護衛者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:33 UTC 版)
滅堂の私兵。『滅堂の牙』という「矛」に対する、「盾」にあたる存在。相当な人数が存在し(拳願号に乗り合わせた人員のみで1000人以上)、一人一人が並の闘技者を寄せ付けない実力を誇る。ほとんどが身寄りもなく幼少期から訓練を受けた者たちだが、吉岡のように一部の者は外部から招聘されている。 護衛者になり立ての者は集団で基礎訓練を行い、その過程を終えると銘々に自由な鍛錬を行うようになるが、スカウト組はその限りではない。 その真価は一糸乱れぬ統率力にあり、ある程度の実力者集団が相手でもそれが烏合の衆であれば多少の人数差をものともせず鎮圧できる。服装は黒スーツで統一され、本来の業務である滅堂の護衛の他、拳願絶命トーナメントの運営も行う。 ちなみに、三羽烏以下の護衛者が苗字でしか呼ばれないのは本名ではなくコードネームだからで、滅堂の「スパイ映画みたいでカッコいいから」という鶴の一声によるもの。また、ネーミングは一部の例外を除いて鳥取県の地名からとられている。 鷹山 ミノル(たかやまミノル) 滅堂の最高戦力である「三羽烏」の一角。37歳。滅堂直属の護衛にして、大日本銀行の秘書的存在。格闘スタイルはいわゆる「喧嘩殺法」。口腔マスクをしている。 『牙に最も近い男』と呼ばれており、不意打ちとはいえ王馬を一瞬で昏倒させる実力がある。王森と同じく滅堂の片腕的なポジションだが、先代滅堂の牙である王森には尊敬に近い感情を抱いている。 過去にアギトと戦い敗れた際に顔に傷を負っている。またそれが原因でアギトを恨んでいる描写がある。『滅堂の牙』の座を目指し、何度敗れても諦めない不屈の精神力は、滅堂やアギトに高く評価されている。 東電のクーデターでは滅堂の側近として鬼頭と交戦。左手中指を切断された上に掌の中ほどまで切り込まれる深手を負うも、それ以外の傷はほとんど負わないまま数合打ち合ったのみで圧勝した。アギトの辞任後も次期『牙』にはならず、「コソコソ動いている奴ら」に備え滅堂の身辺警護に徹することを決めている。 モデルはプロレスラーの高山善廣と鈴木みのる。 王森 正道(おうもり まさみち) 「三羽烏」の一角。四代目『滅堂の牙』にして現・片原滅堂直属護衛。43歳。大日本銀行の秘書的存在。外部からのスカウト組で、滅堂の片腕的なポジション。鷹山と共にいることが多い。代替わりにより一線から退いているが、その実力は本物。 拳願絶命トーナメント3回戦を前に、滅堂から代表闘技者の座を決めるためアギトと勝負するよう指示され、敗北したため彼を仕合に送り出す。その際にアギトの戦闘スタイルである「無形」の欠点を指摘し、彼がさらなる強さを手に入れるきっかけを作った。 モデルはプロレスラーの大森隆男と丸藤正道。 巌城(いわき) 護衛者一番隊隊長兼護衛者総隊長。38歳。序列的には滅堂直属護衛の王森、鷹山と並ぶ。ポジション的には現場の責任者といったところ。 吉岡(よしおか) 護衛者二番隊隊長。元・暗殺者。30歳。『滅堂の牙』の座を狙いアギトと戦うが敗北、左目を失うと同時に逆に自らの「牙」を折られてしまったという過去を持つ。左目を潰される前はさらに強かったとのこと。 2回戦以降は山下商事の世話役を担当する事になったので絡む機会が多くなった。王馬の練習相手にもなり、王馬の実力に感嘆している。 左目のアイパッチは自作のもの。料理・掃除・裁縫が得意で女子力が非常に高く、山下商事の面々が滞在するペンションではその家事技能を遺憾なく発揮している。 