おしん
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演劇
- 1984年3月明治座初演、6月名鉄ホール再演。
- 1995年2月小林綾子の成長で「おしん《青春編》」として東京宝塚劇場で演出=石井ふく子で再演。その後、たびたび再演され、中国、台湾の「おしん」人気で、アジアからも観客動員している。
映画
アニメ映画版
テレビドラマの第1部をアニメーション映画化したもの。1983年3月10日に山形県で先行公開、1984年3月17日に全国公開[54]。高視聴率を挙げたドラマとは裏腹に上映打ち切りが相次ぎ、興行的には失敗に終わる。制作費3億円に対し配給収入は約2億円。失敗の原因に関してサンリオは「サンリオのファミリー映画はいつも子供が親を引っぱってきた。今回は子供にソッポを向かれたのが原因」としている。2006年、ポニーキャニオンから発売された『サンリオ映画シリーズ』の1作としてDVD化された。
- アニメ版ではおしんの年齢や年号がはっきりと描写されている。
- エンディングクレジットには「お豊」という登場人物がおり声を芝田陽子が担当している。芝田陽子はテレビドラマ版では銀山温泉の仲居として登場しているがアニメ版では存在を確認できない。
- 声の出演
- おしん:小林綾子
- ふじ:泉ピン子
- 作造:伊東四朗
- なか:大路三千緒
- 庄次:中村●幸(●はこざとへんに孝)
- 源助:小倉馨
- りき:渡辺富美子
- つね:あき竹城
- きん:今出川西紀
- 軍次:平泉成
- 定次:光石研
- 店のおばさん:森康子
- 金太:淵脇誠
- 少年A:片桐伸二郎
- 少女B:森田牧子
- 少女C:小林さくら
- 松田:三上寛
- 俊作:奥田瑛二
- 松造:大久保正信
- 兵隊ほか:加賀屋純一、三川雄三、山口純平、渡辺司、下坂泰雄、三宅悦子、小沢悦子
- お豊:芝田陽子
- くに:長岡輝子
- みの:小林千登勢
- 清太郎:石田太郎
- 加代:志喜屋文
- きく:吉宮君子
- ウメ:佐藤仁美
- 番頭:小野泰次郎
- 工夫:コント21世紀
- 医者:ケーシー・高峰
- エム・スリー
- 東映児童研修所
- ナレーション:奈良岡朋子
- スタッフ
- 主題歌
-
- 「小さな願い」 歌:小林綾子
- 「雪割草のように」 歌:上條恒彦
- 作詞:山上路夫
- 作曲:坂田晃一
実写映画版
2012年6月11日にセディックインターナショナルから、実写映画化が発表された。放映開始30周年を迎える2013年10月12日に劇場公開された。主人公のおしん役は半年にわたる全国オーディションで[55]、約2500人の中から濱田ここねが選ばれた。またテレビドラマ版に出演した泉ピン子、小林綾子、ガッツ石松が別の役柄で出演する[56]。監督は山形県鶴岡市出身の冨樫森。山形県内でオールロケを敢行し、2013年2月15日にクランクインし、3月31日にクランクアップした[57]。第22回金鶏百花映画祭にて国際映画部門の最優秀作品賞を受賞。最終興行収入は4億円だった[58]。
キャスト(実写映画)
- 谷村 しん - 濱田ここね
- 谷村 ふじ - 上戸彩
- 谷村 作造 - 稲垣吾郎
- つね - 岸本加世子
- 八代 みの - 小林綾子
- 八代 清太郎 - 乃木涼介
- 八代 加代 - 井頭愛海
- 谷村 なか - 吉村実子
- 俊作 - 満島真之介
- 松造 - ガッツ石松
- 八代 くに - 泉ピン子
スタッフ(実写映画)
- 原作 - 橋田壽賀子
- 脚本 - 山田耕大
- 監督 - 冨樫森
- 企画 - 中沢敏明、丸山典由喜
- 製作 - 遠谷信幸、岩原貞雄、加藤直次、遠藤茂行、木下直哉、吴宏亮、古賀誠一、宮田一幸、町田智子、浅井敬、宇生雅明、加藤徹、谷德彦、坂井宏先、寒河江浩二、園部稔、吉村和文、松浦隆一、岡正和、鈴木謙司
- エグゼクティブプロデューサー - 千野毅彦、田代秀樹
- チーフプロデューサー - 厨子健介、谷澤伸幸、岡田有正
- プロデューサー - 古賀俊輔、湊谷恭史
- 音楽 - めいな Co.
