵 / 兵隊
演 - 草薙良一 / 麿のぼる加世幸一、村上寿
明治41年、谷村家に向かっていたおしんと俊作と遭遇して2人を連行しようとし、逃走しようとした俊作を射殺する。
医者
演 - 宮沢元
大正5年、肺結核にかかったはるの往診に谷村家を訪れる。
大正10年には、肝硬変にかかった作造の往診に来る。
勝次(かつじ)
演 - 江幡高志
作造が連れてきた口入れ屋。おしんが加賀屋を辞めた後の次の奉公先を斡旋したが、女衒であった。
郵便配達員
演 - 布施木昌之
おしんからの郵便為替を山形の村の谷村家へ届ける。
大工
演 - 溝呂木但
山形の村の谷村家で、納屋があったところを更地にし、庄治のための新しい家を建てるために作業する。

酒田

加賀屋(八代家)

八代加代(やしろ かよ)
演 - 東てる美(8歳期:志喜屋文
おしんの二度目の奉公先である酒田米問屋・加賀屋の長女。おしんとは同い年で、わがままで気が強く両親など周辺から甘やかされていた大店のお嬢様であり、奉公入り当初はおしんのことを気に入らずに嫌っていたが、ふとした喧嘩や命を助けてもらったことで改心してからは、実の姉妹のように仲良くなった。
青春期は画家になることに憧れて加賀屋を継ぐことを拒否。大正デモクラシーの風潮の中、『青鞜』を読み、社会主義に理想を抱き、偶然出会った農民運動家の高倉浩太に恋し、浩太を追うように加賀屋から出奔。東京でしばらく浩太と同棲していたが、浩太はすぐに加代の元を離れていった。
再会したおしんから妹の小夜の死を知り、酒田に帰郷する。あくまでも一時的な帰郷のつもりで、その後も浩太を思って家出しようとしたが、くにが倒れた事態と浩太から連絡がなかった(偶然、おしんは浩太と再会できたが、彼から口止めされていた)ために断念する。
帝大卒の政男と結婚してからは彼のやり方に不満を抱き、女一人で加賀屋を引っ張っていく。おしんが佐賀から家出してきて、くにの臨終を看取った後、事情を知った上で、酒田で加賀屋が保有していた空家をおしんに譲って、食堂兼飲み屋を開店させる。加代は夫も加賀屋もそっちのけで手伝ったため、結局おしんが店を閉める一因となる。
だが、おしんが伊勢に移った後に、政男が手を出していた商品相場で多額の借金を抱えて自殺。加賀屋は破産、家族で東京に夜逃げするが、両親も相次いで死去。息子の希望を抱え娼妓に身を落としてしまう。
浩太や健の協力で上京したおしんと再会するが、娼館への借金の利子が増えて1000円にもなっており、仕事をやめられない状態だった。おしんと再会した夜、飲酒から成る胃病のため喀血し、血がのどに詰まり、昭和6年(1931年)窒息死。一人息子の希望はおしんが引き取り、遺骨はおしんが伊勢に建てた墓に両親とともに納められた[注 15]
加代と浩太の関係を巡っておしんが結果的に二人の仲を裂いたことは、おしんの一生の後悔になった。
八代政男(やしろ まさお)
演 - 森篤夫
加代の夫。加賀屋の婿養子で八代希望の実父。東京帝国大学卒。
婿養子であることを引け目に感じ、また加代が自分を好きでもないことも察しており、外に出て女を作って子供を産ませるなど放蕩三昧の生活を送る。そのため、夫婦仲は悪化した。くにの死後、仲人を介して詫びを入れ、加賀屋に戻る。加賀屋に戻ってからは加代を立て、おしんの店を手伝うのも認めていた。
昭和恐慌で米問屋の経営、株取引などうまく行かず商品先物の取り引きでも失敗し、加賀屋の破産の責任を取り昭和5年(1930年)春に自殺した。
八代くに(やしろ くに)
演 - 長岡輝子
加代の祖母。加賀屋の「大奥様」。おしんの理解者。広い心で、幼いが向学心のあるおしんを見守る。
おしんの奉公人としての働きぶりや簡単な読み書きができ、向学心があることを知って、信頼を置くようになり、加代と一緒に勉強を教え、帳簿の見方や花嫁修業としてお茶や生け花も身につけさせ、おしんがこれから生活していく術を教えてくれた大恩人でもある。
加代の家出の件では心を痛め、加代が帰郷直後に再度家出しようとした時に心臓病で倒れる。おしんが佐賀から家出して山形の実家に帰った頃は危篤に陥っており、駆けつけたおしんに加代のことを頼んだ翌朝、76年の生涯を閉じた。
八代みの(やしろ みの)
演 - 小林千登勢
加代の母。当初、おしんにも優しかったが、娘の加代と奉公人のおしんに対するくにの考えにズレが生じ一時冷たくなる。
しかし、おしんが加代の命を助けたことで改心し、実の娘のように愛情を持って接するようになる。
加賀屋破産後、3か月入院した後、東京で死亡。上述の理由で加代は死目にあえなかった。
八代清太郎(やしろ せいたろう)
演 - 石田太郎
加代の父。母親であり加賀屋の経営を取り仕切っているくにには頭が下がる若干頼りない性格。
しかし、娘の加代のことになると強気に。上記のみのと同じく途中からおしんを優しく接するようになる。
加賀屋破産後、心労がたたり東京で脳卒中で死亡する。
八代小夜(やしろ さよ)
演 - 大塚ちか子(0歳期:宮城望)
おしんが子守をした加代の妹。加賀屋の次女。おしんが加賀屋を去った2年後に肺炎で亡くなる。
番頭
演 - 小野泰次郎
加賀屋の番頭。
きく
演 - 吉宮君子
加賀屋の奉公人。おしんの少女編に登場する先輩。実家は漁師。後に結婚し、大正5年時点では既に加賀屋を辞めている。
ウメ
演 - 佐藤仁美
加賀屋の奉公人。おしんの少女編に登場する先輩。実家は商人。10歳の頃から加賀屋に奉公している。後に結婚し、大正5年時点では既に加賀屋を辞めている。
サク
演 - 今野博美
加賀屋の奉公人。おしんの青春編に登場する。
タマ
演 - 井沢明子
加賀屋の奉公人。おしんの青春編に登場する。小学校に4年間通ってから加賀屋で働き始める。
小女
演 - 四宮明美、岸野芳子
加賀屋の女中。大正7年に加賀屋へ戻って来た加代をいぶかしみ、引き止めようとする。
若い衆
演 - 鈴木よしひろ、大森一
加賀屋で働く男たち。
若い衆
演 - 新井一典
加賀屋で働く男。関東大震災の発生直後、加代に頼まれ、おしんの無事を確かめるために東京に来る。
女中
演 - 中村綾子
加賀屋の奉公人。突然勝手口から入ってきたおしんに困惑する。
丁稚
演 - 斉藤高広
加賀屋の奉公人。飯屋「加賀屋」でおしんの手伝いをしていた加代を迎えに来るが、手伝わされれる羽目になる。

桜木家

桜木徳男(さくらぎ とくお)
演 - 津村隆
おしんの元婚約者。酒田の成金桜木家の息子。
泥酔しておしんに抱き着き、おしんに池の中に突き飛ばされる。結果おしんは加賀屋の奉公を辞めることになる。
桜木(さくらぎ)
演 - 今西正男
桜木徳男の父。
桜木(さくらぎ)夫人
演 - 石井富子
桜木徳男の母。

