木星陣営
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 01:20 UTC 版)
「機動戦艦ナデシコの登場人物」の記事における「木星陣営」の解説
劇中中盤まで連合宇宙軍により同じ人類であることを隠蔽されていた「木星蜥蜴」の正体。木星開拓で辛酸を舐めながら地球の人々から見捨てられた人々。大日本帝国海軍を思わせる白い軍服に身を包み、時代がかった言い回しを好む。ゲキガンガーフリークの巣窟でもある(先祖が月→火星→木星と逃亡を繰り返した結果、木星圏に持ち込めた娯楽作品がゲキガンガーしか存在しなかった)。 白鳥九十九(しらとり つくも) 声:関智一 木連の優人部隊少佐で、「テツジン」及び「ダイテツジン」のパイロット。誠実かつ堅物、純情で女性には免疫が無かった。ナデシコに捕虜として捕まった際に出会ったミナトと恋に落ち、そのことによって地球人に対する偏見を捨てることができた。妹に対してはまったく頭が上がらない。和平を目指しナデシコに単身「交渉特使」として搭乗した際にはアキトとも「ゲキ・ガンガー3」を通じて意気投合する。和平交渉の席では草壁中将のやり方に異を唱え、親友であった月臣元一朗の凶弾によって倒れる。生前の人気もあり、彼を謀殺した草壁中将によって和平交渉の地球側の裏切りによる犠牲者と祀り上げられ、木連の英雄としてその死を惜しまれることになる。 ダイゴウジ・ガイに声(同声優)も外見も良く似ている。パイロットスーツは「ゲキ・ガンガー3」のメインパイロット・天空ケンのものをモチーフにしていた。 ダイゴウジ・ガイ同様にナデシコ単独のゲーム作品では死後が多いが、作品によっては最後まで生存することもある。 白鳥ユキナ(しらとり ユキナ) 声:大谷育江 九十九の妹。わがままで無鉄砲。擬音を口に出すのが癖で時々視聴者に話しかけてしまう。痴漢を鉄アレイで殴るなどからして、相当気が強い。これは木連育ちということが大きく影響している。ブラコンぽいところがあり、単身ナデシコに乗り込み「兄の想い人」であるミナトを小型爆弾で殺害するつもりであったが逆に彼女に絆されて仲良くなり、ミナトが九十九の死のショックで塞ぎこんだ時には励ましたりもした。ゲキガンガーは嫌いだと公言しており、TV漫画に夢中になっている九十九などを見て馬鹿にしていたが、劇場版では亡き兄を想ってか、ゲキガンガーのキーホルダーを鞄に付けていた。戦後はミナトに引き取られて、日本の学校に通っている。劇場版までの間にジュンと仲良くなるが、異性としては意識していない。 劇場版では、ジュンを手玉にとり、勝手に独立ナデシコ部隊に合流。ナデシコCで通信士の席に座っていた。 ドラマCD『続・お洒落倶楽部』では、『姫ちゃんのリボン』の野々原姫子と『ポケットモンスター』のピカチュウをするも続編がデマということに気づかなかった。 月臣元一朗(つきおみ げんいちろう) 声:森川智之 九十九の同僚で親友にして、「マジン」及び「ダイマジン」のパイロット。キザで少々自己陶酔気味な性格。身体能力に優れ、肉体強化された優人部隊の中でも屈指の実力者。ゲキガンガーと指導者である草壁を盲目的に信奉していた。そのため、地球との徹底抗戦を望む草壁の差し金により、親友であり地球との和平を進めようとしていた九十九を自らの手で殺してしまう。この事を悔やんで、後に「熱血クーデター」(元一朗が起草した「熱血とは盲信にあらず」という檄文で始まったのでこう呼ばれる)に中心人物として参加。地球と木連の和平成就の礎となるが、その際の戦闘中に行方不明とされていた。パイロットスーツは「ゲキ・ガンガー3」に登場する海燕ジョーのものがモチーフ。 熱血クーデター後は、密かに木連を出奔し地球を放浪していた。その際にスカウトされ、ネルガル会長警備部第三課、通称「ネルガルシークレットサービス」に所属することになる。火星の後継者によって拉致されたアキトをゴートと協力して救出し、武術・機動兵器の操縦等を仕込んだのも彼である。火星の後継者蜂起後は密かにアキトの護衛に就いていて、向かってきた北辰七人衆を圧倒する木連式柔の腕も見せた。「火星の後継者」による連合本部襲撃の際、アルストロメリアでボソンジャンプによる奇襲を仕掛け、瞬く間に敵機を倒す腕を見せた。またその際「白鳥九十九が泣いているぞ」との言葉とともに、火星の後継者の兵士達を説得により投降させた。アルストロメリアに搭乗しているが、IFS処理を行っているかは明らかになっていない。 草壁春樹(くさかべ はるき) 声:安井邦彦 木連の突撃宇宙軍優人部隊隊長。木連中将。実質的な木連指導者。戦争継続を望み、月臣に白鳥九十九殺害の命令を下す。冷徹ながら理想に殉じる信念を持った人物ではあるが、劇場版で秋山に、「自らの理想が他者にとっても理想であると信じて疑わない」人物と評されている。TV版終了後に、月臣や秋山を中心とする若手将校達による熱血クーデターが起こり、決戦の最中自身も出撃し行方不明となっていた。 劇場版では「火星の後継者」の指導者として登場、地球に対して蜂起する。統合軍は木連軍と旧連合陸・海・空軍が再編された軍であったため、元木連軍人が多く賛同し、演算ユニットを得てのボソンジャンプを利用した戦術もあり大勢を優位に運ぶが、ルリの活躍により瞬く間に火星全域の全システムを掌握され完敗。最後は部下の身を案じながらも潔く逮捕された。これには、そもそもの蜂起理由がボソンジャンプの危険性を世間に示す事でもあり、その目的自体は果たせたからでもある。 秋山源八郎(あきやま げんぱちろう) 声:松本保典 優人部隊に所属する戦艦「かんなづき」艦長にして巨大ロボット「デンジン」パイロット。ナデシコと知能戦を繰り広げる。豪快にして沈着冷静、かなりの切れ者で、月臣と共に熱血クーデターの中心人物となった。微妙に間違った諺(「二兎追う者はアブハチ取らず」等)を用いる。ナデシコ艦長を女性とは知らず「快男児」と呼び、彼からの通信を読んだユリカは激怒していた。思慮深い人物でもあり、地球と木星の対立に関しては、九十九の和平に賛同していた。 火星での決戦時は、本来はデンジンのパイロットであったものの、既に亡き九十九の搭乗していた「ダイテツジン」に登場して出撃した。後に、月臣から真実を聞かされた上で「熱血クーデター」の指揮を執り、地球側と木星側の和平の為に一役買った。 終戦後は連合宇宙軍に出向(階級は少将)していた。メグミとホウメイガールズのバックバンドに参加したがミスマル・コウイチロウと一緒に大太鼓を叩いていた。 高杉三郎太(たかすぎ さぶろうた) 声:三木眞一郎 戦艦「かんなづき」副長。木連将校らしい熱血漢。「デンジン」に乗って出撃するもあえなく撃破されるが、無事脱出している。火星での決戦では再びパイロットとして出撃し、ゲキガンパンチでカキツバタを撃沈した。パイロットスーツは「ゲキ・ガンガー3」のアキラと同じ学ラン姿。 劇場版以降については#タカスギ・サブロウタを参照。
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