沈丁花とは? わかりやすく解説

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じんちょう‐げ〔ヂンチヤウ‐〕【沈丁花】

読み方:じんちょうげ

ジンチョウゲ科常緑低木。よく分枝し、つやのある倒披針形密につける。早春紅紫色または白色香りの強い花を多数開く。中国原産で、雌雄異株であるが、日本のものはほとんど雄株実を結ばない。名は、花の香りを沈香(じんこう)と丁字(ちょうじ)にたとえたもの。瑞香。《 春》「—春の月夜となりにけり虚子

沈丁花の画像

ちんちょう‐げ〔チンチヤウ‐〕【沈丁花】

読み方:ちんちょうげ

じんちょうげ(沈丁花)


沈丁花

読み方:ジンチョウゲ(jinchouge), チンショウゲ(chinshouge)

ジンチョウゲ科常緑低木


沈丁花

作者三浦哲郎

収載図書三浦哲郎自選全集 第7巻 野・拳銃と十五の短篇
出版社新潮社
刊行年月1988.3

収載図書
出版社講談社
刊行年月1990.4
シリーズ名講談社文芸文庫


沈丁花

作者橋本治

収載図書花物語
出版社集英社
刊行年月1995.10


沈丁花

作者壺井栄

収載図書壺井栄全集 6
出版社文泉堂出版
刊行年月1998.4


沈丁花

作者庄司圭太

収載図書沈丁花―観相師南龍覚え書き
出版社集英社
刊行年月1998.12
シリーズ名集英社文庫


沈丁花

作者宮本百合子

収載図書宮本百合子全集 第3巻 小説
出版社新日本出版社
刊行年月2001.2


沈丁花

作者野上志乃

収載図書昼の月 春のうた
出版社書房
刊行年月2003.6


沈丁花

作者小沼丹

収載図書小沼丹全集 第3巻
出版社未知谷
刊行年月2004.8

収載図書黒と白
出版社未知谷
刊行年月2005.9


沈丁花

作者谷川洋子

収載図書沈丁花
出版社新風舎
刊行年月2005.4


沈丁花

作者哀川正吾

収載図書とどかぬ想いエターナル・フレーム
出版社文芸社
刊行年月2008.7


ジンチョウゲ

ジンチョウゲ
科名 ジンチョウゲ科
別名: -
生薬名: -
漢字表記 沈丁花
原産 中国原産
用途 和名は沈香丁香合わせもつ花と形容されたことに由来します。早春花木として有名で、中国では歯・のど・腫れ物などの痛み用い民間薬です。
学名: Daphne odora Thunb.
   

じんちょうげ (沈丁花)

Daphne odora

Daphne odora

Daphne odora

中国原産で、わが国へは室町時代渡来したといわれています。名前は、沈香のような匂いがあり、「ちょうじ丁子)」のような花をつけることから。春まだ浅い2月から3月ごろ、外が赤紫色内側白色の花を咲かせますこの花のように見えるのは、花弁ではなくです。これを採取して日干ししたのを、漢方では瑞香花と呼びうがい薬として用いられています。雌雄異株ですが、わが国にはほとんど雄株しかないため、ふつうには花が咲いて実を結びません。
ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属常緑低木で、学名Daphne odora。英名は Winter daphne
ジンチョウゲのほかの用語一覧
ジンチョウゲ:  沈丁花  難波津
ファレリア:  ファレリア・カピタータ
ミツマタ:  三又

沈丁花

読み方:ジンチョウゲ(jinchouge), チンチョウゲ(chinchouge)

ジンチョウゲ科常緑低木園芸植物

学名 Daphne odora


沈丁花

読み方:ちんちょうげ

  1. 貴女は名誉を得て光栄お方です、との意を含ませる。〔花言葉

分類 花言葉

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沈丁花

読み方:ジンチョウゲ(jinchouge)

ジンチョウゲ科落葉低木四月ごろ、外側紫紅色、内側白色の花をつけ、芳香がある

季節

分類 植物


沈丁花

読み方:ジンチョウゲ(jinchouge)

作者 壷井栄

初出 昭和29年

ジャンル 小説


沈丁花

読み方:ジンチョウゲ(jinchouge)

作者 原民喜

初出 昭和14年

ジャンル 小説


沈丁花

読み方:ジンチョウゲ(jinchouge)

作者 人見東明

初出 明治44年

ジャンル


沈丁花

読み方:ジンチョウゲ(jinchouge)