その他の酒田の人々

演 - 八木秀司
行商人。おしんを加賀屋へと案内する。
琴の師匠
演 - 国重歌純
八代家を訪れ、琴の弾き方を加代に教えていた。
医者
演 - 岩城和男
明治41年、おしんに突き飛ばされて頭を打ちけがをした加代を診察する。
工夫
演 - コント21世紀
明治41年、加賀屋に電気を通すために電信柱を立てようとしていたが、うまくいかず途中で倒してしまう。おしんが倒れてくる電信柱から加代を庇って以降、みのや清太郎はおしんに対して実の娘のように愛情を持って接するようになる。
髪結い
演 - 大原穣子
明治42年の正月、おしんと加代の髪を結い上げる。
八田屋
演 - 山田博行
加賀屋の客。
刑事
演 - 依田進、前島良行
大正5年、浩太を追っていたが、彼がおしんと恋人同士のように寄り添い合って歩いているのを見ると疑いの目を向けずに通り過ぎる。
女主人
演 - 渡辺啓子
浩太が「安田」という偽名を使って宿泊していた宿屋の主人。現在は、旅館は既になくなってしまっていることが おしんと圭の会話から伺える。
郵便配達夫
演 - 江藤漠
浩太からの手紙を加賀屋のおしんのもとへ届ける。
演 - 中沢敦子
女丁持ちのふじの同僚。
出札係
演 - 市川勉
酒田駅出札係。加代と若い男(浩太)が上野行きの切符を購入したことをおしんに話す。
客の婦人
演 - 鳥居みえ子、西川ひろみ、関悦子、池田有希
桜木家で開かれた「菖蒲を観る会」に出席していた町の有力者。
箱屋
演 - 坂本由英
大正9年の加賀屋の取引相手。
大工
演 - 上原秀雄
飯屋「加賀屋」の開店準備をする大工。
仲人
演 - 久遠利三
大正14年、おしんが飯屋「加賀屋」を開店した日に加賀屋にやって来て、加賀屋の面々と政男の仲を取り持つ。
演 - 加地健太郎
おしんが港で路上販売していたおむすびを受け取った数日後、飯屋「加賀屋」に夕食を食べにくる。
その後、再び飯屋「加賀屋」に来店。おしんにおだてられて寿司を数種類注文する。
演 - 宍戸久一郎
おしんが港で路上販売していたおむすびを受け取った数日後、飯屋「加賀屋」に夕食を食べにくる。
その後、再び飯屋「加賀屋」に来店。おしんが店の裏で浩太と再会した直後、注文した酒がまだ来ないことに怒る。
演 - 大阪憲、大屋隆俊、堀隆博
おしんが港で路上販売していたおむすびを受け取った数日後、飯屋「加賀屋」に夕食を食べにくる。
演 - 榎木兵衛
安くて美味しいという噂を聞き、飯屋「加賀屋」にやって来る。
演 - 三重街恒三
飯屋「加賀屋」にやって来た酔客。酒を出すようおしんに要求し、1本15銭で飲む。
他の客
演 - 中村修
飯屋「加賀屋」の客。上記の酔客につられて自分も酒を注文する。
演 - 島村卓志、高橋雅男、原てい光、城玄太
飯屋「加賀屋」の馴染み客。店に現れた秀と鉄に料理を払い落とされ、驚く。
秀(ひで) / 鉄(てつ)
演 - 冷泉公裕 / 宮口二郎
顔役。おしんが飯屋「加賀屋」で酒を安く売っていることで他の飲み屋の客が減ったために、おしんを脅す。それでもひるむ様子のないおしんを見て、他の客の料理を払い落とすなど、店内で暴れ回るが、彼女が健受け売りの仁義を切る姿を見て感銘を受ける。
演 - 中村武巳、大川銀二、海原俊介
飯屋「加賀屋」の客。店を出た後、入れ違うように浩太が来店する。
郵便配達
演 - 西山渉
竜三からの手紙と為替を、飯屋「加賀屋」のおしんのもとへ配達する。
演 - 岡田正典、中島次雄、黒田伊玖磨、町田幸夫、後藤義明
飯屋「加賀屋」の客。店内で喧嘩を始めたが、止めに入ったおしんに気圧され、諦めて帰って行く。

銀山温泉の周辺の人々

女将
演 - 草村礼子
銀山温泉の宿の女将。ふじと会うためにはるばる歩いてやって来たおしんに戸惑いながらも対応し、帰り際にお菓子を渡す。
演 - 加藤正之
銀山温泉のふじの得意客。
酌婦
演 - 秋田ひで子、恩田恵美子
銀山温泉の酌婦。
運転手
演 - 西村淳二
昭和58年、回想の旅に出たおしんが銀山温泉へと向かったタクシーの運転手。また、おしんと圭が山形の実家の跡地へと行くのに付き添う。
キミ
演 - 芝田陽子
昭和58年、回想の旅に出たおしんが宿泊した銀山温泉の宿の仲居。

東京の人々

髪結い「長谷川」

りつ
演 - 名川忍
髪結い「長谷川」の奉公人。千葉の小作出身。はじめは、飛び込んできたおしんを厄介者と嫌っていたが、次第におしんを姉のように慕う。
洋髪主流の影響でほとんどの奉公人が辞めてしまった中、たかのために一人「長谷川」に残って奉公していた。
震災直後、田舎に戻り髪結いの店を持つ。
豊(とよ)
演 - 田中世津子
髪結い「長谷川」の姉さん株の梳き手。髪結い「長谷川」で働き始めたばかりのおしんに、髪結いの仕事の大変さを説く。大正10年時点では既に「長谷川」を辞めている。
その
演 - 真野ゆうこ
髪結い「長谷川」の姉さん株の梳き手。大正10年時点では既に「長谷川」を辞めている。
袖(そで)
演 - 木瓜みらい
髪結い「長谷川」の梳き手。おしんが初めてたかと会った時にたかに付き添っていた人物であり、髪結い「長谷川」で働かせてほしいと頼むおしんに桂庵で別の職を探すよう言う。大正10年時点では既に「長谷川」を辞めている。
けい
演 - 島村美妃
髪結い「長谷川」の梳き手。おしんとは同い年。大正6年の正月、おしんが1年も満たない内に梳き手になったことが納得できず、髪結い「長谷川」を辞めようとするが、豊に説得されて思いとどまる。大正10年時点では既に「長谷川」を辞めている。
夏(なつ)
演 - 富沢美智江
髪結い「長谷川」の梳き手。12歳の時から奉公しており、おしんとは同い年。大正6年の正月、おしんが1年も満たない内に梳き手になったことが納得できず、髪結い「長谷川」を辞めようとするが、豊に説得されて思いとどまる。大正10年時点では既に「長谷川」を辞めている。
さと
演 - 赤井祐子
髪結い「長谷川」の奉公人。大正11年に働き始め、りつの後輩となる。
幸子(さちこ)
演 - 高橋昭朱
髪結い「長谷川」の奉公人。大正13年、夜の閉店間際にたかと会うために「長谷川」を訪れたおしんを客だと勘違いして追い返そうとする。
年子(としこ) / 仙子(せんこ)
演 - 磯辺真佐子 / 丹内由基子
髪結い「長谷川」の奉公人。
小女
演 - 木村千春
昭和25年時点での髪結い「長谷川」の奉公人。

カフェー「アテネ」

染子(そめこ)
演 - 日向明子
神田のカフェー「アテネ」の女給。おしんにとって最初の髪結い客で、最初結った髪が気に入らず怒って帰ってしまったが、店で好評だったため贔屓の客になる。
「アテネ」の客であった竜三に淡い恋心を抱き、字の書けるおしんに恋文の代筆を頼んだことが、おしんと竜三の結婚のきっかけとなった。
二人の結婚を認め、仲間たちと共に暖かく見守る。ある時、田倉商店の危機に一人豪遊して「アテネ」に訪れた竜三を叱ったこともあった。
震災直後、おしんとは離れ離れになってしまい、消息は不明。
波子(なみこ)
演 - 浦谷ひづる
神田のカフェー「アテネ」の女給たち。染子に影響されて、おしんの髪結いの常連客となる。
おしんが髪結いとして独立し、徳造・カネ夫婦の家で暮らし始めた際には、裁縫道具、ヤカン、火鉢を譲る。
八重子(やえこ)
演 - 谷川みゆき
神田のカフェー「アテネ」の女給たち。染子に影響されて、おしんの髪結いの常連客となる。
おしんが髪結いとして独立し、徳造・カネ夫婦の家で暮らし始めた際には、鍋、瀬戸物を譲る。
茂子(しげこ)
演 - 古館ゆき
神田のカフェー「アテネ」の女給たち。染子に影響されて、おしんの髪結いの常連客となる。
おしんが髪結いとして独立し、徳造・カネ夫婦の家で暮らし始めた際には、ちゃぶ台、座布団、土瓶、湯飲みを譲る。
支配人
演 - 伊藤正博
神田のカフェー「アテネ」の支配人。出髪をするために「アテネ」に来たおしんを店内へと通す。
大正10年、おしんと竜三の結婚祝いを染子が開催した際には、客の少ない時間帯を見計らって「アテネ」の店内を貸し切りにする。

田倉商会

今村源右衛門(いまむら げんえもん)
演 - 今福将雄
田倉家(佐賀)の奉公人。12歳の頃から奉公している。竜三やおしんからは「源じい」と呼ばれる。田倉の本家で竜三の子守をしていた。竜三のお目付け役として一緒に上京し田倉商店の従業員として働く。
当初はおしんを貧しい小作人の娘ということで、田倉商店に転がり込んだおしんのことを快く思っていなかった。
だが家事全般はもちろん、読み書きやそろばん、お茶生け花などが出来て気立ての良いところを知ると次第に彼女を認め、大五郎への手紙に竜三とおしんの結婚に太鼓判を押すほどになる。
田倉商会の工場落成の際は商会本店で雄の子守りをしていたが、関東大震災が発生すると本店の家屋が崩落。崩れてきた柱から雄を庇い、死亡した。
店員
演 - 佐藤了一、野上修
田倉商会の店員。
川辺梅子(かわべ うめこ)
演 - 大畑ゆかり
ミシンの縫い子。山口ミサに紹介され、子供服店として再出発した田倉商会で働く。
阿部糸子(あべ いとこ)
演 - 中尾和子
ミシンの縫い子。山口ミサに紹介され、子供服店として再出発した田倉商会で働く。
大正12年、ミシンを踏んでいる最中に指を怪我してしまい、竜三からはクビ同然で辞めさせられそうになったが、おしんに止められる。
敏子(としこ)
演 - 百瀬三那子
ミシンの縫い子。かつて勤めていた店に竜三がたびたび訪れていたことから彼とは顔見知りであり、田倉商会の子供服が大野屋で売れるようになった後、竜三に誘われて田倉商会で働くことになる。
弓枝(ゆみえ) / 勝子(かつこ) / 久代(ひさよ)[注 16]
演 - 西沢正代 / 野沢由香里 / 大越章子
ミシンの縫い子。敏子と共に田倉商会で働き始める。

