7代目 S12#型(1983年 - 1987年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 00:43 UTC 版)
「トヨタ・クラウン」の記事における「7代目 S12#型(1983年 - 1987年)」の解説
ボディバリエーションは2ドアハードトップが廃止され、4ドアハードトップ、4ドアセダン、ワゴン、バンの3種類となる。セダン・4ドアハードトップ共に、先代のS11#型をより洗練させ、曲線を取り入れたデザインと「クリスタル・ピラー」と呼ばれるCピラー周りの樹脂処理がスタイリングの特徴である。4ドアハードトップはドアミラー、セダンはフェンダーミラーを採用した。石坂浩二のCMナレーションによる「いつかはクラウン」のキャッチフレーズは、このモデルで使用されている。 小型自動車の寸法要件が改正された(前端オーバーハング0.8 m以下+軸距2.7 m以下+後端オーバーハング1.2 m以下→全長4.7 m以下)ため、このモデルよりホイールベースが延長されている。4ドアハードトップ・セダン共に、最上級グレードとして「ロイヤルサルーンG」が設定される(搭載エンジンは5M-GEU(2.8 L)で形式はMS123)。また5ナンバー車にも、2.0 Lの1G-GEUを搭載した「ロイヤルサルーン」が設定され、この3グレードには、リヤサスペンションに独立懸架のセミトレーリングアーム式サスペンションが採用された。また、2.0 Lの「ロイヤルサルーン」にはパッケージオプションとして、スポーティータイプの足回りを持つ「Sパッケージ」も設定された。 特別仕様車として、前期型のみ「エクレール」が先代に引き続いて設定された。さらにSパッケージと同等の足回りとフロントスポイラーを装備した特別仕様車「アスリート(Athlete)」が登場、マイナーチェンジ後(1G-GZEU)も特別仕様車として設定された。LPG仕様の営業車モデルにも最上級グレードとなる「スーパーデラックス」が追加された。 海外向けには従来からセダンの最大排気量モデルが輸出されていたが、中東・ガルフ地域へはハードトップもこの代から加わった。 1983年8月31日 - 発売。従来通りのフロントグリルの差別化に加え、セダンではスーパーデラックス以下のテールランプも差別化され、輸出仕様に使われていたものに近い形状となる。 1984年8月 - 一部改良。3ナンバー車(ロイヤルサルーンG、ロイヤルサルーン)のエンジンが2.8 Lから、3.0 Lの6M-GEU型に変更(MS125型)。ディーゼルには2L-THE(オートマチック車)が追加。ドアミラーは手動格納式に変更されるとともに前面にメッキ面積の多いもの(マークⅡ同様)へ変更。 1985年9月 - マイナーチェンジ。1G-GZEU型エンジンを搭載した「2000ロイヤルサルーン・スーパーチャージャー」が加わる(国産乗用車初のスーパーチャージャー搭載車となった)。このグレードの登場によってSOHCターボのM-TEU型搭載車が廃止された。同時に内外装の変更が実施され、ドアミラーが電動格納式(4ドアハードトップのみ)に変更される。5ナンバー車のフォグランプがフロントグリルに組み込まれる形となったほか、4ドアハードトップの3ナンバー車は、「王冠エンブレム」がグリル上端から中央に移動。4ドアハードトップには「スーパーセレクト」が、ステーションワゴンに「スーパーサルーンエクストラ」が設定された。 7代目の販売終了前月までの新車登録台数の累計は53万9485台。 セダン 3000ロイヤルサルーンG(1985年型) 4ドアハードトップ 2000ロイヤルサルーン スーパーチャージャー(1985年型) 4ドアハードトップ 2000ロイヤルサルーン スーパーチャージャー(1985年型) 4ドアハードトップ 3000ロイヤルサルーンG(1985年型)
※この「7代目 S12#型(1983年 - 1987年)」の解説は、「トヨタ・クラウン」の解説の一部です。
「7代目 S12#型(1983年 - 1987年)」を含む「トヨタ・クラウン」の記事については、「トヨタ・クラウン」の概要を参照ください。
- 7代目 S12#型のページへのリンク