作者 三浦哲郎

初出 昭和49年

ジャンル 小説


沈丁花

読み方:ジンチョウゲ(jinchouge)

作者 宮本百合子

初出 昭和2年

ジャンル 小説


沈丁花

読み方:ジンチョウゲ(jinchouge)

作者 吉屋信子

初出 大正13年

ジャンル 小説


ジンチョウゲ

(沈丁花 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/28 03:55 UTC 版)

ジンチョウゲ
ジンチョウゲの花
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: フトモモ目 Myrtales
: ジンチョウゲ科 Thymelaeaceae
: ジンチョウゲ属 Daphne
: ジンチョウゲ D. odora
学名
Daphne odora Thunb. (1784)[1]
和名
ジンチョウゲ(沈丁花)
英名
Winter Daphne

ジンチョウゲ(沈丁花[2]学名: Daphne odora)は、ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属常緑低木。別名でチンチョウゲともいわれる[3]。中国名は瑞香[1]、七里香、千里香[4]、別名:輪丁花。原産地は中国南部で、中国から日本に渡来して、室町時代にはすでに栽培されていたとされる[5][3]クチナシキンモクセイとともに、日本の三大芳香木の一つに数えられる[3]

名称

「沈丁花」という漢字名は、香木沈香(ジンコウ)のような良い匂いがあり、丁子クローブ)の香りを合わせたような香木という意味で名付けられた[5][3]。また、沈丁は沈香から転訛したものという説もある[6]。学名の Daphne odora の属名 Daphne(ダフネ)はギリシア神話女神ダフネにちなむ[6]種小名odora(オドラ)は「芳香がある」を意味する[6]

特徴

常緑広葉樹低木[5]樹皮は褐色で滑らか[2]互生[3]、濃緑色をしたツヤのある革質で、長さ6センチメートル (cm) 、幅2 cmの倒披針形で[5][7]ゲッケイジュの葉に似ているが、ゲッケイジュよりも軟弱。

雌雄異株であるが、日本にある木は雄株が多く、雌株はほとんど見られない[5]。そのため種を採取することはできず、増やすためには挿し木を使う。挿し木には、植物の先端部分を使う「天芽挿し」を用いる[8]

花期は2月 - 4月[5][2]。枝先から濃紅色花蕾が、集まって出てくる[2]。花は花弁がない花を20 - 30個、枝の先に手毬状に固まってつく[5]。花弁のように見えるものは4枚の萼片[6]、外側が淡紅色、内側が白色で、中にはすべて白色のものもある[3]雄蕊黄色、花から強い芳香を放つ。花を囲むようにが放射状につく。

果期は6月[3]。赤く丸い果実をつけるが、実を噛むと辛く[7]有毒である。日本には雌株が少ないため、あまり結実しないが、ごく稀に実を結ぶこともある[5][2]

冬芽は前年枝の先につき、そのほとんどが花芽で、多数の総苞に包まれている[2]側芽は枝に互生し、かなり小さく、葉が落ちると見えるようになる[2]。葉痕は半円形で、維管束痕が1個ある[2]

利用・文化

関東地方以南では、庭木や公園樹として親しまれており、墓に植えられることも多い[3][6]。ただし、移植は好まず[6]、耐寒性には乏しい性質がある[5]。日本にあるものはほとんどが雄株のため、挿し木で増やす[3][7]。花の煎じ汁は、歯痛口内炎などの民間薬として使われる。

神話

ギリシャ神話にジンチョウゲの逸話が登場する。キューピッドの黄金の矢に射抜かれた太陽神アポロンは、最初に出会った女性に恋焦がれる運命になる。アポロンの前に通りがかったのは、森の妖精ダフネ。アポロンは激しい恋に落ち、ダフネを追いかけまわす。ダフネは逃げ惑い、ゼウスに助けを求めた。ダフネのことを憐れに思ったゼウスは、彼女をジンチョウゲの花へと変えた。ダフネがジンチョウゲの花に姿を変えても、アポロンのダフネに対する愛は失われなかった[9]

花言葉

ジンチョウゲの花言葉は、「栄光」「不死」「不滅」とされる[3]

俳句

春先に花を咲かせることから、春の季語としてよく詠われる。

  • 沈丁や死相あらはれ死相きえ  川端茅舎(『華厳』所収)
  • 沈丁の香の強ければ雨やらん  松本たかし(『松本たかし句集』所収)
  • 闇濃くて腐臭に近し沈丁花  野澤節子(『雪しろ』所収)