その他の東京の人々

演 - 安田洋子
大正5年の髪結い「長谷川」の客。
演 - 松田真知子、磯部稲子、高桑和
大正5年の髪結い「長谷川」の客。おしんの淹れた茶の味を絶賛し、帰り際に靴を拭いてもらったことに感激する。
演 - 金子勝美
大正5年の髪結い「長谷川」の客。
大正7年夏にも「長谷川」を訪れており、暑いのに日本髪を結わないといけないことに愚痴をこぼしていた。
演 - 藤瀬雅子
大正6年正月の髪結い「長谷川」の客。
大正7年8月の米騒動の翌日に「長谷川」を訪れた際には、梳き手たちと共に米騒動に関する噂話をする。
演 - 藤村裕子、市来まさみ
大正6年正月の髪結い「長谷川」の客。
演 - 三沢もとこ、芦沢孝子
大正7年夏の「長谷川」の客。洋髪を結うのを断られ怒って去っていった女を見て、洋髪が流行り始めていたことを話題にする。
演 - 立見めぐむ
大正7年夏に突然「長谷川」を訪れた、カフェの女給らしき若い女。洋髪を結うよう豊に頼むが断られ、文句を言いながら去って行った。
郵便配達
演 - 松田浩志
大正7年夏、小夜が肺炎で亡くなったことを伝えるふじからの手紙を、「長谷川」のおしんのもとへ届ける。
演 - 伊吹勝、瀬戸内甲斐
大正7年8月、米騒動が発生していた日比谷公園へと走っていた男たち。
演 - 丸山由利亜、満山恵子
大正7年8月の米騒動の翌日、「長谷川」の梳き手たちと共に米騒動に関する噂話をする。
巡査
演 - 久保晶
大正7年8月、米騒動に巻き込まれていたおしんを検挙し、その身元引受人としてたかを呼び出すために「長谷川」を訪れる。
つる
演 - 此島愛子
カフェの女給相手に洋髪の出髪をする髪結い。おしんの商売仇。
用心棒
演 - 桑原一人
おしんが出髪の依頼を受けた銀座のカフェの用心棒。そこで居合わせたつるに抵抗したおしんを叩き出そうとし、竜三に制止される。
ボーイ
演 - 竹之下義顕
加代、おしん、竜三が訪れた上野のレストランのボーイ。
徳造(とくぞう) / カネ
演 - 神田正夫 / 橋本菊子
おしんが髪結いとして初めて独立した時の最初の下宿先の大家夫婦。たかの家の近所に住む。
演 - 側見民雄青柳文太郎
家具屋。竜三から頼まれた鏡台をおしんの部屋へ運ぶが、おしんに持ち帰るよう頼まれ困惑する。
刑事
演 - 井上三千男望月太郎
浩太を追っていた刑事。加代の部屋で出くわしたおしんを連行し尋問するが、竜三のはからいによって釈放する。
店員
演 - 長洞功
主婦
演 - 矢野泰子、松本マツエ、宇都宮英世
田倉商会の近所に住む主婦。
女中
演 - 峯田智代
おしんと竜三が待ち合わせした牛鍋屋の女中。
医者
演 - 堀勝之祐
過労で倒れたおしんが搬送された病院の医者。おしんを脚気と診断する。
看護婦
演 - 岡田和子
過労で倒れたおしんが搬送された病院の看護婦。
運送屋
演 - 村上幹夫
おしんと竜三の荷物を、田倉商会の竜三の部屋へと運ぶ。
女中
演 - 小沢悦子
おしん・竜三・源右衛門がフォックス夫妻と会った料亭の女中。
電報配達
演 - 森井睦
大正10年、作造の危篤を知らせる電報をおしんに届けに来た電報配達員。
演 - 柄沢英二
田倉商会の取引先である洋服店の社長。洋服店が破産することを見越して卸した生地を回収しに来たおしん達を見て、驚く。
梶井(かじい)
演 - 田村元治
裏地問屋。上記の洋服店が破産したことを竜三に告げ、それを見越していち早く生地を回収したおしんを「先見の明がある」と評価する。
米屋
演 - 大塚博
大正10年末、田倉商会に集金に来る。
演 - 山崎満
大正10年末、集金を巡って源右衛門と口論していた客。
中野(なかの)
演 - 多田幸男
田倉商会と取引をする洋服屋の男。客が減って洋服を生産する余裕がなくなったために生地を返品しに来る。
演 - 正木香子、有本操
「長谷川」の客。以前「長谷川」を訪れたことのある知人から勧められ、おしんに洋髪を結ってもらう。
演 - 石塚洋子
「長谷川」でおしんに洋髪を結ってもらっていた客。
女給
演 - 赤司まり子
竜三が立ち寄った飲み屋の女給。財布を忘れたという竜三に付き添い田倉商会まで来て、おしんに飲み代を請求する。
出前もち
演 - 石神一
田倉商会に2人前のうな重を届ける。
古着屋
演 - 石黒正男
露店街で古着を売る露天商。おしんを歓迎する。田舎に子供を置いてきているため、雄を嬉しそうにあやす。
露天商
演 - 三遊亭歌夫、海野つよ志
露店街の露天商。
夜店の客
演 - 平川ひとし、斉川一夫、大月優子、杉弥生、多摩美
おしんが洋服の生地を叩き売りした時の客。
ロク / サブ
演 - おぼん / こぼん
中沢健の子分。おしんが彼らに無断で露店をしていた所、おしんと押し問答となる。
しかし、親分とおしんの和解の後は、おしんの手助けをする。
木田(きだ)
演 - 岸本功
田倉商会の開店するにあたっての借金の貸主。
山口ミサ(やまぐち みさ)
演 - 渡辺康子
ミシンの技術指導員。おしんにミシンの使い方を指導する。
中本(なかもと)
演 - 小池栄
婦人服の仕立屋。おしんは型紙の制作を依頼したり技術指導を受けたりした。
留吉(とめきち)
演 - 中島元
大工。田倉商会を子供服縫製所への改造を請け負った。源右衛門とは顔見知りで、「留さん」と呼ばれている。
布地屋の男
演 - 秋本学
竜三からの注文で、田倉商会に布地を届ける。
演 - 片岡美津子、山岸栄子、福田麻知子、早川亜友子
田倉商会の開店当日の客。
立原(たちはら) / 長野(ながの)
演 - 大矢兼臣 / 加賀谷純一
大野屋の仕入れ担当者。竜三に依頼され田倉商会を見学。売られていた子供服を気に入り、大野屋で売らせてくれないかとおしんに頼む。
運送屋
演 - 桧田稔、高橋匤一
大野屋の業者。立原や長野と共に、田倉商会の服を箱に詰めて運ぶ。
太鼓持ち
演 - 林弘造
酔った竜三と共に付き添って田倉商会へとやって来て、源右衛門に睨まれる。
芸者
演 - 牧原由季、本間章子
酔った竜三と共に付き添って田倉商会へとやって来て、源右衛門に睨まれる。
産婆
演 - 由起艶子
大正12年1月14日、おしんが雄を出産した後に駆け付けて来た産婆。おしんが無事に出産できたのはふじがおしんの側にいてくれたためだと言い、感謝した。
演 - 岩尾展宏
田倉商会にミシンを卸す会社の社長。雄が生まれた後、竜三に出産祝いを渡す。
金魚売り
演 - 本橋清司
警官
演 - 神山卓三
関東大震災の発生直後、竜三に呼ばれて田倉商会へと入るが、源右衛門が死んでいると分かると、放っておいて早く逃げるよう促す。
露店の人々
演 - 岡崎夏子、笠井心
露店街の住人。おしんを歓迎する。
露店の老人
演 - 三川雄三
露店街の住人。おしんを歓迎する。
母親
演 - 姉崎公美
おしんが営むどんどん焼きの露天に、子供を連れてやって来る。
ミドリ
演 - 玉井碧
健の女房。健がおしんに浮気していると誤解し、借家に怒鳴り込んでくる。
演 - 河原さぶ
加代と希望が身を寄せていた売春宿の用心棒。加代と会わせるよう健に頼まれるが頑なに断ろうとし、彼から金を受け取ったことでやっと許可する。
老婆
演 - 遠藤慎子
加代が売春宿での仕事がある時に希望を預かり世話をする老婆。
男客
演 - 永井政春
売春宿の加代の客。加代を布団へ連れ込もうとするが、それに構わずやけ酒をあおる彼女を唖然として見る。
医者
演 - 奥山正
売春宿で亡くなった加代の死因を検査した医者。
芸妓
演 - 青山良子
昭和25年、髪結い「長谷川」で日本髪を結ってもらっていた芸妓。
米兵
演 - ジョイ・ボッカー、レスリー・シグマン、ディーン・ペッカム、ダヴィド・バー
初子が働いていたバーに集まる米兵たち。初子を連れ出そうとした健に殴りかかるが、彼から初子とおしんが親子であると説明され、唖然とする。
バーテン
演 - 吉水慶
初子が働いていたバーのバーテン。
演 - 花悠子、香井今日子、佐藤由加利、田中智子
初子が働いていたバーの客。
お客
演 - 池田有希
昭和25年の髪結い「長谷川」の客。
女子事務員
演 - 五十嵐明子
仁が働く百貨店の事務員。人事課長と面接させるために、仁を事務室へと呼び出す。
人事課長
演 - 宇南山宏
仁が働く百貨店の人事課長。仁を配送へと配属させるが、望んでいた部署で働けないと分かった仁は釈然としない様子であった。
皆川(みなかわ)
演 - 山本伸吾
仁の予科練時代の友人。父親が百貨店の店長をしており、父親のツテで仁を百貨店で働くよう紹介する。望んでいた部署に配属されなかったことをぼやく仁に、就職において大切なのは学歴であると諭す。
ボーイ
演 - 新富重夫
仁が道子や彼女の両親と対面した東京のレストランのボーイ。
バーテン
演 - 佐久間公彦
昭和58年、おしんと圭が立ち寄った東京のバーのバーテン。
ボーイ
演 - 新宅正二
昭和58年、おしんと圭が宿泊した東京のホテルのボーイ。おしん達の部屋にルームサービスを運ぶ。
唐がらし売り
演 - 坂野比呂志
昭和58年、おしんと圭が訪れた露店街で七味唐辛子を売っていた露天商。