- 主題歌 - flumpool×MayDay「Belief 〜春を待つ君へ〜」(A-Sketch)
- 撮影 - 鈴木周一郎
- 照明 - 佐藤浩太
- 録音 - 岩丸恒
- 美術監修 - 丸尾知行
- 美術 - 中川理仁
- 装飾 - 藤田徹
- 衣裳 - 武内修、早船光則
- ヘアメイク - 中田マリ子、森﨑須磨子
- 床山 - 深町二宏、石井崇子
- スクリプター - 西岡容子
- VFXスーパーバイザー - 安田智也
- 編集 - 西尾光男
- プロデューサー補 - 楠本直樹
- キャスティング - 北田由利子
- 助監督 - 千村利光
- 制作担当 - 齋藤大輔
- 製作 - 「おしん」製作委員会(セディックインターナショナル、電通、TBSテレビ、中部日本放送、東映、木下グループ、浙江唐德影视股份、オスカープロモーション、毎日放送、朝日新聞社、TBSラジオ&コミュニケーションズ、庄内映画村、J:COM、テレビユー山形、ポプラ社、山形新聞社、山形放送、ケーブルテレビ山形、東北ケーブルテレビネットワーク、山形テレビ、さくらんぼテレビ)
- 制作 - セディックインターナショナル
- 制作プロダクション - ザフール、庄内映画村
- 配給 - 東映
協力
受賞
- 第22回金鶏百花映画祭国際映画部門最優秀作品賞
- 第37回山路ふみ子映画賞 新人女優賞(濱田ここね)
- 第37回日本アカデミー賞 新人俳優賞(濱田ここね)
- 第68回毎日映画コンクール スポニチグランプリ新人賞(濱田ここね)
テレビ放送
2015年12月31日に『大晦日! 映画特別企画』と銘打って、TBSの9:55 - 11:55(JST)で地上波初放送[59](文字多重放送)。視聴率は1.4%だった。
関連項目
- 日本国外で放送された日本のテレビドラマ
- 旅路 - 1967年(昭和42年)から放送された連続テレビ小説第7作目。最高視聴率は『おしん』に次ぐ第2位の作品。
- 牧場の少女カトリ - フジテレビで1984年に放送された『世界名作劇場』シリーズのアニメ。主人公の懸命さから「おしんの名作アニメ版」と紹介された。
- 銀河テレビ小説#銀河ドラマ 16 おしん (1969) - 内容につながりはないが、乙羽信子が主人公の「お志ん」を演じている。
- 大映ドラマ - 『おしん』と同じ時期に放送され、少女が次々と降りかかる苦難の末に幸運を手にする内容のドラマが多い。
- シンデレラ - 明治時代に翻訳されたシンデレラの物語を、苦難を堪え忍んでる姿から「おしん(お辛)」という名前の「おしん物語」に和風アレンジを加え学校の教科書に掲載した。
- 新春かくし芸大会 - フジテレビ系列。1984年に、西軍の出し物として『おせん』というパロディを放送。おせん役は松田聖子、作造役は小松政夫、ふじ役は中尾ミエ、なか役は明石家さんま。
- クッキ 〜菊熙〜 - 韓国MBCのドラマ。おしんの様なサクセスストーリーで、主人公の吹き替えは小林綾子が担当している。
- ヤオコー - 埼玉県中心の関東スーパーマーケットチェーン。創業者たる女性でセルフサービスの導入に全力を尽くした川野トモは「小川のおしん」という異名を持つ。
- 丸山静江 - NHK連続テレビ小説「おしん」のモデル。
- 隆の里俊英 - おしんが放送された1983年横綱に昇進。取り口からおしん横綱の異名を持つ。
- 照ノ富士春雄 - 横綱昇進の際に横綱審議委員会の杉田亮毅委員から「これはモンゴル版の『おしん』だ」と評された[60]。
注釈
- ^ 東北地方では1981年の「まんさくの花」の秋田県に次ぐ遠ざかり記録。 なお、宮城県は「おかえりモネ」(2021年)、福島県は「エール」(2020年)、岩手県は「あまちゃん」(2013年)、青森県は「私の青空」(2000年)となっている。
- ^ 『おしん 』以降の東京制作連続テレビ小説で九州地方が舞台となったのは『花子とアン』(2014年)で登場した福岡県のみで、熊本県は『オードリー』(2000年)、鹿児島県は『まんてん』(2002年)、宮崎県は『わかば』(2004年)、大分県は『風のハルカ』(2005年)、長崎県は『舞いあがれ!』(2022年)と、他県は全てNHK大阪放送局制作作品かつ平成以降に舞台になっている。なお福岡県も『走らんか!』(1995年)、『あさが来た』(2015年)の大阪制作2作の舞台となっているが、大阪制作の佐賀県を舞台とした作品はない。
