7代目 U11型系(1983年 - 1990年)
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「日産・ブルーバード」の記事における「7代目 U11型系(1983年 - 1990年)」の解説
セダン/ハードトップ:1983年 - 1987年、マキシマ:1984年 - 1988年、バン/ワゴン:1983年 - 1990年 ブルーバード初のエンジン横置きFF(前輪駆動)車。先代の910型の流れを汲んだデザインで、ボディタイプは、910型に設定されていた2ドアハードトップは廃止され、4ドアセダン、4ドアハードトップ、ステーションワゴン、バンの4種類が設定され、前モデルの910型系と比較してトレッド幅を拡大し、コーナリングにおけるトルクステアなどのFFの弱点を消すことに重点がおかれる。ガソリンエンジンは、すべてCA型に統一され、ディーゼルエンジンは、ノンターボのLD20型 65馬力の1種類のみの設定。広告には、沢田研二が先代の910型に引続き起用されCMソングとナレーションも担当した。キャッチコピーは前期型は「ブルーバード、お前はスーパージェネレーション」「走りが、だん然、素晴らしい」「ブルーバードにならないか」、後期型は「人の中へ。」であった。1983年の日産創立50周年を機に一新された米国のペンタグラム社が製作したロゴフォントを採用。先代の910型系までの正式車名であった「ダットサン・ブルーバード」から、U11型へのモデルチェンジを機に、正式車名が「日産・ブルーバード」へと改められ、車検証の車名欄も、先代の910型までの「ダットサン」からU11型から「ニッサン」へと改められている。ADワゴン(ステーションワゴン)はターボSSSとLXの2グレードがあり、ターボSSSは当時珍しいガソリンターボのワゴン車であった。海外輸出については、これまでのダットサン160~200Uから正式に「日産ブルーバード」(NISSAN-BLUEBIRD中文:日産藍鳥または青鳥)となりメーターがドイツ・アウトバーン対応のMAX240km/h以外は日本国内仕様と同一である。一方オーストラリアでは、日本より遅れること2年後に生産が開始されたモデルである。前輪駆動生産のライン関係などに大幅な遅れをとった関係から910型が長らく生産された要因とされた。販売終了前月までの新車登録台数の累計は48万2896台。 1983年10月 - 発売。(SSSはスーパー・スポーツ・セダンからスーパー・スポーツ・サルーンに) 12月 - 日産創立50周年記念車を発売。 1984年1月 - クルージング シリーズ追加。 3月 - 一部改良及びLD20型エンジン搭載のLXエクストラを追加。 4月 - ブルーバード25周年記念特別仕様車発売。 5月 - スポーツパック仕様車を追加。 9月 - 「2000ディーゼルSLX-G」を追加。 10月 - 810型系以来の上級車種としてV6エンジン搭載の「ブルーバードマキシマ」が登場。1.8L車は全車5速MT化。2000SLX-Gに大型バンパーを標準装備。 11月 - 国内生産累計600万台達成。この年、国内販売はカローラ、カリーナ、コロナに次いで4位(1983年は5位)。 1985年1月 - エクストラシリーズ追加。 3月 - 一部改良。CA18ET型エンジンのターボチャージャーの冷却方式を水冷式に変更。 8月 - マイナーチェンジ。エクステリアの大幅な意匠変更が行われ、バンを除く全車にコーナリングランプを標準装備。バンパー、トランクリッドの形状変更、内装の一部変更のほか、SSSシリーズに直列4気筒DOHC 1809ccターボを採用し、145馬力を発生するCA18DET型エンジン搭載モデルが登場。追加グレードとして「セダン / ハードトップ 1800スーパーセレクト」、「セダン 1600SLX-G」および「ADワゴン 1800SSS(NAモデル)」が設定され、CA18 / CA16型が電子制御キャブレターのCA18S / CA16S型となり、CA20S型エンジンは廃止。バンのガソリン車を除くマニュアルトランスミッション車は全車5速化され、CA18E型とCA18S型のオートマチックトランスミッションが4速化される。フロント合わせガラスと電動格納式ドアミラーを新たに設定。 1986年 - 1800に教習車仕様を追加(当初は5速MTのみ、後に4速ATも追加)。 1986年1月 - ブルーバードマキシマをマイナーチェンジ。VG20E型搭載モデルを追加。セダンLXセレクト追加。 6月 - CA18DET型エンジン搭載モデルにAT車追加。 1987年5月 - ブルーバードマキシマが「マキシマ」として独立車種となる。トランクのエンブレムはNISSAN MAXIMAに変更(ただし正式名はブルーバードマキシマのままであり、型式はPU11)。同時に一部改良。 9月 - 4気筒モデル販売終了。但し、バンとワゴンについては一部改良を施した上で継続販売。 1988年10月 - U11型マキシマ販売終了。日産・マキシマにモデルチェンジ。 1989年5月 - バン「L エクストラ」追加。 10月 - CA16S型エンジン・LD20・Ⅱ型エンジンが昭和63年排出ガス規制に適合し、AT車にはシフトロックを追加。 1990年3月 - 後述するアベニールの生産開始の準備に伴うバン / ワゴンの生産終了。以後、流通在庫分のみの販売となる。 9月 - バン / ワゴンがアベニールに統合する形で名実共に販売終了。
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