佐賀の人々

田倉家(佐賀)

おしんの夫と義理の家族。

田倉竜三(たのくら りゅうぞう)
演 - 並木史朗
おしんの夫。明治28年(1895年)生まれ。佐賀の旧家の三男。跡継ぎではないため独立し、東京で羅紗問屋を開業していた。
髪結いのおしんの評判を聞きつけ、つきあいのあるカフェの女給のために彼女を呼び寄せたのがきっかけでおしんと知り合った。加代とも面識があり帰郷した加代との連絡を取り持つうちにおしんに興味を抱き、やがて結婚に至る。
苦労しらずのお坊ちゃんだが、おしんや育ての親である源右衛門のことを誰よりも大切に思っている。
また、男の面子にこだわり、結婚後もおしんが髪結いや自分の商売に口出しすることを嫌がっていたが次第にその力を認め、共に事業の拡大に全力を注ぐ。
しかし関東大震災により事業財産の全てを失ってしまい、おしんと長男の雄を連れ佐賀の実家に戻る。
おしんが雄を連れて佐賀を離れた後も親子3人で暮らすため干拓事業に精を出していたが事業は台風によって失敗し、今度は満州開拓に乗り出そうとする。別れのために訪れた伊勢で魚の行商をしていたおしんを見て改心し、夫婦共に伊勢で働き魚屋店を構え一家を養えるまでになる。
戦時下には軍の仕事を引き受け羽振りが良く、戦争を嫌うおしんに反して積極的に戦争協力を行う。戦争への協力、また自身の息子や隣組の若者達を戦争に送り戦死させた責任を取り、おしんと家族のことを思いながらも昭和20年8月16日に自決した。
田倉清(たのくら きよ)
演 - 高森和子[28]
おしんの姑。神経質かつ昔気質の性格で、小作の娘ということからおしんと竜三の結婚に反対しており、佐賀ではおしんに辛く当たる。
おしんに野良仕事をやらせ、「家のことは、恒子(長兄の嫁)の仕事だから」と家事はさせなかった。おしんが佐和に髪結いをした時は、田倉家の恥だと激怒する。右手が不自由になったおしんが、台所も針仕事もできないとわかると一層疎んじるようになる。
それでも、おしんが死産した時はさすがにやりすぎたと反省し、一時的に和解するがおしんの家出で破綻。おしんからの手紙も破り捨て竜三たちにも見せなかった[注 17]
だが竜三が伊勢でおしんと共に魚の行商をし始めたころから、息子がいかにおしんを妻として慕っているかを考えて、その仲を認めるようになる。
竜三の自殺後に伊勢のおしんを訪ね、再び和解する。そして、竜三の骨の一部を持って佐賀に帰っていった。
昭和25年時点では既に亡くなっている。
田倉大五郎(たのくら だいごろう)
演 - 北村和夫(当初の予定では、佐藤英夫
おしんの舅で田倉家の当主。裕福な地主だが、有明海干拓や竜三の事業に金を出して失敗し、家計を危うくしている。奉公人の源右衛門とは共に育った仲で、その源右衛門のとりなしもあって竜三とおしんの結婚に賛成していた。佐賀に来たおしんに辛く当たる清をたびたび宥めるが、自分の事業の失敗のこともありあまり口出しできない。
なお、おしんが初子を迎えに東京を訪ねて来た頃には大五郎も清も既にこの世の人ではないことが、たか、健とおしんの会話で分かる。
昭和25年時点では既に亡くなっている。
田倉福太郎(たのくら ふくたろう)
演 - 北村総一朗
竜三の長兄で田倉家の跡継ぎ。父親の放漫な出資で田倉家が傾きかけたのを苦々しく思っている。佐賀に戻ってきた竜三とおしんにも当初は冷ややかな態度をとるが、おしんの働きぶりを見て次第に彼女を認めるようになる。
また、佐賀でお墓参りをするおしんと圭の会話から現在は既に鬼籍に入っていることがわかる。
田倉恒子(たのくら つねこ)
演 - 観世葉子
福太郎の妻。長男の嫁として厳しい姑の清に仕え、何年も田倉家で身を粉にして働いてきた。
初めはおしんを厄介者と扱うような態度をみせていたが、同じ嫁としての立場からおしんに共感。おしんを陰ながら支援するようになり、おしんのために産着を用意した他、おしんが佐賀を出る時は見舞いに出た清の隙をついて雄を連れ出し、おしんに引き渡した。また清が破り捨てていたおしんからの手紙を拾い集めて裏張りし、後に竜三に渡したりもしている。
また、佐賀でお墓参りをするおしんと圭の会話から現在は既に鬼籍に入っていることがわかる。
田倉佐太郎(たのくら さたろう)
演 - 平島武広(幼少期:木内聡)
福太郎、恒子夫妻の子。
現代のパートにも登場しており、おしんに再会するも「見たことがある」と言うだけでほとんど忘れていた。おしんも当時の辛い状況を考えて、話し合おうとはしなかった。
演 - 上月由美子
佐太郎の孫。昭和58年、佐太郎に連れられて歩いている最中におしん・圭と会うが、会話を交わすことはなく、祖父に手を引かれて去って行く。
田倉千代(たのくら ちよ) / 田倉千賀(たのくら ちか) / 田倉平吉(たのくら へいきち)
演 - 藤田亜里早 / 金子成美 / 服部賢悟 → 四元りょう
福太郎、恒子夫妻の子。
田倉亀次郎(たのくら かめじろう)
演 - 成瀬正
竜三の次兄。陸軍将校。終戦時の階級は中佐。妻(ひろ子)と子もあるが登場はしていない。帰郷した際、大怪我をしたおしんに応急手当をした。
伊勢で竜三に軍に魚を収める仕事を紹介し、雄には陸軍士官学校進学を勧める。
山根〔田倉〕篤子(やまね〔たのくら〕 あつこ)
演 - 長谷直美
竜三の妹。おしんが田倉家に来る前に他家に嫁いでいるが、何かにつけて田倉家に戻り、清に甘やかされている。おしんと同時期に妊娠し、彼女が田倉家で出産することになったのも、おしんが長女の愛を死産する要因となった。その後、清はおしんへの償いとして、篤子の娘に「愛」と命名した。
篤子の夫
演 - 島英司
篤子の娘・愛が生まれてから33日が過ぎたころ、清・篤子・愛と共に宮詣りに出かける。
女中
演 - 荒井麻里子
佐賀の田倉家の女中。
つぎ
演 - 有明祥子
佐賀の田倉家の奉公人。

耕造とその家族

耕造(こうぞう)
演 - 隈本吉成
竜三の幼馴染で、田倉家の小作。居候になった竜三・おしんと一緒に畑仕事をする。
佐和(さわ)
演 - 香野百合子
田倉家の小作・耕造の妻。元女郎(ドラマ120回では清は「島原ん女郎たい」と言っている)で近所から距離を置かれているがおしんと懇意にする。耕造が自分を身請けするため田畑を売り、小作人になったため、姑や小姑から辛く当たられている。耕造が孤立し家族仲が悪くなっているのを気に病んで身投げ騒ぎを起こした。
おしんは佐和の境遇に共感し、一度目の家出の時は彼女にお金を渡し、彼女と一緒に逃げる手はずになっていたが、彼女は計画を無謀とみて竜三に相談。そのため、おしんの家出は失敗したうえに、この時に肩に負った傷が元でおしんの右手が効かなくなり、結果的におしんを裏切ることになってしまった。
後におしんよりも一足先に東京へ逃亡。おしんが佐賀から上京した後で再会し、おしんからもらった金を全額返済した。
耕造の母
演 - 戸川暁子
佐和がおしんからもらった汽車賃の残りを持っていたことを折檻し、おしんと共に家出しようとしていたことを白状させる。
耕造の妹
演 - 金野恵子、栃原真美
佐和がおしんからもらった汽車賃の残りを持っていたことを折檻し、おしんと共に家出しようとしていたことを白状させる。

その他の佐賀の人々

村人
演 - 島田芳子、服部真知子
田倉家に着いたものの門の前で入るのを渋るおしんと竜三に、好奇の眼差しを向ける。
郵便配達
演 - 宝木原博也
大正13年正月、田倉商会にハガキを届ける。その中には、たかからの年賀状も含まれていた。同年秋には、佐和からの手紙をおしんに届ける。
村人
演 - 金子一郎、猪野剛太郎、佐藤幸
佐和が投身自殺未遂を起こした現場に駆けつけた。
医者
演 - 大山豊
竜三に突き飛ばされて怪我を負ったおしんを診察した外科の医者。
看護婦
演 - 白鳥貴恵子
竜三に突き飛ばされて怪我を負ったおしんを診察した看護婦。
女衆
演 - 宇佐美多恵子、平辻朝子、井福陽子
篤子に「頼み茶講」をするために田倉家へと来る。
女衆
演 - 和泉貴和子、北川博子、大川万裕子
篤子が岩田帯をしめる祝いの席に出席した祝客。篤子が出産した後にも、お祝いに駆けつけている。
菊(きく)
演 - 宮内順子
京子の母。
京子(きょうこ)
演 - 安藤たか子
竜三の縁談相手。清の独断によって無理やりに縁談を勧められる。竜三は、もともと大正14年に祝言を挙げる予定であったのを翌年の春に延ばし、最終的に縁談を断った。

