批評・研究誌
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映像文化、もしくはオタク学的な見地から、アニメの歴史や作品論(作家論)、表現技法を検証する雑誌。監督・脚本家へのインタビュー記事、デザイナーやアニメーターの画稿を多く掲載する。総合誌が扱わない趣味的な作品や、地味な佳作も取り上げている。 この分野はアニメブーム以前の同人活動期から続いている。近年はアニメファンの年齢層の広がりにより「大人向け」を謳う企画が増えているが、定着できず少数号で休刊になるケースも目立つ。
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批評・研究誌(休刊・廃刊)
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「アニメ雑誌」の記事における「批評・研究誌(休刊・廃刊)」の解説
月刊OUT増刊ランデヴー(みのり書房) 1977年12月、当時の月刊OUTの読者から要望の多かったアニメ、SF、コミックの記事を中心として登場。月刊OUT誌の増刊号として、ほぼ隔月のペースで発行されたが、翌年6号をもって一時休刊になる。1979年に『FANCY』と名を変更したが、即、廃刊になった。 FILM 1/24(アニドウ) プロアニメーター有志の同好会「アニドウ」発行の同人誌。1971年9月に創刊し不定期刊行。商業アニメ雑誌とは一線を画した、芸術としてのアニメーションを論評する雑誌だった。1984年7月発行の第32号を最後に休刊中。 季刊ファントーシュ(FANTOCHE)(ファントーシュ編集室→バルク) 日本で最初の活字アニメ雑誌。創刊号は昭和50年(1975年)10月31日初版発行、定価300円。創刊号の誌名は『FANTOCHE』。誌名の上に「◎日本最初のアニメーション専門誌◎」と記されている。自費出版誌で、内紛や赤字問題などで運営が定まらなかった。創刊号の発行責任者はアニドウ代表の 並木孝。『ファントーシュ』とは20世紀初頭にフランスのエミール・コールが制作した短編アニメーションのシリーズ名。1977年8月に7号で休刊。同年の『マンガ少年臨時増刊TVアニメの世界』の雑誌内雑誌として復刊準備号の8号を経て、1978年に『FANTOCHE』の誌名で復刊するも1980年に4号をもって再び休刊。 月刊アニメーション(すばる書房→ブロンズ社) 1978年11月に『月刊絵本』の別冊として『アニメーション』の名で隔月刊で創刊。すばる書房の倒産により1979年7月の5号で休刊するも、出版社を移して「月刊」を冠し、同年12月の創刊準備号を経て1980年2月復刊。しかし硬派な誌面は当時の読者に受け入れられず、長くは持たなかった。 Animec(アニメック)(ラポート) 1978年12月に『MANIFIC(マニフィック)』として創刊し、当初は月刊で1号、2号、3・4合併号の3冊を発行。1979年4月の5号より『Animec』と改題、同年8月の6号より隔月刊化し、1983年10月に月刊に戻った。 作品論評に特化し「硬派のアニメック」といわれた。日本サンライズ作品の情報に強く、設定資料の掲載に力を入れた。ガンダムの形式番号「RX-78」など、アニメックで考えた設定がのちに公式化したものもある。アマチュア制作集団のDAICON FILMにいち早く注目した雑誌である。1987年2月休刊。 動画王(キネマ旬報社) 論評系の不定期刊誌。1997年1月にキネマ旬報別冊として創刊。vol.5よりキネ旬ムックとなる。アニメと実写特撮を中心に「メカデザイン」「キャラクターデザイン」「魔女っ子」などのテーマを特集した。2001年2月のvol.12を最後に休刊。 G20(ジー・ツー・オー)(アスキー) 1998年10月創刊の隔月刊誌。副題は「ガンダム・トリビュートマガジン」。ガンダム誕生20周年関連の出版物で、多角的な切り口が特徴。期間限定出版の形で、2000年2月のVolume.9で終刊となった。 2005年にはエンターブレインから復刻版2巻(SIDE-A、SIDE-B)が出版された。 季刊アニメ批評(マイクロマガジン社) 1999年2月に『ゲーム批評』増刊として創刊準備号を発売。同年に1号を創刊するが、10月発売の2号を最後に休刊。公平中立な姿勢から、アニメ業界やオタク市場の現状を考察した。 日経characters!(日経BP社) 2003年に『日経エンタテインメント!』の増刊として3冊発行の後、2004年3月に隔月刊誌として5月号から正式創刊。「大人のためのアニメ・ゲーム・特撮マガジン」と銘打って創刊され、アニメ・ゲームなどをビジネスコンテンツ面からとらえた記事が特徴。毎号何かしらの『ガンダム』関連記事がある。 2006年から季刊誌へと変わったが、同年6月発売の2006年夏号で休刊。通巻13号。 Anime Studio(アニメスタジオ)(宙出版) 2004年10月創刊。同年12月のvol.2にて休刊。キャッチコピーは「アニメを読み、アニメと遊ぶカルチャーマガジン」。 アニメーションRE( - アールイー)(インデックス・コミュニケーションズ) 2005年7月創刊。DVD付録を前面に打ち出している。終了後2〜3年の話題作を主に扱うとし、制作スタッフへのインタビューなどで構成。ムック形式での発行。隔月刊の予定だったが2006年3月発行のvol.3にて休刊。 アニメーションノート(誠文堂新光社) アニメ作画専門の季刊誌(1、4、7、10月発売)。2006年1月創刊。「背景」「色彩」など各号テーマを決め、クリエイターやスタジオのアートワークを紹介する。 オトナアニメ(洋泉社) ムック形式の季刊誌(1、4、7、10月の10日発売、Vol.8は5月29日発売)。2006年7月創刊。監督、脚本家、声優らへのロングインタビュー、対談など、じっくり読ませる記事が売り。三大誌が取り上げない作品を取り上げており、『涼宮ハルヒの憂鬱』をいち早く特集した。後述のCONTINUEと判型が同一で内容も似通っていたため、倉田英之が「CONTINUEとまぎらわしいんだよ」と発言した。2015年を最後に休刊状態となる。 アニメージュオリジナル(徳間書店) ムック形式の不定期刊誌。2008年6月にロマンアルバムで創刊。コンセプトは年長の愛読者を対象とした「大人のためのアニメージュ」。絵コンテや動画を多数掲載し、演出手法を読み解いている。 アニメスタイル(美術出版社→スタイル社) 2000年4月に『美術手帖』増刊として創刊。表紙イラスト担当は今石洋之。作画や演出をテーマにクリエイターへのインタビューを掲載した。同年8月の第2号を最後に休刊。 2000年12月からはインターネットサイト「WEBアニメスタイル」に移行し、ウェブマガジンとして週5日ペースで記事更新している。 2011年5月から『月刊アニメスタイル』として復刊。販路をAmazon.co.jpやアニメショップなどに絞った形で販売していた。その後不定期刊に移行したものの、2020年以降は発行されていない。
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