ASIA症候群
別名:ASIA、自己免疫・炎症性症候群、アジュバントによる自己免疫・炎症性症候群、アジュバント誘発性自己免疫・炎症性症候群、アジュバント病
英語:autoimmune/inflammatory syndrome induced by
adjuvant
ワクチンに含まれる抗原の効果を補強する、「アジュバント」という成分によって誘発される症候群。「ASIA症候群」の名称は、2011年に発表されたイェフダー・シェーンフェルトらの論文で命名された。
「ASIA症候群」が定義される以前から、アジュバントが原因と見られる疾患は複数報告されており、別々の名称で呼ばれていた。例えば、マクロファージ筋膜炎(MMF)や湾岸戦争症候群(GWS)などがそれに相当する。湾岸戦争症候群は、湾岸戦争から帰還した米軍兵士に広く見られた症候群で、当初は化学兵器や劣化ウラン弾などの影響が疑われたが、兵士の多くに接種されたワクチンに含まれていたアジュバントが原因ではないかと考えられている。
アジュバントは体内における免疫応答を増強させ、ワクチンの効果を高めるとともに、接種あたりの抗原の用量を減らすために重要な物質であり、対象となる疾患ごと、あるいはワクチンごとに異なるアジュバントが用いられている。その中には、ビタミンEやQS21などの食品添加物が含まれる一方で、アルミニウム塩やスクアレン(サメ由来の油脂の一種)など、ASIA症候群の原因物質となる可能性が指摘されている物質も含まれている。アジュバントが直接自己免疫疾患を引き起こすほか、アジュバントにより傷害を受けた組織で生じるリン脂質が自己免疫疾患を引き起こす可能性も指摘されている。
近年、子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)接種後に線維筋痛症を発症する例が相次ぎ、問題となっていたが、2014年3月に日本線維筋痛症学会は、その原因が子宮頸がんワクチンに含まれるアジュバントであること、すなわちASIA症候群が疑われることを発表し、本格的な調査を行う方針を示した。
関連サイト:
‘ASIA’ – Autoimmune/inflammatory syndrome induced by adjuvants - Journal of Autoimmunity
アジア 【Asia】
.asia
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/01 01:02 UTC 版)
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施行 | 2007年 |
TLDの種類 | sTLD |
現在の状態 | 利用可能 |
管理団体 | DotAsia Organisation |
後援組織 | アジア太平洋地域各国のNIC[1] |
利用地域 | アジア太平洋地域 |
使用状況 | パンアジア・アジア太平洋地域にある法人 |
登録の制限 | 登録に制限は無いが、登録者にちゃんとした商業的実体が無い場合、忌避される場合がある。 |
階層構造 | セカンドレベルドメインの登録が許されている。 |
関連文書 | ICANN registry agreement |
紛争解決方針 | UDRP, Charter Eligibility Dispute Resolution Procedure (CEDRP) |
ウェブサイト | DotAsia Organisation |
.asiaとは、スポンサー付きトップレベルドメイン(sTLD)の一つ。2006年12月7日に正式承認された[2]、アジア太平洋向けのトップレベルドメインである。アフガニスタン(.af)、ブータン(.bt)、中華人民共和国(.cn)、インドネシア(.id)、インド(.in)、イラン(.ir)、日本(.jp)、カンボジア(.kh)、大韓民国(.kr)、カザフスタン(.kz)、モンゴル(.mn)、マカオ(.mo)、ニウエ(.nu)、ニュージーランド(.nz)、フィリピン(.ph)、シンガポール(.sg)、タジキスタン(.tj)、台湾(.tw)、ウズベキスタン(.uz)、ベトナム(.vn)の各国ccTLDを管理するNICが主なスポンサーとなっている。管理団体のDotAsia Organisationは、香港に拠点を持つ(ccTLD以外のTLDを管理する団体はアジア太平洋地域では初)。
外部リンク
- IANA Delegation Record for .ASIA
- 「ICANN、「.asia」をトップレベルドメインとして承認」。2006年12月11日、CNET Japan。
- .ASIA domains by IP addresses
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