伊勢の人々

田倉家(伊勢)

おしんの子供たちとその家族。

田倉雄(たのくら ゆう)
演 - 冨家規政(0歳期:伊藤毅、1歳期:荻堂譲二、1歳 - 4歳期:山野礼央、6歳 - 8歳期:槇浩、12歳 - 15歳期:松田洋治
おしんの長男。大正12年(1923年)1月14日生。伊勢での行商時代にも母子ともに過ごし、誰よりも母を想う青年に成長。幼少期から家事に子守りにと母をよく手伝い、かまどでの飯炊きもできた。
県立中学時代、一時は陸軍士官学校進学を志すが、戦争を嫌う母の言葉、そして初子の言葉を受けて断念し、三高そして京都帝大文科(経済)へ進む。
初子とは相思相愛の仲であったが、学徒出陣の出征後の昭和20年4月18日に戦死する。戦友川村の話及び雄自身の手記から餓死であったことが発覚する。
田倉愛(たのくら あい)
演 - なし
おしんの長女。大正13年(1924年)秋、佐賀で出生直後に死亡。おしんによると泣く力もなかった。
田倉仁(たのくら ひとし)
演 - 高橋悦史(5歳 - 10歳期:望月匡貴、10歳 - 17歳期:内田慎一、21 - 28歳期:山下真司
おしんの次男。昭和4年(1929年)10月生まれ。
雄や希望とは異なり、利かん気な一面があり、戦時中には親の反対を押し切り、家族の生活費を無断で持ち出して家出した上で特攻隊へ志願、出陣命令を受け実家に訣別の葉書を送ったが、鹿児島で待機中に終戦を迎えたことにより一命を取り留める。
雄と同様に母や家族を想う優しい一面もあるものの、全般的には他人を思いやらない自己中心的な傾向が強く、おしんを苦しめてきた。
戦後には田倉家の跡取りとしての意識を強く持ち、旧制中学4年修了だけで進学はせずに[注 18]おしんと商売に精を出していたが、いつまで経っても儲からない商売と「ただの魚屋のオヤジ」の身分に飽き足らず、やがてセルフサービスの新しい商売の話を持ち出す。「スーパーたのくら」の経営に成功するが、大きな危機にぶつかる。
田倉道子(たのくら みちこ)
演 - 浅茅陽子(22 - 24歳期:田中美佐子
仁の妻。旧姓川部。裕福な家庭で育った現代的な女性で、一人娘として甘やかされて育ったため家事が得意でない。
貧しい小作人の娘という境遇や人一倍働き者のおしんとはたびたび諍いを起こす。
結婚しても、同居生活や出産などでおしんたちと衝突を巻き起こし、耐えられないと決まれば実家に帰っていた。
中年期からは、おしんが彼女と距離を置きつつあったために、何事も問題無く通ってきたが、新舗開店時の家出で今までの鬱憤を含んで立腹。
しかし、おしんがいかに一族のために尽くしているかの姿を見て分かり合うようになる。
田倉剛(たのくら たけし)
演 - 宮本宗明(12 - 13歳期:玉野叔史)
おしんの初孫。仁の長男。両親は家庭教師をつけるなど教育熱心だったが、出来はあまり良くなく、中学時代に名古屋でパチンコをして補導されている。スーパー田倉の営業部長。
「剛」の名は、道子の実家が選び、おしんの「竜三の竜の字をとって」という願いは無視された。これも嫁への不満の種となる。
田倉幸子(たのくら さちこ)[注 19]
演 - 影山真弓
剛の妻。
田倉進(たのくら すすむ)
演 - 永山純一
剛の長男。おしんの曾孫。
田倉あかね(たのくら あかね)
演 - 鈴木美江(6 - 7歳期:甲斐みどり)
仁の長女。あかねの交際相手は、父・仁も「将来の『たのくら』の片腕に」と見込んでいた男だったが、店の経営危機と共に去ってゆき、大失恋の痛手を味わう。その後、所詮彼は地位が目当てだったのだ、と己れに言い聞かせ、少しずつ立ち直る。
田倉みどり(たのくら みどり)
演 - 川上麻衣子(3 - 4歳期:米沢由香)
仁の次女。名古屋の大学に通っている女子大生。
八代希望(やしろ のぞみ)
演 - 野村万之丞(5歳 - 10歳期:大渕貴人、10歳 - 17歳期:萩原等司、21 - 28歳期:塩屋智章
加代の忘れ形見。おしんの養子。仁と同い年で兄弟として育つ。実の子以上に親(おしん)思いである。
おしんは希望に加賀屋を再興させることが恩返しであると考え、姓は八代のままである。戦後は、中学(旧制の5年制)卒業後は進学せずに商売を手伝っていたが、やがて自身が商売に向いていないことを悟り、田倉の家を出て陶芸家の道を志す。
小学校入学時に自分が孤児であることを知ってのち、家族に妙な遠慮をするようになり、成人後も穏やかな性格が習い性となっているが、元々の気質は母親似で、おしんは圭に「小さい頃は大変だったんだから。…言い出したら聞かないところなんか、そっくりだよ、お加代さまに」と語っている。
八代百合(やしろ ゆり)
演 - 寺田路恵(17 - 22歳期:丘山未央)
昭和27年、17歳の時に継母との折り合いが悪く実家を出て田倉商店に住み込みで働き始めた女中奉公人。良く働き控えめな性格で、おしんや初子からも可愛がられていた。
仁と関係を持つが、昭和30年、仁の結婚に絶望して田倉家を出、希望の陶匠のもとで働く。以後、二度と田倉家を訪れることはなく、仁とも生涯顔を合わせることはなかった。
おしんは百合を不憫に思っていたが、後に希望の妻となり、おしんは喜ぶ。しかし、息子・圭を産んでのち、新居を構え引っ越す前日に交通事故で急逝する。
八代圭(やしろ けい)
演 - 大橋吾郎(4 - 5歳期:岩渕健
希望と百合の一人息子。加代の孫。子供の頃、母の死によって一時おしんの下で生活していたことがあり、他の孫たちよりもおしんを慕っていて、おしんからも可愛がられていた。東京の一流大学に現役で合格し、山岳部に所属。大学の春休みに帰郷すると祖母のおしんが家出しており、思い出話を頼りに捜索に訪れた銀山温泉で見事おしんを見つけることに成功する。
おしんと血の繋がりがないことは知っていたが、それ以上のこと(奉公や実の祖父母のことなど)はこの時点では聞かされてはいなかった。その後、おしんが過去に過ごした土地を一緒に訪れ、おしんが今までひた隠しにしてきた人生を知ることとなる。
物語終盤に実の祖母である加代、おしんの師匠であるくにといった先祖たちを思って、加賀屋の再興を目指そうと思い立つ。
田倉初子(たのくら はつこ)
演 - 佐々木愛(10歳 - 14歳期:上中はるか、14歳 - 20歳期:長島裕子[注 20]、24歳 - 31期:田中好子
おしんの養女。中沢健の遠縁。大正15年(1926年)生まれ、千人針の話から初子の生年が寅年であることがわかる。山形の小作の娘で、おしんと似た境遇で、幼くして死んだ娘の愛と年が近いため、おしんは娘同様に育て、高等小学校を卒業させる。仁や希望にとっては優しい姉、雄とは相思相愛の仲になる。
雄の戦死後、おしんに自分を縛らずに自由になり山形に帰るように諭されておしんの元を去ったが、実は雄の後を追い誰にも知られない所で死にたいためであった。だが結局死ねずにいたところ、声をかけられたアメリカ兵について行き東京でアメリカ兵相手の娼婦に身を落とし、伊勢の家に送金していた。昭和24年、おしんの説得で伊勢へ戻る。
再び田倉家の家事と商売を支え、一度は雄の戦友の川村からの求婚に、駅前の土地譲渡と引き換えに同意する意思を示したもののその川村が刺殺された。スーパーが軌道に乗りはじめ仁が経営を担うようになると経営方針の違う仁とおしんの間を取り持つようになるが、おしんと仁夫婦の同居の際に生活面の御礼として裁縫店を与えられ独立した。独身を通して実の母のように慕うおしんの面倒を見る。
道子の父・仙造が、小姑の初子を疎ましく思っていた道子の差し金で田倉家から追い出そうと36歳年上の男性との縁談を持ち込んだことがあるが、おしんは初子を殴り辞退させた。
田倉禎 → 崎田禎(たのくら てい → さきた てい)
演 - 吉野佳子(4歳 - 7歳期:野竹和子、7歳 - 10歳期:山下陽子、14歳 - 21期:浅沼友紀子
おしんの次女(戸籍上は長女)。昭和11年(1936年)2月26日生まれ。誕生日が明らかでない登場人物が多い中、禎は2.26事件当日に生まれたとドラマ中に描写されている。
戦時中に家族の中で禎だけが学童疎開させられた。疎開先は竜三の工場の従業員の実家で、伊勢から片道三時間の場所であった。疎開先は農家で食べ物には困らないと聞いており、竜三は疎開先になかなか手に入らない物資や食料をできるかぎり届けていたにもかかわらず、疎開先に子供が六人いたことなどから、禎はろくに食事もさせてもらえず頭にトコジラミがたかっても放置されるなど冷たく扱われてしまい、勝手に無賃乗車で帰宅した。しかし、竜三に諭され禎は次の日に疎開先に戻った。
中学(新制)時代は進学にさほど関心がなく、学校から帰ると専ら家事の毎日だったが、自分の子供には学問をさせたいおしんの願いから、県立高校(新制)を経て名古屋の女子大学へ進学する。
大学では学生生活を謳歌していたが、帰省した際に新しい商売に踏み切ったおしん達が身を粉にして働いている姿を見て大学での日々に違和感を覚えて中退。
おしんの商売を手伝い、仁に勧められていた従業員の辰則と結婚。「崎田食料品店」を開き独立するが、スーパーたのくら2号店出店のため閉店する。
田倉家の末娘のためおしんたちが一番苦労した時期を知らないためかわがままで思ったことをすぐ口にしたりあっけらかんとした性格。
崎田辰則(さきた たつのり)
演 - 桐原史雄(26 - 27歳期:渡辺寛二
禎の夫。仁の戦友で、アメリカのスーパーで働いていた経験を持つことから田倉商店の従業員として仁に招かれる。気さくな性格で商売の成功のため精力的に働く。
崎田弘(さきた ひろし)
演 - 長廻達也
禎の長男。昭和57年時点では、スーパー田倉で働いている。
崎田始(さきた はじめ)
演 - 中谷朋寛
禎の次男。昭和57年時点では、スーパー田倉で働いている。
芳枝(よしえ)
演 - 石田紀子
田倉家(伊勢 / 完結編・昭和43年)のお手伝い。
文子(ふみこ)
演 - 伊藤公子
田倉家(伊勢 / 完結編・現代)のお手伝い。

