木星開発事業団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/23 07:30 UTC 版)
連邦系の「木星船団」としては『機動戦士Ζガンダム』が初出。名称は書籍『データコレクション』シリーズ掲載の宇宙世紀年表により、ゲーム『ギレンの野望 ジオン独立戦争記』にも登場する。公社であるかどうかは明確ではないが、便宜上ここに記載する。 核融合燃料であるヘリウム3を採取・運搬するため、木星と地球圏の間を往復する。西暦2026年より活動を開始したNGOである「木星エネルギー船団」が再編され、宇宙世紀0010年に発足する。非常にリスクの高い航行であることから護送船団方式が採られ、ある程度官僚的な采配がおこなわれるようになり、その重要性の高さから連邦政府および連邦軍幕僚会議の管轄下に置かれる。連邦軍はヘリウム3を宇宙艦艇やMSの動力源としているため、惑星間ヘリウム輸送船の建造や、人員の派遣をおこなっているが、これら以外の関与は地球圏における護衛に留まっており、内部監査や査察といった事業団への干渉になりかねない行為は禁止されている。このため、本事業団は内部に権力機構をもつ中立性の高い組織となっている。 0084年9月に規模縮小による大量リストラがおこなわれ、AE社が救済措置としてAEIプラントエンジニアリングに新部門を設立している。 超巨大輸送艦ジュピトリスの艦長であるパプテマス・シロッコをはじめ、ジュドー・アーシタやルー・ルカ、ザンスカール帝国宰相となるフォンセ・カガチなどが船団に参加している。 漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』では、0100年以降の木星圏にコロニーが建造され、これらは表向きは「公社」であるとされるが(実態は軍事独裁国家「木星帝国(ジュピター・エンパイア)」)、本事業団および木星船団との関係については語られていない。 なお、ジオン公国は独自に木星船団を編制、0070年に出発した第1次船団は0074年に帰還するが、機械トラブルにより難破した船もあり、多数の船で乗務員の精神錯乱も報告される。ヘリウム3の安定供給を必要とする公国は、船団数の増加と念入りな乗員訓練をおこない、順次船団を発進させる計画を立てる。一年戦争時には、南極条約で木星からの資源輸送路が不可侵とされている。一年戦争終結後は、ネオ・ジオンの船団として活動を続けたともいわれる。
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