sinclair radionicsとは? わかりやすく解説

Sinclair Radionics

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/08 15:06 UTC 版)

シンクレア・リサーチ」の記事における「Sinclair Radionics」の解説

1961年7月25日サー・クライブ・シンクレアイギリスケンブリッジに Sinclair Radionics を設立した設立資金Practical Wireless 誌に記事書いて稼いだ。Sinclair Radionics はHi-Fiオーディオ製品ラジオ電卓などを開発した1963年最初ラジオ Sinclair Slimlineキット形態発売した翌年、「世界最小ラジオ」と銘打って Micro-6 という超小型ラジオ発売。これに別売の Transrista を使うと腕時計のように手首装着できた。1965年、「世界初ポケットサイズFMラジオ」と銘打って Micro-FM を発売したが、技術的問題があって失敗終わっている。しかし、極東でその不正コピー品が製造された。1967年には最後のラジオキット Micromatic がやはり「世界最小ラジオ」と銘打って発売された。Micromatic は1971年まで販売された。1971年5月には、Sinclair Radionics は85,000ポンド利益上げ563,000ポンド回転資金有していた。翌年には、それぞれ97,000ポンドと761,000ポンド成長していった。 1966年同社Stereo 25 という低価格プリアンプHi-Fiオーディオ機器市場参入した1964年安く手に入れたトランジスタ使っていたが、1968年には新たなトランジスタ入手困難となって製造止まった1969年代替として Stereo Sixty発売。これが人気となり、Project 60 としてシリーズ化された。Project 60 製品はよく売れ1972年には Project 605後継として登場した1974年にはさらに Project 80発売1973年9月シンクレアは Ablesdeal というシェルフカンパニー(売却目的のためだけに設立され経営実態のない企業)を購入し、Sinclair Radionics と自身興味がかみ合わなくなったときの保険とした。1973年5月回転資金は180ポンドになった1966年、Sinclair Radionics は世界初ポータブルテレビ Microvision開発した。しかし、コストあまりにも高かったため発売することはなかった。1976年、これを改良した Microvision TV1A/MON1A を99.95ポンド発売した。しかし予想したほど売れず、12000台の在庫抱えたため、安くして売りさばいたこのため 480,000ポンド損失計上したサー・クライブ・シンクレア1978年発売した TV1B はもっと売れると考えていたが、これも期待外れだったポータブルテレビ技術は Binastione に売却した1970年代主要製品小型電卓である。1972年世界初薄型電卓 Sinclair Executive を79.95ポンド発売機能基本的なものだけで、発光ダイオード表示使っていたため、電池寿命短かったExecutive驚異的な売れ行き示し、180ポンド売り上げもたらした1973年、24.95ポンドと超低価格実現した Executive Memory発売1974年には科学技術計算機能備えた Sinclair Scientific を49.95ポンドという低価格発売した逆ポーランド記法使用し5桁仮数部と2指数部数値表示した1977年、これを改良した Scientific Programmable を29.95ポンド発売。さらに17.22ポンドにまで低価格化した Scientific Programmable Mark 2 を後に発売した1975年Sinclair Oxford 300 という科学技術計算電卓を29.95ポンド発売。さらに、ハイエンド電卓市場向けに金や銀を外装使った Sinclair Sovereign発売した。この電卓技術の高さとデザイン好評で、短期間ながらよく売れた1975年8月Black Watch という5桁LED表示腕時計発売キットは17.95ポンド完成品は24.95ポンド)。しかしバッテリー精度問題があり、大きな損失計上した

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Sinclair Radionics

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クライブ・シンクレア」の記事における「Sinclair Radionics」の解説

シンクレアMicro Kitアイデアは、A-レベル英語版)の試験を受ける3週間前の1958年7月19日ノート書かれていた。シンクレアは、Model Mark I名づけラジオ回路図部品表書きコスト詳細に計算し、さらに雑誌への広告掲載費用計算していた。シンクレア月産1000個で、部品をどれだけ注文し、どれだけ値引きしてもらえるかなどを見積もっていた。 1959年1月彼の書いたPractical transistor receivers Book 1 が Bernard's Publishing から出版され同年中に増刷された(その後も9回増刷された)。また、ステレオに関するハンドブック書き1959年6月出版された(14年間で7回増刷された)。シンクレアBernard's の従業員として書いた最後の本は Modern Transistor Circuits for Beginners で、1962年5月出版された。この間、彼は Bernard Babani に雇われ13冊の実用的技術書を生み出したシンクレアはついに自分ビジネス開始することを決心した1961年、Sinclair Radionics Ltd. として会社名届け出たSinclair Electronics は既に存在していたためである。Sinclair Radio使われていなかったが、シンクレアにはふさわしいと思えなかった。1961年7月25日、Sinclair Radionics を設立したシンクレア発明品広告し部品購入するのに必要な資金調達する試みを2回行った。彼はプリント基板キット設計しいくつかの技術ライセンス提供した。そして小型トランジスタラジオ設計行い、それをキット形態生産するための後援者探し時間費やした最終的に彼の会社55%の権利3000ポンド購入してくれる人を見つけたが、取引結局うまくいかなかった。 資金調達うまくいかないため、彼はロンドンフリート街近くUnited Trade Press (UTP) という出版社Instrument Practice 誌の編集者として働くことになった。同誌にシンクレアの名前が編集助手として出るようになったのは1962年3月からである。シンクレアプレーナー型シリコントランジスタの製法とその特性紹介し1962年末までに入手可能になって欲しいと希望述べていた。シンクレア以前よりさらに小型化魅入られていったシンクレア半導体デバイス特性調査引き受けその結果1962年9月から1963年1月の間、4回にわたって連載された。 彼の名は1969年4月まで同誌上見られた。UTP通してシンクレア36もの製造業者数千デバイス触れることができた。彼は Semiconductors Ltd連絡し同社不合格とした部品自分修理して使うので売って欲しいと申し出た。彼は小型ラジオ設計図同社に渡す代わりに同社トランジスタ10000個を1個6ペンス買い取る取引をした。それを独自の品質管理試験調べ4段階にレベル分けし、1ポンド240ペンス時代当時、1個100ペンス前後販売した。 Sinclair Radionics は1979年まで存続し様々な製品会社生み出した小型アンプ初めとして、同社設計品質アイデア斬新さで名が知られるようになった大量生産による低価格化が全体的な方針であった。この考え方当たれば巨万の富が得られるが、外れれば破産の危険がある。当初その方針に必須の戦略キット形式生産だった。

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