浩太の家族

並木香子(なみき きょうこ)
演 - 片岡静香
浩太の妻。造り酒屋の一人娘。昭和57年時点では、既に故人となっている。
並木宗男(なみき むねお)
演 - 長谷川哲夫
浩太の息子。浩太の後を継いで食料品店を営む。スーパーたのくらの強引なやり方に激怒し、17号店出店反対運動の先頭に立つが、失敗。やがて自身の店を含めた商店街の土地を大手資本に提供し、自分は出来上がったスーパーにテナントに入るという戦法をとり、スーパーたのくらを窮地に追い込む。

田倉商店・スーパー田倉

次郎(じろう)
演 - 皆川衆(青年期:菊地浩二)
田倉商店の従業員。仙子が店内で暴れ回っているのをおしんに伝える。
スーパー転換後も真面目な働きぶりが認められ、初めての支店となる2号店の店長に任命される。
征男(いさお)
演 - 家中宏
田倉商店の従業員。次郎と同様に、スーパー田倉の3号店の店長に任命される。
男子従業員
演 - 黒岩泰夫
田倉商店の従業員。店内で暴れ回っていた仙子のことを警察に通報する。
従業員
演 - 広森信吾、藤木典子
田倉商店の従業員。
社員
演 - 山下一夫
田倉商店の社員。
平井(ひらい)
演 - 阿川藤太
スーパー田倉の社員。京都大学出身の秀才で、スーパー田倉17店目の開店に向けて最も尽力した人物である。仁は、あかねの結婚相手にしようと目をつけていたが、昭和58年末に大手スーパーにスカウトされ、スーパー田倉を去った。
社員
演 - 須永慶窪田吾朗
スーパー田倉の社員。スーパー田倉17店目の開店前日、仁や辰則、平井と共に祝杯を挙げる。
女子事務員
演 - 加藤千明
スーパー田倉の事務員。スーパー田倉17店目の出店に関して、記者が取材に訪れていることを辰則に伝える。

陶芸関係者

栄造(えいぞう)
演 - 大犮柳太朗
希望の陶芸の師匠。何度も手紙を送った希望の熱意にほだされ、希望を弟子にする。陶工として修行する希望を10年以上見守り、おしんが希望を独立させたいと申し出た時には、快く認める。
ふみ
演 - 風見章子
栄造の妻。希望と百合の披露宴では、夫の栄造と共に仲人を務める。
弟子[注 21]
演 - 阿部渡、竹内久和
栄造の弟子。
弟子
演 - 下坂泰雄、小松明義、羽生秀史
栄造の弟子。百合が交通事故で亡くなった夜、夫婦の新居で百合を寝かせるために布団を敷く。
弟子
演 - 大谷一夫
希望の弟子。

伊勢の行商の関係者

トメ / ヒデ
演 - 前沢保美 / 下川江那
行商人。新参者のおしんとは違い、町や村で縄張りを張り、決まった客に魚を売っている。おしんが魚を無料で配ったり安価で売っていたために自分たちの客を奪られてしまったため、文句を言いにくるが、徐々に彼女のことを認めるようになる。
演 - 鳥居美江
行商人。新参者のおしんとは違い、町や村で縄張りを張り、決まった客に魚を売っている。
若い衆
演 - 伊吹礼一、榊原忠美
ひさのもとで働く男。おしんが雄を乗せて魚を売り歩くための手押し車をこしらえる。
若い衆
演 - 田中耕二
ひさのもとで働く男。天気の悪い日には漁ができないことを逆手に取って調理した魚を売ろうとするおしんに関心する。
若い衆
演 - 高橋がん太、後藤美明
ひさのもとで働く男。おしんと竜三が貸家へ引っ越すための荷造りを手伝う。
若い衆
演 - 長江洋平
ひさのもとで働く男。召集されて戦地に赴いたものの無事に帰還し、昭和21年夏に田倉家の人々がひさの家に引っ越す手伝いをする。浜辺で魚がたくさん揚がっていたことを伝えに来る。