歌集

  • 沈丁花 月のひかりは… - からしまあきこ(文芸社、発売日:2007年8月1日)

小説

  • 「沈丁花」 - 宮本百合子(初出:「文芸春秋」1927(昭和2)年2月号)

効用

漢方薬

漢方薬としては瑞香花といい、花の部分を歯痛、咽喉痛乳がん初期、神経痛などの薬にする[4]。ただし、植物のすべての部分が毒性を持っており、特に果実が危険である[10]

毒性

全体にメゼレインなどの有毒成分を含み、特に果実や樹皮の毒が強い。誤食した場合には口唇や舌の腫れ・のどの渇き・嚥下困難・悪心嘔吐血の混じった下痢を伴う内出血・衰弱昏睡などの症状が出て、死に至る可能性もある。また、汁液に触れた場合には皮膚に炎症などが生じる恐れがある[11]

品種

ジンチョウゲはたくさんの栽培品種が作られており、葉に縞や斑が入ったフクリンジンチョウゲや、葉がねじれたり、波を打っているものなどの品種が多数ある[7]。主な品種は以下のものが掲げられる。

  • シロバナジンチョウゲ(白花沈丁花、学名: Daphne odora Thunb. f. alba (Hemsl.) H.Hara (1954)[12]) - 花の色がい。
  • ウスイロジンチョウゲ(薄色沈丁花、学名: Daphne odora Thunb. f. rosacea (Makino) H.Hara (1954)[13]
  • フクリンジンチョウゲ(覆輪沈丁花、学名: Daphne odora Thunb. 'Marginata' (1930)[14]) - 葉の縁にが見える。

脚注

  1. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Daphne odora Thunb. ジンチョウゲ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2025年2月10日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 95.
  3. ^ a b c d e f g h i j 田中潔 2011, p. 143.
  4. ^ a b 薬草に親しむ-春の香りは沈丁花”. エーザイ株式会社 (2012年1月). 2025年2月10日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i 平野隆久監修 1997, p. 43.
  6. ^ a b c d e f 辻井達一 2006, p. 143.
  7. ^ a b c d 辻井達一 2006, p. 145.
  8. ^ ジンチョウゲを増やしたい! 最適な時期と方法、注意点を知っておきましょう”. GardenStory (2018年6月29日). 2025年2月10日閲覧。
  9. ^ 瀧井康勝『366日 誕生花の本』日本ヴォーグ社、1990年11月30日、44頁。 
  10. ^ 沈丁花:春の到来を告げる芳香”. 日本花卉文化株式会社. 2025年2月10日閲覧。
  11. ^ ジンチョウゲ(沈丁花)とその毒性”. PictureThis. Glority LLC. 2025年2月10日閲覧。
  12. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Daphne odora Thunb. f. alba (Hemsl.) H.Hara シロバナジンチョウゲ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2025年2月10日閲覧。
  13. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Daphne odora Thunb. f. rosacea (Makino) H.Hara ウスイロジンチョウゲ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2025年2月10日閲覧。
  14. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Daphne odora Thunb. 'Marginata' フクリンジンチョウゲ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2025年2月10日閲覧。

参考文献

関連項目

ジンチョウゲ科には、他に下記などがある。

外部リンク


沈丁花

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/25 00:44 UTC 版)

千の花 (漫画)」の記事における「沈丁花」解説

JUNE』(サン出版1983年№9に掲載青春時代の罪とその代償描いた作品新任教師紅林(くればやし よう)は、赴任早々、沈丁花の季節になると決まって登校拒否をする古城ゆずる(こじょう ゆずる)という生徒のことで頭を抱えていた。母親は病に伏せっており、校長の兄の経済援助で無事回復するところまでこぎ着けていた。その見返りとして、校長の娘で、生徒でもある可奈子との婚約取り決められていた。 ゆずるの家を家庭訪問した驚愕した。彼は19歳の時、初恋の少女振られ、その代償として、母親の死に沈丁花の茂み泣いていた少年、ゆずるを犯していた。何でも謝罪をする、と言ったに、ゆずるはあの時のように抱いて欲しい、と頼む。

※この「沈丁花」の解説は、「千の花 (漫画)」の解説の一部です。
「沈丁花」を含む「千の花 (漫画)」の記事については、「千の花 (漫画)」の概要を参照ください。

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