無手の格闘が得意で、戦闘能力は強豪闘技者にも匹敵する。武器術は苦手としているが、元暗殺者だけはありどんな武器でもある程度は使えるようである。 J(ジェイ) 護衛者三番隊隊長。36歳。黒髪のサングラスをした男。高知県出身。トンファーを武器としている。趣味は野球。鷹山とは同期で、今でも正月に2人で飲みに行くほどの仲。トレードマークのサングラスは滅堂からのプレゼントの模様。弓ヶ浜が6代目牙に就任した時には彼を祝福していた。 船岡(ふなおか) 護衛者四番隊隊長。34歳。滅堂が殲滅部隊を組織する際、隊員にスカウトされたほどの猛者。滅堂の護衛に専念したいという理由から申し入れを固辞した模様。 気高(けたか) 護衛者五番隊隊長。27歳。両目が髪で隠れている青年。隊長の中では最年少。性格は控えめで殆ど喋らない。同じく無口な十一番隊隊長の美萩野や殲滅部隊の羽合とは気が合うらしく、プライベートでは3人揃って行動することが多い。 名和(なわ) 護衛者六番隊隊長。28歳。長髪の美青年。小太刀を使って闘う。隊長の中でも特に腕が立つらしく、滅堂に殲滅部隊に勧誘されている。 相生(あいおい) 護衛者七番隊隊長。33歳。二番隊の吉岡と同じく、滅堂のスカウトで護衛者になった。格闘技、武術の経験がない。元ラグビー日本代表。フィジカルだけで隊長まで上り詰めた一種の「天才」。 桂見(かつらみ) 護衛者八番隊隊長。46歳。禿頭に髭面の大男で、坂東と見た目の特徴が一致している。坂東との見分け方は顎髭の形。隊長内最年長。怪力が最大の武器。 用瀬(もちがせ) 護衛者九番隊隊長。31歳。鼻にマスクを着けた痩身の男。元は滅堂の命を狙う暗殺者だった。同じく元・暗殺者の吉岡とは護衛者になる前から面識があったらしい。鼻マスクは傷隠しではなく、ただのお洒落。隠密行動が得意。 山王(さんのう) 護衛者十番隊隊長。38歳。空手の達人。特定の流派に所属したことがなく、先輩の護衛者に空手を教えてもらった。漫画やゲームが大好きで、作中の技を自分の空手に取り込むこともある。 美萩野(みはぎの) 護衛者十一番隊隊長。33歳。顔中にピアスをしたモヒカンの男。見た目は奇怪だが物凄く良い人として護衛者の中では評判。無口だが部下の信頼は篤い。五番隊隊長の気高、殲滅部隊の羽合と仲が良い。毒を使った戦法が得意らしい。 淀江(よどえ) スキンヘッドで細目の男。36歳。いつもにこやかだが、目は笑ってないタイプ。 片原に危害を加えようとしたハサドをあっさりと倒す実力者。しかしハサドを蹴り飛ばした際、血しぶきが王馬にかかったせいで「王馬を汚した」と激怒した桐生に監視室で日江津と共にいる所を強襲され、徹底的に「破壊」されてしまった。一命はとりとめたものの、東電のクーデターではハサドに逆襲され敗北した。 日吉津(ひえづ) 片原滅堂直属の護衛者。37歳。淀江と一緒にいたというだけで、桐生の理不尽な強襲に巻き込まれた不幸な男。 奈喜良(なぎら) 滅堂直属の護衛者。38歳。格的には王森、鷹山の下で護衛者隊長と同等。護衛者が分断された際は、臨時の指揮を任されるなどかなりの実力者の模様。 髪型をいじるとマジギレするので、護衛者内では触れてはいけない話題となっている。 弓ヶ浜 ヒカル(ゆみがはま ヒカル) 「元」六代目『滅堂の牙』、現煉獄A級闘士。詳細は「#煉獄」を参照 安長(やすなが) 五番隊の隊員で、三朝の元部下。弓ヶ浜が出奔する際に殺害される。
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