その他の伊勢の人々

女主人
演 - 中真千子
伊勢の町の住人。魚を売り歩くおしんと出会うが、魚はもう買ったからと言って断る。
老婆
演 - 飯田テル子
魚を売り歩くおしんと出会うが、決まった行商人から魚を買っているからと言って断る。しかしその後は、おしんの得意客となっている。
演 - 内田藍子
伊勢の町の住人。おしんが売れ残った魚を無料で配ると知り、周囲にいた他の住人を呼び寄せる。後日、既にその日の分の魚を売り終えてしまったおしんと再会し、サツマイモの苗を植えるのを手伝ってもらう。
演 - 富山真沙子、小貫加恵
伊勢の町の主婦。魚を安価で売るおしんの得意客となる。
よし
演 - 山田昌
伊勢の町の住人。東京へ嫁に行った娘がいる。行商を始めたばかりのおしんが他の行商人よりも安く魚を売っているのを知り、得意客となる。
さだ
演 - 伊藤友乃
伊勢の町の住人。行商を始めたばかりのおしんが他の行商人よりも安く魚を売っているのを知り、得意客となる。
演 - 小林由利市川千恵子
伊勢の町の住人。よしやさだと共におしんから魚を買う。
女客
演 - 南知子
開店したばかりの田倉魚店を訪れ魚を買おうとし、魚の名前が分からないという竜三にあきれる。
女客
演 - 大友町子
田倉魚店に煮魚を作るための魚を買いに来る。懸命に女客の接客をする竜三の姿を見て、ひさは「この店は繁盛するようになる」と話す。
郵便配達
演 - 阿部英生
竜三の私物や清からの手紙が入ったふとん袋を、田倉魚店に届ける。昭和5年の春には、宛名人不明で返ってきた加賀屋への手紙とりきからの手紙を田倉魚店に届ける。
女客
演 - 武石慧子
田倉魚店の客。3度目の妊娠が分かったばかりのおしんを労わるために、竜三が接客しようとする。
医者
演 - 児玉謙次
昭和4年10月、貧血で倒れたふじを診察し、名古屋の病院で検査を受けることを薦める。ふじが白血病であると分かった時には、はじめはおしんを心配させないようにと、竜三と2人だけの秘密にする。しかし最終的には、ふじの気持ちを汲んで、おしんがふじを山形へ連れて帰ることを許す。
カツ
演 - 春江ふかみ
昭和4年10月、おしんが仁を出産した時の産婆。居間で倒れていたふじを発見する。
主婦
演 - 小笠原まりこ
急用ができたから来てほしい、というひさからの伝言を田倉魚店のおしんと竜三に伝える。
女客
演 - 小林テル、山崎勢津子
田倉魚店の客。昭和恐慌のあおりを受けて贅沢な買い物を控えている。
僧侶
演 - 田中一義
おしんが伊勢に加賀屋の人々の墓を建てた際に、お経を上げる。
女客
演 - 会田由来、中田智子、守屋るみ、高橋信子
田倉魚店の客。
演 - 笹入舟作、川瀬修三
特高の刑事。浩太の仲間を新潟で問い詰めて彼の居場所を暴き、加代たちの墓の前で逮捕する。
演 - 山口夏穂、山梨桂子、逸見慶子、高山千草、有賀ひとみ
田倉魚店の客。
兵隊
演 - 田口和政
田倉家を訪れていた亀次郎を迎えに来る。
村人
演 - 鳥居美江
田倉家の近所の村に住む村人。
演 - 田中昭子
田倉魚店の客。
主婦
演 - 矢吹寿子小野敦子益田愛子、伊東あつ子
田倉魚店の客。商品が売り切れないようにと、開店前から店頭に並ぶ。
近所の男
演 - 相原巨典
隣組の組員。隣組の組長となった竜三と意気投合し、一緒に田倉家へ帰って来る。
浜村すぎ(はまむら すぎ)
演 - 北川智繪
田倉家の近所に住む女性。体調を崩した娘を見舞うために食材を持って来たおしんに対して、軍の物資を横流しして手に入れたのだろうなどと嫌味を言い、拒絶する。
桜井トキ(さくらい とき) / 桜井久作(さくらい きゅうさく)
演 - 藤夏子 / 加藤治
禎の疎開先の夫婦。田倉家の知人。おしんは桜井家の人々に金や物資をあげるなど礼を尽くしたものの、最終的に禎は食事をほとんど与えてもらえないなど虐め抜かれて逃げ出して来る。
隣組の主婦
演 - たうみあきこ
出兵した近所の子供が戦死したことをおしんに伝えに来た主婦。海軍航空隊に入隊した仁を心配する。
役場の男
演 - 赤崎ひかる
雄の戦死公報を田倉家に届ける。
演 - 穂高稔
村役場の職員。おしんと希望を、自決した竜三の遺体と対面させる。
主婦
演 - 島田零子
おしんの行商時代の得意客。終戦直後の昭和20年10月にかつぎ屋の仕事をしていたおしんと再会し、米を買う。
主婦
演 - 緑八千代
かつぎ屋の仕事をしていたおしんの客。闇屋の取締りが厳しくなっていることを心配する。
演 - 奥村正、横尾三郎、宇佐美ゆふ
かつぎ屋。買い出しを終えて駅から出てきたところ、警官たちを発見して一目散に逃げ出す。
警官
演 - 佐竹一男、横山貴史
かつぎ屋をするための買い出しを終えたおしんと初子を、駅の改札口で連行し、買い出しで手に入れた物資を没収する。
郵便配達
演 - 大石信行
東京の初子からの札を田倉家に届ける。
郵便配達
声 - 三橋洋一
東京の初子からの金を田倉家に届ける。
運送屋
演 - 平野義和
昭和25年、おしん達の荷物をひさの家から田倉商店の店舗まで運ぶ。
チンドン屋
演 - 滝の家一二三社中
田倉商店開店当日、店の外で賑やかに囃し立てる。
主婦
演 - 本庄和子西朱実沢柳廸子
田倉商店開店当日の客。初子が4年ぶりに伊勢に帰って来た日の夕方にも、田倉商店に来店。
主婦
演 - 麻ミナ、溝口順子、板倉加代子
初子が4年ぶりに伊勢に帰って来た日の夕方の、田倉商店の客。
村の女
演 - 神田時枝、遠藤暁子
オート三輪で野菜や魚を売るおしんの客。4年ぶりに伊勢に帰って来た初子と会う。
主婦
演 - 加曽利照子、渡辺英子、前田芳子
田倉商店の客。おしんは仁に東京行きの切符を買った理由を問いただそうとするが、仕方なく接客する。
女子工員 / 男子工員
演 - 荻野光江 / 大井和夫
工場の従業員。工場での勤務を終えた後だと店が閉まっているために買い物ができず困っており、おしんが工場地帯に食材を売りに来ると喜ぶ。
郵便配達
演 - 戸田厚
川村が駅前の土地をおしんに譲渡した旨が書かれた書類を田倉家に届ける。
主婦
演 - 赤坂淑子、堀川和栄
田倉商店の客。
主婦
演 - 北島京子
田倉商店の客。
小坂(こさか)
演 - 高橋豊
川部家の商売に昔から協力している設計士。セルフサービスの店を設計するための打ち合わせをしに仙造に連れられて田倉商店を訪れる。
平田(ひらた)
演 - 村田則男
アメリカでセルフサービスのスーパーについて勉強したベテランの設計士。おしんに派遣されてセルフサービスの店の設計に携わる。
高林(たかばやし)
演 - 福田信昭
平田に協力し、共にアメリカで勉強をした金銭登録機メーカーの職員。おしんに派遣されてセルフサービスの店の設計に携わる。販売効率が悪いという理由で衣料品コーナーの設置を見送り、仙造は不満を持つ。
神主 / 巫女
演 - 松橋暉男 / 千野知恵
昭和30年、田倉商店の地鎮祭を兼ねた起工式に出席。
演 - 沢川正
商社の関係者。仙造に紹介され、仁と談笑していた。
主婦
演 - 加藤真弓、服部多香子、高沢みずえ、小川啓子
仁と道子が北海道へ新婚旅行に行った翌日の田倉商店の客。
印刷屋
演 - 池田功
装飾屋
演 - 箒克朗
田倉商店の店内を飾り付けする。
演 - 浅田和子、好村俊子
田倉商店の客。
商店主
演 - 和沢昌治松村彦次郎新井和夫
田倉商店の近くの商店街の役員。あまり安売りされては困るとおしんに文句を言うが突き帰される。
主婦
演 - 坂井寿美江
田倉商店の客。惣菜の量り売りがないことに文句を言う。
男 / 女
演 - 山崎猛 / 木村翠、菅原悠乃
子供の万引きを学校に言いつけたおしんに対して抗議するために田倉商店にやって来た男女。不買運動を起こそうとし、おしんに渋々謝罪される。
僧侶
演 - 大住千秋
禎と辰則の結婚式に出席した僧侶。
仙子(せんこ)
演 - 木村夏江
戦前から終戦直後にかけて田倉家と家族ぐるみの付き合いがあった老舗和菓子屋の店主の娘。7、8年前に婿をとった直後に主人が亡くなり、その後は婿と共に店を切り盛りしてきたものの、婿が賭け事に明け暮れ、職人は辞めていき、実質的に休業状態となっていたため、おしんに泣きつき、土地と家を担保にして金を融通してもらっていた。しかし婿が金を返済せず、仁が担保を取り上げたために田倉商店の店内で包丁を持って暴れ回る。仙子の弱みにつけこんだ仁のやり口に、おしんは激怒する。
看護婦
演 - 松山薫
百合が交通事故に遭ったという連絡を聞いて病院に駆けつけたおしんと初子を処置室へと案内する。
女客
演 - 吉岡節子
初子の店の客。売り物のセーターの出来映えを褒め、編み方を教えてほしいと初子に頼む。
演 - 外野村晋村瀬正彦、弥富光央
伊勢の有力者。昭和58年に開かれたスーパー田倉の17店目の開店祝賀パーティーに出席。

名古屋の人々

川部仙造(かわべ せんぞう)
演 - 長門裕之
道子の父。小学校しか出ていないが、大阪の衣料問屋の奉公人から独立し一代で名古屋の衣類問屋の主人となった。商売拡大のため道子と仁の結婚を進める。
田倉のスーパー転換の際に自分の商売への介入を嫌い出資を断るおしんの態度にはじめ反感を持つ。
やがて同じ時代を生きたもの同士として共感を示し、甘える道子や批判する波江よりもおしんの考え方を認めるようになる。
なお、昭和58年3月時点では亡くなっていることが、第288話の道子の台詞からわかる。
川部波江(かわべ なみえ)
演 - 今井和子
道子の母。道子には非常に甘い。若い頃から嫁姑問題で苦い経験をして夫の仙造には女性問題で苦しめられたため、一人娘の道子にはそういう思いはさせたくないとの考えから、結婚には当初から否定的で、結婚後も姑のおしんに冷たい態度をとることが多かった。
演 - 志麻いづみ
名古屋のアパートに住む女。百貨店を辞めた仁を住まわせて5万円を貸していたが愛想が尽き、伊勢の田倉商店まで来て、彼を連れて帰るようおしんに頼む。
ウェイトレス
演 - 大塚登美枝
仁と道子が待ち合わせた名古屋のカフェのウェイトレス。
徹(とおる)
演 - 原亮介
禎の交際相手。禎に金をせびり夜遊びばかりしていたため、愛想を尽かされる。
下宿のおばさん
演 - 五月晴子
禎の下宿先の大家。夜中に外出することが多くなった禎を心配する。
若い男女
演 - 増村翼、松井摩味
名古屋のダンスホールの客。踊ろうとしない禎に近寄り、若いうちにしたいことをしておくべきだと言う。

