泡の中央界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/17 08:14 UTC 版)
異なる多種族が暮らす世界。種族によって容姿・能力の差異が大きいが、ある程度の混血も可能など、謎が多い。 ユーリナ・タ・カラ 白き常魔の国、テルテ・ウィタスに生まれた少女。高い魔力を有しており、テルテ・ウィタスでも1、2を争うほど。多くの亜人の存在する泡の中央界でも異質な存在であり、普段は隠しているが、背中に羽があり、空を飛べる。もともと高圧の魔力で実体化した存在であり、自分の意志によって身体を非実体化できる。 正体は神の武器のひとつ「神の聖杯 タ・カラ」の一部で、タ・カラの精神が具現化したもの。「生まれ変われるなら普通の人間になりたい」というタ・カラの願いを受け継いでいる。 ジオナス 海辺国ジトの王。九江州中学の存在を知り、北国および神の武器に反旗を翻す。かつてはガブ・マオリと1人の女性(デクショナリ)を争った。 ガブ・マオリ ボビー族の名工と呼ばれる人物。ペンギンのような姿をしているが完全に人語を解する。同じペンギン型亜人のボビー族とは微妙に種が違う。ヒレ状の手で発明をするためにマニピュレーター代わりの篭手をはめている。大賢者デクショナリを妻に持ち、タ・カラの研究をしながら神の武器を作り出そうとしている。そのため鉱物資源を求めて熱き島・アナ島に住んでいたが、アナ島が沈んで以降は九江州中学に乗り込み、王太たちと行動を共にする。 ウ・ツボカ・ズラ ガブ・マオリとデクショナリの孫。ボビー族の血を4分の1受け継いだ少女。鳥類の能力を持っているため風を読む能力が発達している。シャイニィのメインパイロット。ペンギン姿に変身できる。天衣無縫で天真爛漫な性格で、一峰からは常に目を付けられていたが、後に一峰とはいい仲になる。 シズク 聖杯の滴と呼ばれる、盲目の美貌の女性神官。カラの隠れ里と呼ばれるタ・カラを崇拝する人々の村で、タ・カラ神殿の第一神官を務める。その身体には神の武器の文様が刻まれ、3万3千年前の戦いの歴史(タ・カラと、神との戦いの時に託されたダイソードの記憶)を伝えている。 正体はユーリナと同じくタ・カラの一部。ユーリナと同じ高密度魔力体だが、記憶を受け継ぐ器としてタ・カラが隠していた創天の鍵そのものを土台とした肉体を持っている。 クルリ シズクの小姓を務めるタ・カラ神殿の巫女見習い。北国に向かう王太と今夜にシズクとともに同行する。弓が得意。王太と今夜の関係を夫婦と誤解する。 ウサゾ 隠密行動に優れた「ニンジャ族」の男性。彼の一族は元々傭兵として働くことを生業としているが、神の武器に支配された北国に連れ去られた仲間を救い出そうと活動している。森で負傷した王太を助けて看病し、北国に向かう王太と今夜に同行する。身体能力に優れ、戦いにおける含蓄も持っており、王太と今夜を陰から支える。 デクショナリ(デクショ) 元タ・カラの神官。北方の大賢者とも呼ばれる。20年前(劇中時間)、北国王の協力要請を断ったために北国の地下牢のさらに400メートル下の石牢に部屋ごと生き埋めにされるが、代謝機能を限界まで落とし冬眠状態で生き長らえる(本人は「ローテンションで生きている」と表現する)。神の復活をめぐる戦いの最中、タ・カラ復活の余波を受けて幼児退行した状態で復活する。ツボカの祖母で、ガブ・マオリの妻。 15賢者 テルテ・ウィタスの賢人たち。300年に一度のダ・イスォウドの封印の弱まる時期を利用して北国の侵略を止めようとした。異界の門を開き、泡の中央界と地球とを結ぶことができる。ガ・バリュオーグの侵略に備えて国と国民全体を石に変えてやりすごす。 石化は次善策で、ユーリナが間に合った際を考慮して「ダイソードを束縛する封印を解く」「ダイソードの複製を造る」という計画を立てて準備が進められており、最終決戦の助けとなる。 初めに立ちし者 泡の中央界において、「神」とも呼ばれる存在。3万3千年前に一度ダイソードの反乱によって泡の中央界から去った。その実体は非常に小さな精神体のようなもの。呪詛の言葉から泡の中央界をつくったとされる造物主。しかし生き物が増えることを良しとせず、常に混乱と破壊をもたらすように仕向けてきたため、信仰の対象となっている人間界の神とは異なり、泡の中央界では人々から忌み嫌われ、恐れられている。神の武器は混乱と破壊をもたらすために作られたものであり、3万3千年前のダイソードの反乱以降はダイソードをその役に当てる。その身体は他の生命体(生贄の処女)によって形作られており、半人半馬の骸骨のような姿をしている。戦闘時には四足の下半身部が二つに割れて翼状になり、悪魔のような姿になる。両手はカニのはさみのようになっている。壁画や神像では、8本(五本指)の腕を持つ姿に描かれていた。 冬の鳥 3万3千年前にダイソードと心を通わせた男性。タ・カラの結界によって守られた小さな村を作り平和に暮らしていたが、そのことに気づいた初めに立ちし者に命じられたド・ライアムとガ・バリュオーグによって村は滅ぼされ、彼も殺される。ダイソードの反乱の際に、初めに立ちし者によってサンジュオウの人格にされる。
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