- ^ 和服で座席の上に正座。
- ^ 当時の相場で約4~5円。現在の約8~10万円前後。
- ^ 現在の約1万円程。
- ^ 当時の相場で約6円/俵。5俵は現在の約60万円前後
- ^ 現在の約20~30万円
- ^ 当時の既婚女性が結う日本髪。
- ^ 当時の東京~佐賀の汽車賃は三等客車利用で約20円。30円は現代の15万円程。
- ^ 昭和2年9月12日 有明海台風 死者行方不明者423人
- ^ 現在の約20~30万円
- ^ 仁は中学(5年制)をきちんと卒業していないので、中学卒(新学制の高校卒に相当)の扱いにもならない。旧制中学では4年修了で上級学校(旧制高校など)の受験資格が得られたが、「四修」は進学しなければ社会的価値がゼロであることをこの場面は示している。
- ^ 昭和40年頃、道路の拡張などが終わらない状態で急激なモータリゼーションが進み日本全国で交通事故が急増していた。この頃年間の交通事故による死亡者数は22,000人(現在の4倍)を超えており日清戦争以上の死者数であったために交通戦争と呼ばれた。
- ^ 酒席でお客に酒を注いで回る仕事。現代で言うコンパニオン
- ^ 現代パートのおしんはこの発言について「信じてやらなきゃ母ちゃんが浮かばれない」とつぶやいている。加賀屋のくには「おっか様がどげなことをしてもけして悪く思うんでねえぞ」と言っている。
- ^ 演じた伊東は後年、CX系「メントレ」にゲスト出演した際、このシーンが実は別撮りによるものであったことを明かしている。
- ^ その後、成人した希望によって酒田に移されるが、お墓参りの都合から分骨されて伊勢のお墓にも納められている。余談だが最終回、おしんと浩太がお墓参りをし、後述の奈良岡朋子顔出しシーンに繋がる。
- ^ シナリオでは、第113話のみ「久枝」となっている。
- ^ 後に浩太からの手紙がきっかけでこの行為が発覚してからは竜三に手紙を渡すようにはなった。
- ^ おしんは学業継続を勧めていたが、仁は勝手に中学を飛び出した。旧制中学では4年修了で上級学校(旧制高校など)の受験資格が得られたが、仁はその後東京の百貨店で「せめて中学を卒業していれば」と学歴差別に遭い、不本意な部署に回された。
- ^ 第1週のスーパー新規開店セレモニーの会場で、仁は彼女を「嫁のサチコです」と地元有力者に紹介している。
- ^ 長島ナオトの姉。
- ^ うち一人の氏名は「木村」であることが判明している。
- ^ 加代の夫政男は浩太の商才を見抜いており、酒田で飯屋を営んでいたおしんにそのことを話したことがある。
- ^ 2019年放送のNHK朝ドラ同窓会"おしん"で泉ピン子と小林綾子が100万円が送られてきたと説明
出典
- ^ 日本放送協会放送文化調査研究所 放送情報調査部 編『NHK年鑑'84』日本放送出版協会、1984年9月28日、168頁。NDLJP:12277626/117 。
- ^ NHKクロニクル
- ^ ビデオリサーチ NHK朝の連続テレビ小説【関東地区】より
- ^ 『ドラマと方言の新しい関係』笠間書院、2014年、26-27頁。
- ^ “FAQ -よくある質問”. NHKグローバルメディアサービス. 2014年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月7日閲覧。
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- ^ “NHK橋田寿賀子さん「おしん」振り返る4時間超特別番組6・8%”. 日刊スポーツ. 朝日新聞 (2021年4月26日). 2022年5月6日閲覧。
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- ^ おしんのモデルは川根本町の女性だった!(2013年3月10日時点のアーカイブ) - 静岡新聞2013年3月7日15:33配信 配信日に閲覧
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- ^ ザテレビジョン編集部[編]『TVの出来事まるごと10年!別冊ザテレビジョン』角川書店・1992年、146ページ
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- ^ “第1回〔1984(昭和59)年〕- 新語・流行語大賞”. 2013年1月7日閲覧。
