明治維新期の活動から晩年とは? わかりやすく解説

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明治維新期の活動から晩年

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/03 05:12 UTC 版)

清水次郎長」の記事における「明治維新期の活動から晩年」の解説

慶応4年1868年5月29日東征大総督府から駿府町差配役任命され伏谷より東海道筋・清水港警固役任命され、この役を7月まで務めた同年5月から6月には赤報隊加わった黒駒勝蔵駿府対決している。 同年9月18日旧幕府海軍副総裁榎本武揚率いられ品川沖から脱走した艦隊のうち、咸臨丸暴風雨により房州沖で破船し、修理のため清水湊停泊したところを新政府海軍発見攻撃され、船に残っていた幕府軍全員交戦によって死亡した咸臨丸事件)。戦いの後戦死した乗組員遺体明治新政府咎め恐れて誰も処理しようとする者がなく、清水湾内漂い腐敗するまま放置された。これを見かねた次郎長は舟を出して遺体収容し向島砂浜埋葬した新政府軍はこの収容作業咎めたが、次郎長は「死ねばみな仏にござる。仏に官軍賊軍もない」と突っぱね、翌年には「壮士墓」を建立した同年3月9日旧幕臣の山岡鉄舟(後に静岡藩大参事となる)は駿府において西郷隆盛面談し徳川慶喜助命徳川家名の存続訴えているが、舟は咸臨丸事件における次郎長義侠心深く感じ入り、これが機縁となって次郎長明治後に山岡榎本交際したとされる明治2年1869年5月22日には二代目おちょう新番組隊士により殺害される明治4年1871年2月には旧久能山東照宮神領である山林開墾企図するが、大谷村抵抗遭い断念している。同年10月14日には甲斐黒駒勝蔵赤報隊脱退幕府時代罪状処刑されている。 明治7年1874年)には本格的に富士山南麓開墾事業着手する明治12年1879年)には山岡鉄舟らの協力得て油田開発にも乗り出す明治11年1878年)には山岡鉄舟依頼され天田愚庵を預かる。愚庵は明治15年1882年)に次郎長養子となる。明治13年1880年6月15日には三河平井一家原田常吉雲風竜吉らと手打ちを行う。雲風竜吉黒駒勝蔵同盟して次郎長とも敵対していた博徒で、同年6月24日付『函右日報』の記事ではこの手打ち勝蔵次郎長和解として報じている。 博打止めた次郎長は、清水港発展のためには販路拡大するのが重要であると着目蒸気船入港できるように清水外港整備すべしと訴え、また自分でも横浜との定期航路線を営業する「静隆社」を設立したこの他にも県令大迫貞清奨めによって静岡刑務所にいた囚徒督励し現在の富士市大渕開墾携わったり、私塾英語教育熱心に後援したという口碑がある。 また有栖川宮に従っていた元官軍駿州赤心隊や遠州報国隊の旧隊士たちが故郷へ戻ってきた際には駿河移住させられ旧幕臣が恨み込めてテロ行為繰り返す事件起き次郎長地元で血を流させないために弱い者をかばっている。 明治16年1883年)に静岡県令に就任した奈良原繁博徒の大刈込着手次郎長明治17年1884年2月25日に「賭博犯処分規則」により静岡県警察本所逮捕される同年4月7日には懲罰7年過料400円に処せられ、井宮監獄静岡市葵区井宮町)に服役する街道警護役という大役任せられ平民としては破格帯刀許されていた次郎長だったが、旧幕時代賭博稼業までもを対象とされた重い刑罰だった。同年4月には養子天田愚庵次郎長数奇な生涯描いた東海遊侠伝』を出版し次郎長の名が全国に広まるきっかけとなった静岡県令・関口隆吉などの尽力などにより、明治18年1885年)に刑期満了待たず仮釈放になった明治19年1886年東京大学医学部別課を卒業した植木重敏と横浜から土佐に向かう船上知り合い植木と同じ土佐須崎鍛冶町出身渡辺良と共に清水招聘し、済衆医院静岡県有渡郡清水町開設した明治21年1888年7月19日には山岡鉄舟死去し谷中全生庵行われた葬儀には清水一家参列している。同年8月4日には富士山南麓開墾官有地払い下げを受け、開墾地一部高島嘉右衛門売却している。 明治26年1893年)、風邪こじらせ死去享年74(満73歳没)。戒名は碩量軒雄山義海居士墓碑に「侠客次郎長之墓」とあるは榎本武揚の筆である。

※この「明治維新期の活動から晩年」の解説は、「清水次郎長」の解説の一部です。
「明治維新期の活動から晩年」を含む「清水次郎長」の記事については、「清水次郎長」の概要を参照ください。

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