西品治警備保障
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:33 UTC 版)
昭和37年設立。国内最大級の民間警備会社。子会社には損害保険会社、防災設備メーカー、データセンター事業などを有する。社長に見出された「西品治七拳」と呼ばれる優秀な7名の闘技者を擁している。企業序列第26位。通算戦績288勝62敗。 かつては東洋電力派閥の傘下であったが、『ケンガンオメガ』では乃木グループ派閥についている。 今井 コスモ(いまい コスモ) 声 - 花江夏樹(ドラマCD) / 榎木淳弥(Webアニメ) 西品治警備保障の代表闘技者。大学生。通称『絞殺王(キング・オブ・ストラングラー)』。19歳。史上最年少の14歳で闘技者となって5年間無敗を貫いており、周囲からは天才と呼ばれる。 かつては誰彼構わず喧嘩を売るほどの不良で、喧嘩を吹っ掛けたヤクザに殺されかけた所を『求道の拳』に登場する総合格闘家の暮石光世に救われ、それが縁で彼に弟子入りし武道家となった。 マイペースで人懐っこい性格から高校時代はグループを問わず友人が多く、ベテラン闘技者である関林や若槻、トーナメントでの対戦相手だったアダムにも親しげに接しており、かなり年が離れている上に社会的な地位も高い滅堂に至ってはたまに家に遊びに行くような仲。周囲からは子ども扱いされるのが悩みの種。自分が闘技者をしていることは1歳下の弟を始め家族にも秘密にしているが、時折ボロボロになって帰ってくるためうすうす感づかれている。かなり純情で、女性に対する免疫がない。 戦闘スタイルは柔術がベースで、闘技者でも屈指の寝業使いとして知られ、主に絞め技を得意とする。ただし、俗に「切れやすい肌」と言われる擦り傷を負いやすく血が止まりにくい肌質なので、上着を着ないで寝技をかけると地面の状態によってはダメージを負うことになる。師匠が得意とする関節技はあまり使用しなかったが、死闘の中で覚悟が決まったこともあり相手の骨を折ることへの躊躇を捨てている。打撃センスも高く、さすがにヘビー級の相手を打撃だけで倒すことこそできないものの、闘技者としては小柄ながらミドル級以上の打撃を繰り出すことができる。普段の態度とは裏腹に、戦いの場では相手を威圧するほどの気迫を持つ。 「天才」と称されながらも苦戦を強いられることについては、若さと信念の不足から詰めの甘さを見せるためであると指摘される。本当は「勝つこと」が好きなのだが、拳願絶命トーナメントまでは「闘うことが好き」だと思い込んでおり、勝利に対する執着心に欠ける面が見られた。 自分が闘技者であることに誇りを持っており、トーナメント開始前にはただ金のために闘技者枠を奪い取ろうとした敵を容赦なく倒している。 本戦ではアダムと当たり、序盤は寝技で圧倒するも、彼の圧倒的はパワーの前に得意の絞め技を封じられてしまう。打撃戦となり体格差から苦戦を強いられたが、本気を出し「ゾーン」を解放することでアダムを破り、前腕にヒビが入るなど満身創痍となりつつも、2回戦に駒を進めた。 2回戦では確実に絞め技を決めるため上着を脱ぎ、序盤からあえて打撃技のみで攻め立てる。一瞬の隙を突いて「ゾーン」を開放するが、殺人衝動により変貌した阿古谷に力技で技を解かれてしまう。突如殺し合いに身を置いたことに恐怖し降参しようとしたが口を封じられ、組み伏せられて肋骨を折られる。激痛から失神した時に師匠からの言葉の真意を悟り、勝利をつかむため土壇場で覚醒、アドレナリンが切れてなお執念を見せつけ、咬傷による左大腿動脈損傷、肋骨3本の骨折など重傷を負いながらも辛勝。 そのダメージは大きく、しばらくは安静を強いられ車椅子で移動していた。クーデターではD班に襲撃され、負傷したアダムやガオランに代わって護衛者トップクラスの強敵である龍と立ち会い、新たな技能の「先読み」を獲得しようとするが、何かを掴む前に龍が戦う必要性を失い逃走したため不完全燃焼に終わる。 その後、西品治から闘技者交代を宣告されるも、代理候補である大久保に勝ったことで出場権を確保し3回戦に臨む。3回戦では王馬と対戦、互いに満身創痍とは思えない猛攻を繰り広げ、「先読み」により彼を苦しめ「負けたくない」意地から躊躇なく骨を破壊しにかかる。折れた肋骨によって内臓が傷つきながらも戦い続け、「先読み」と「ゾーン」で勝利を確信したがさらにその裏をかかれ、「水鏡」により絞め落とされ敗北した。 トーナメント後の『ケンガンオメガ』でも西品治警備保障の闘技者を続けている。トーナメントでベスト8入りしてからの2年で打撃レベルを飛躍的に上げており、「表の世界」でトップクラスのストライカーでも勝てないレベルに成長を遂げた。しかし所属企業が乃木派閥なので、他派の人数の関係から煉獄との対抗戦への出場は見送られる。 なお、名前の由来は鳥取県にある今井書店とブックセンターコスモから。使用武術・柔術 主な技術 ゾーン 相手が攻撃に全意識を集中させる0.1秒にも満たない刹那を見極めて死角を突く技。天才であるコスモ以外不可能であるとされている。 大蛇絡め 相手の背後から組み付き足で両腕を拘束して動きを封じる技で、そのまま裸締めを掛けて意識を奪う。師匠の暮石が開発した我流の技。 先読み 相手の行動を予測する技術。元の使用者である金田のように10手先まで読むことはできず、せいぜい1、2手が限度だが、反射神経と身体能力で直後の行動にだけ適切に対応できるよう補う形とした。これにより反射神経で劣るコスモでも阿古谷と瞬花が連携して行っていた戦術が可能となり、オリジナルとは別の技術へ進化している。 西品治 明(にしほんじ あきら) 声 - 松風雅也 西品治警備保障の社長。色黒の爽やかな男。30歳。ペナソニックの瓜田や良とは幼なじみ。高校時代、良の父親の手で自身の父親を殺されているが、父が速水の忠臣として相当あくどいことに手を染めていたことを察していたため、良を恨んではいない。 暮石のジムの後輩でもあったことから、彼の弟子であるコスモからは「先輩」と呼ばれている。コスモを弟のようにかわいがり、未成年の彼を「社会勉強」と称してキャバクラに連れて行くなどかなりヤンチャ。ちなみに、コスモの父は高校時代に所属していたサッカー部のOBである。 自身も格闘技経験があることから闘技者を見る目は確か。「善き弱者」であることに意味はないという考えを持ち、拳願会々長になる野望を持つが、一方で自身の野望のためにコスモを犠牲にしていることに罪悪感を覚えている。 拳願絶命トーナメントでは西品治七拳の中で最も伸び代があると踏んだコスモを代表に選出し、彼を仕合の中で成長させて次の大会で会長の座に着こうと画策。2回戦終了後のクーデターでは父からの縁で速水の下につくよう説得されたが拒絶する。クーデター鎮圧後はコスモに闘技者交代を宣告するが、彼の熱意を受けて交わした約束を守り、3回戦出場を認める。 3回戦でコスモが敗北した後、自身の真意を語り、彼を過小評価していたことと自身を過大評価していたことを詫び、もっと上を目指すよう励ました。 アダム・ダッドリー 元ボスバーガー闘技者。詳細は「#ボスバーガー」を参照
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