- ^ a b c d e f g 「『やめられない、とまらない』カルビー松尾孝社長(71歳)の"おしん狂い"」 小林綾子ちゃんのCMデビュー」『週刊朝日』1983年(昭和58年)7月15日号、朝日新聞社、27 - 29頁。
- ^ 「われらが遺言・五〇年目の二・二六事件」(『文藝春秋』1986年3月号)
- ^ 参考・出典 大原誠・著「NHK大河ドラマの歳月」日本放送出版協会
- ^ 『週刊日録20世紀 1983(昭和58年)』講談社、1998年、39頁。
- ^ おしん(再) ―連続テレビ小説―(46) - NHKクロニクル
- ^ 田中は同紅白に審査員として出演した。泉は1977年に「哀恋蝶」が10.9万枚(オリコン最高位37位)のヒットを記録したが紅白には落選となった経緯がある。紅白に対しては「歌手としての意地がある」と何度も応援出演を断っていた(鬼姑ピン子 ポリシー曲げて紅白狙う! デイリースポーツ(2014年9月4日))。
- ^ 合田道人『紅白歌合戦の舞台裏』全音楽譜出版社、2012年。
- ^ a b 連続テレビ小説「おしん」(2)反響編 アーカイブスブログ、NHK, 2008/06/20
- ^ a b ホー ホアン ホア「ベトナムにおける日本文化」『アジア太平洋地域におけるグローバリゼイション、ローカリゼイションと日本文化 Volume 3』、国際日本文化研究センター、2010年3月、207-212頁、CRID 1390572174724515712、doi:10.15055/00001281。
- ^ 香取淳子「ベトナムのメディア・コンテンツ市場に関する研究」『研究紀要』第12巻、長崎県立大学、2011年12月、109-122頁、CRID 1050001337428110592、hdl:10561/715、ISSN 1883-8111。
- ^ 人名探究バラエティー 日本人のおなまえっ!台湾!エジプト!日本人名 2018年1月25日放送 19:30 - 20:15 NHK総合、TVでた蔵
- ^ Hassan, Kamel「日本とアラブの交流史 - 両者の相互理解に関する一試論 -」『言葉と文化』第6巻、名古屋大学大学院 国際言語文化研究科 日本言語文化専攻、2005年3月、71-86頁、CRID 1390290699632574208、doi:10.18999/isslc.6.71、hdl:2237/8272、ISSN 13455508。
- ^ 連ドラ『おしん』、27年の時を経てふたたび 2013年05月09日付 Jam-e Jam紙
- ^ a b 「おしん」から30年:日本の経済発展のモデルは2010年代イランの子供たちにとっての道標(1) 2013年10月10日付 Mardomsalari紙
- ^ 朝日新聞1989年2月3日 朝刊 2外◆「おしん」賛美、ホメイニ師「許さぬ」 責任者、一時は禁固刑
- ^ 織田裕二病気休養(オールアバウト)
- ^ おしん青春篇プログラム
- ^ 「あの「おしん」がアニメに」『とうほく財界 : 東北ビジネスの総合情報誌』第10巻第2号、東日本出版、1984年2月10日、80 - 81頁、NDLJP:2886186/43。
- ^ “「おしん」映画化 県内オールロケ、来年クランクイン 山形”. MSN産経ニュース (2012年6月12日). 2012年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月2日閲覧。
- ^ “おしん : 映画版母親役に上戸彩 主役は新人子役の濱田ここね”. まんたんウェブ (2013年2月5日). 2013年2月5日閲覧。
- ^ “上戸彩、『おしん』クランクアップで濱田ここねを抱擁「一生親友でいたい」”. マイナビニュース (2013年4月4日). 2013年7月21日閲覧。
- ^ 「2013年 日本映画・外国映画業界総決算」『キネマ旬報(2月下旬決算特別号)』第1656号、キネマ旬報社、2014年、201頁。
- ^ 「TVステーション(ダイヤモンド社)関東版2016年1号 84頁
- ^ 「白鵬のマナーはまねしないで」照ノ富士を満場一致で推薦の横審コメント 日刊スポーツ 2021年7月19日20時45分 (2021年7月20日閲覧)
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