複数編での重要人物

高倉浩太 → 並木浩太(たかくら こうた → なみき こうた)
演 - 渡瀬恒彦
農民運動の活動家で、おしんの初恋相手。実は大地主、大金持ちの貴族院議員の息子で、浩太もおしんをかつての初恋の女性(若くして死去)と重ね合わせていた。竜三との結婚後も、伊勢での商売を紹介するなど生涯にわたっておしんを援助する。おしんの父作造が亡くなった直後に農民運動の関係でおしんの故郷を訪れたこともある。
戦時下には特高警察による拷問を受け、足に障害を負って転向。造り酒屋の並木家に婿入りして過去を捨てる。
長年農民運動で掲げていた農地開放政策がアメリカ軍からの圧力によりあっさり実現すると日本の政治運動に虚しさを覚える。商売に精を出し成功し[注 22]、戦後は「並木食料品店」を経営、楽隠居の身となる。
未亡人となったおしんが店を出す際や加代の子である希望が独立する際も支援した。さらに、大型店に賭けたスーパーたのくらが倒産の危機にあった際、不採算の大型店を引き取って大手資本に仲介する話をまとめ、スーパーたのくらの窮地を救う。
長谷川たか(はせがわ たか)
演 - 渡辺美佐子[29]
おしんの髪結いの師匠。日本髪専門の髪結い「長谷川」の女主人だが、おしんが洋髪で独り立ちできるよう育ててくれる。
江戸っ子気質で義理人情の深い、加賀屋のくにと並ぶ、人生の師匠でもある。
昭和30年の時点ではすでに故人となっていることが第239回のおしんのセリフでわかる。
中沢健(なかざわ けん)
演 - ガッツ石松
的屋の親分。おしんが無許可で露天を出して揉めたのを助ける。おしんが落とした売上金を返しに田之倉羅紗店にやってきておしんと意気投合。
おしんの度胸の良さに感心し、気前良く露天の出店許可を出し、おしんの商売に貢献する。奇遇にも同じ山形出身で、チフスで死んだ妹がおしんと同じ丑年生まれで似ていることから、以後、おしんを密かに慕う。
また、東京でおしんの人生の局面(佐賀から家出後の就労と住居の世話、娼妓になった加代との対面、消息不明になった初子の捜索など)で重要な役割を果たす。なお、戦争中に露天商からは足を洗い、戦後は堅気として暮らしていた。
昭和30年の時点ではすでに故人となっていることが第239回のおしんのセリフでわかる。
神山ひさ(かみやま ひさ)
演 - 赤木春恵
伊勢に住む浩太の親類。網元。浩太の母のいとこである。浩太の面倒を幼少期から見ており、特高警察に追われる浩太の身を案じる。
浩太の紹介でおしんと雄を預かり、おしんが魚の行商人として独り立ちする手助けをし、戦時中は漁師たちが戦争に取られ燃油もままならないことから一旦東京の息子の元に身を寄せるが、戦後には戦災を免れた伊勢の自宅に戻り、未亡人となり家を追われたおしんが再起するため再び行商の手助けをする。
昭和30年の時点ではすでに故人となっていることが第238回のおしんのセリフでわかる。

その他の人々

平野(ひらの)
演 - 金田明夫
おしんの姉・はるが働いていた製糸工場の監督員ではるが密かに恋心を抱いていた。おしんが見舞いに来てほしいと製糸工場まで出向いて平野に頼みに行き、はるが亡くなる直前に花束を持って見舞いに訪れた。
ジョン・フォックス
演 - ラセム・ワハブ
田倉商会の取引相手。イギリスで毛織物メーカーを営む。
キャサリン・フォックス
演 - レイ・アルトン
ジョンの妻。竜三の話を聞き、おしんの点前を見たいと言い出す。
演 - 団巌、保木本竜也
飯屋「加賀屋」の客。大阪の船乗り。秀と鉄の前で仁義を切るおしんの姿を見て感激し、本来の料理の代金よりも高く払って去って行く。
演 - おやま克博、村田球一、佐藤百起
飯屋「加賀屋」の客。浩太の同志。治安維持法の制定により労働運動が弾圧され始めたため、その対策について浩太と話し合っていた。
川村清一(かわむら せいいち)
演 - 斉藤洋介
雄の戦友。戦時中におしんと初子が軍隊にいる雄に面会した時に同席し、おしんが持ってきたおはぎを食べさせてもらった。
戦後、戦死した雄の遺品を届けに田倉家を訪れる。家族は満州に渡ったまま消息不明で天涯孤独の身となり、生きるため裏の仕事で大金を儲ける。数年後、雄の思い人だった初子に思いを寄せ、結婚を申し込み拒絶されるが、結婚を拒むために自らが娼婦だったことを告白した初子に、自分にも傷はある、戦争にめぐりあった者の不運だったと説く。
初子の申し出もあり、雄の代わりに親孝行の意味も込めてと駅前の土地をおしんに譲渡する。しかしその直後、営んでいた高利貸しの債務者に刺殺され28歳の若さで生涯を閉じる。
大畑文造(おおはた ぶんぞう)
演 - 中庸助
田倉家の家のかつての持ち主。戦時中は京城で暮らしていたが、昭和20年10月に突然、家族を連れて伊勢に帰って来る。家は譲り受けたものだと主張するおしんたちと対立する。
大畑勝子(おおはた かつこ)
演 - 水城蘭子
文造の妻。家を譲り受けたという証拠を出すようおしんに迫る。アメリカ兵に媚びを売っていたのを仁に罵られたことで怒りを爆発させ、おしんたちにすぐに出て行くよう言う。
大畑佳子(おおはた よしこ)
演 - 元井須美子
文造と勝子の長女。アメリカ兵のジミーに媚びを売り、仁に「淫売」と罵られる。
大畑茂男(おおはた しげお)
演 - 若山雅弘
文造と勝子の長男。
大畑征子(おおはた せいこ)
演 - 奥寺麻衣子
文造と勝子の次女。
ジミー
演 - テリー・オブライン
アメリカ兵。佳子と仲良くなる。
語り
演 - 奈良岡朋子[30]
本作のナレーション。最終回に犬を連れて散歩する女性として顔出し出演し、海岸で共に歩くおしん・浩太を夫婦だと思って挨拶し、去って行った。

注釈

  1. ^ 東北地方では1981年の「まんさくの花」の秋田県に次ぐ遠ざかり記録。 なお、宮城県は「おかえりモネ」(2021年)、福島県は「エール」(2020年)、岩手県は「あまちゃん」(2013年)、青森県は「私の青空」(2000年)となっている。 またすべてが東京制作であり、大阪の制作はない。
  2. ^ 和服で座席の上に正座。
  3. ^ 当時の相場で約4~5円。現在の約8~10万円前後。
  4. ^ 現在の約1万円程。
  5. ^ 当時の相場で約6円/俵。5俵は現在の約60万円前後
  6. ^ 現在の約20~30万円
  7. ^ 当時の既婚女性が結う日本髪。
  8. ^ 当時の東京~佐賀の汽車賃は三等客車利用で約20円。30円は現代の15万円程。
  9. ^ 昭和2年 9月12日 台風第9号 死者行方不明者423人
  10. ^ 現在の約20~30万円
  11. ^ 仁は中学(5年制)をきちんと卒業していないので、中学卒(新学制の高校卒に相当)の扱いにもならない。旧制中学では4年修了で上級学校(旧制高校など)の受験資格が得られたが、「四修」は進学しなければ社会的価値がゼロであることをこの場面は示している。
  12. ^ 酒席でお客に酒を注いで回る仕事。現代で言うコンパニオン
  13. ^ 現代パートのおしんはこの発言について「信じてやらなきゃ母ちゃんが浮かばれない」とつぶやいている。加賀屋のくには「おっか様がどげなことをしてもけして悪く思うんでねえぞ」と言っている。
  14. ^ 演じた伊東は後年、CX系「メントレ」にゲスト出演した際、このシーンが実は別撮りによるものであったことを明かしている。
  15. ^ その後、成人した希望によって酒田に移されるが、お墓参りの都合から分骨されて伊勢のお墓にも納められている。余談だが最終回、おしんと浩太がお墓参りをし、後述の奈良岡朋子顔出しシーンに繋がる。
  16. ^ シナリオでは、第113話のみ「久枝」となっている。
  17. ^ 後に浩太からの手紙がきっかけでこの行為が発覚してからは竜三に手紙を渡すようにはなった。
  18. ^ おしんは学業継続を勧めていたが、仁は勝手に中学を飛び出した。旧制中学では4年修了で上級学校(旧制高校など)の受験資格が得られたが、仁はその後東京の百貨店で「せめて中学を卒業していれば」と学歴差別に遭い、不本意な部署に回された。
  19. ^ 第1週のスーパー新規開店セレモニーの会場で、仁は彼女を「嫁のサチコです」と地元有力者に紹介している。
  20. ^ 長島ナオトの姉。
  21. ^ うち一人の氏名は「木村」であることが判明している。
  22. ^ 加代の夫政男は浩太の商才を見抜いており、酒田で飯屋を営んでいたおしんにそのことを話したことがある。
  23. ^ 2019年放送のNHK朝ドラ同窓会"おしん"で泉ピン子と小林綾子が100万円が送られてきたと説明

出典

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  2. ^ 日本放送協会放送文化調査研究所 放送情報調査部 『NHK年鑑'84』日本放送出版協会、1984年9月28日、168頁。 
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  12. ^ 雪国舞台 日本人の苦難体現(2013年5月1日時点のアーカイブ) - 読売新聞 2011年11月9日配信 2013年3月7日閲覧
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  37. ^ 田中は同紅白に審査員として出演した。泉は1977年に「哀恋蝶」が10.9万枚(オリコン最高位37位)のヒットを記録したが紅白には落選となった経緯がある。紅白に対しては「歌手としての意地がある」と何度も応援出演を断っていた(鬼姑ピン子 ポリシー曲げて紅白狙う! デイリースポーツ(2014年9月4日))。
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  52. ^ 「2013年 日本映画・外国映画業界総決算」『キネマ旬報(2月下旬決算特別号)』第1656号、キネマ旬報社、2014年、 201頁。
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