7代目 S15型とは? わかりやすく解説

7代目 S15型(1999年 - 2002年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 09:19 UTC 版)

日産・シルビア」の記事における「7代目 S15型(1999年 - 2002年)」の解説

1999年1月発売S14型拡大され不評だったボディサイズダウンサイジングし、再び5ナンバー戻している。また、グレード変更が行われ、S13型からS14型までの「J's」「Q's」「K's」から、NAモデルの「spec.S」とターボモデルの「spec.R」となったS15型登場合わせて180SX生産・販売終了している。 S15型では左ハンドル仕様開発されなかったため、輸出オーストラリアとニュージーランド向けの少数に留まっている。 SRエンジンはさらに改良されスペックSのSR20DE型ではMT車が165PS、AT車が160PSであるのに対しスペックRのSR20DET型ではMT車が250PS、AT車が225PSとなっている。 スタイル特徴サイド面のプレスラインがリアフェンダー、リアトランクにかけて徐々に絞り込まれる「深絞りプレス成型」を採用したリアフェンダーである。ヘッドライトボンネット回り込んだ吊り目デザインテールランプトランク回り込んだ大型のものが採用された。 ホイールPCDは、ターボ車・NA車ともに114.3mm×5Hに統一された。 内装面では、メーカー純正としては珍しい運転席Aピラー部分設置されブースト計(spec.R系)・油圧計(spec.Sエアロのみ)や、運転席中央部ポップアップ式5.8インチ液晶モニターオプション採用するまた、エアロ系グレードには「インテリアパッケージ」と言うオプション選択可能で、フロントシートドアトリム専用オレンジ色スエード調布地となる(リアシートは他グレードと同じ)。 また、ターボモデルであるスペックRにはアイシンAI(現:アイシン)が製造した6速MT装備され、更にターボチャージャーにはS14型から引き続きボールベアリングタービンが採用され、レスポンスアップを図りつつ、低速回転からもストレスなく回る仕上がりになっている(ただし、生産終了間際モデルにおいてはボールベアリングではなくフローティングメタルが採用されている)。アイシンAI(現:アイシン)製6速トランスミッションはシフトフィールに優れず元来マツダ・ロードスター用に開発されたものをベースとしていたため容量的な余裕がなく、エンジンパワーを上げるとトラブル多発した1999年10月グレード追加によりスペックR/Sに「bパッケージ」が登場豪華さファッション性重きを置いたグレードで、内装フロントシート/ドアトリム専用ブルースエード調クロス地になる(リアシートは他グレードと同じ)、ステアリングステッチが他グレード異なり専用ブルー糸になる、本革シフトノブ採用スペックS・bパッケージMT車のみ、スペックR系もとより標準のため)、キーレスエントリー標準化通常グレードオプション付けた場合異なりアンサーバックがハザード行われる)、スペックS・bパッケージ専用装備としてスペックR系車両同一チタン調のメーターパネルが付く。外装ではフォグランプ標準化されスペックR・bパッケージ専用装備としてクローム調の専用アルミホイール装備されるまた、bパッケージ専用外装色として「ライトブルーイッシュシルバー」が追加される2000年一部改良時にエアロ系グレード除きライトブルーイッシュシルバーが選択可能となる)。 同時にオーテックジャパン開発を手がけた「オーテックバージョン」を追加スペックSをベースとして各部ファインチューニング行い自然吸気エンジンNVCS付きSR20DE専用エンジンは、圧縮比アップによる燃焼効率の向上背圧低減による高回転域の排気効率向上、狙いトルク特性引き出すためバルブタイミングリフト量のチューニング等、内部見直一方藤壺技研工業製の専用エキゾーストマニホールド採用し最高出力200PS/7,200rpm、最大トルク21.8kgf·m/4,800rpmを発生したボディ補強前後ブレーキ6速MT、リヤヘリカルLSDなどはスペックRと共通である。外観上はボディサイドエンブレム程度相違しかなく、内装専用シルバーメーター、赤ステッチ入り専用フロントシート・ドアトリム生地など控えめなものであった2000年5月国産初のフルオープンタイプ電動メタルルーフのオープンカークーペカブリオレ)の「ヴァリエッタ」を発表ベースとなったのは、1999年第33回東京モーターショー出品された、オーテックジャパン高田工業共同開発車である。同年7月発売開始搭載エンジンSR20DE型のみで、5速マニュアル車は165PS、4速AT車は160PSであり、エンジン詳細スペックSに準ずる内装面では、フロントシートに「モルフォトーンクロスシート」を標準装備。モルフォトーンクロスは帝人川島織物との共同開発による素材で、モルフォチョウ鱗粉発色原理応用する繊維織った布地使用されている(素材帝人田中貴金属工業による共同開発)。オプション装備としてシートヒーター内蔵黒色本革シート用意されている。なお、モルフォトーンクロスおよびシートヒーター装備本革シート採用しているのはフロントシートのみで、リアシートについては黒色合皮採用されている。 2000年10月オーテックジャパンにより内外装手を加えた「style-A」を追加搭載エンジンSR20DET型およびSR20DE型の2種。DET型には6速マニュアルDE型には5速マニュアル両方4速ATと合わせて4種ラインナップした。前後バンパー専用デザインエアロパーツ採用したほか、テールランプにはボディ同色縁取り施されている。内装にはベージュ素材アクセント採用単色本革シートや黒とコンビ本革巻きステアリング装備しダッシュボード下面からセンターコンソールかけてとドアトリムには合皮素材使われている。 同2000年には光岡自動車S15型ベースに、2代目ラ・セード発表している。 2001年7月末、「ヴァリエッタ」の販売終了2001年9月レーンキープアシストオプション装備可能に。(価格は95000円) 2002年1月24日最終特別限定車「Vパッケージ」を発売開始専用フロントシート・ドアトリム生地MDCD一体型電子チューナーラジオ、プライバシーガラス、キセノンヘッドランプなどを標準装備しつつ、価格従来車から据え置いた。なお、この追加によりVパッケージベースとなったスペックS・GパッケージスペックR及びスペックR/S・bパッケージスペックR・Type-B廃止されグレード整理される。 2002年8月折からクーペ市場の縮小平成12年排ガス規制影響を受け、R34スカイラインGT-Rとともに生産終了在庫応分のみの販売となる。 2002年11月在庫応分完売し販売終了。これによりシルビア1975年復活から27年初代2代目の間に挟まれ中断期間を入れて37年)の歴史に幕閉じた販売台数は43147台。2007年末までの新車登録台数累計は38523台。販売期間は僅か3年11ヵ月歴代モデルでは最も短いが、派手なデザインと高い走行性能故に今日でも愛好家が多い。

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