志願兵制とは? わかりやすく解説

志願制度

(志願兵制 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/17 07:36 UTC 版)

志願制度(しがんせいど)または募兵(ぼへい)は、強制徴兵せずに志願者達だけで軍隊を維持する兵役制度である。英語では「オール・ボランティア・ミリタリー・システム(All volunteer military system)」と呼ぶ。国民に軍務に服する義務を課す徴兵制度に対し、それをせず当人の自由意思に任せる制度である。アメリカ合衆国イギリスカナダドイツインドなどがその例である。主に個人自由が最高の権利と考える自由主義者反軍国主義者が支持する兵役制度である。




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志願兵制

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武装親衛隊」の記事における「志願兵制」の解説

武装親衛隊兵員充足については苦労があった。義務兵役年齢達した青年男子居住する軍管区登録され一定の比率で陸、海、空の国三軍配分されるが、武装親衛隊には徴兵による補充はなく、完全志願制であったので、「満17歳になったら、武装親衛隊志願しよう !」のポスター募集活動する必要があった。初期においては血統体力政治的な信条入隊可否決めており、出身階層学歴考慮されていなかった。このため戦前入隊したSS士官候補生のうち、実に4割が小学校レベル学校教育しか受けていない者たちであった武装親衛隊制服体裁良い若者には評判で、また武装親衛隊入隊期間が義務兵役年限算入されるので、兵役負担軽減するためにも武装親衛隊志願する若者多くいた。1999年ノーベル文学賞受賞した作家ギュンター・グラス2006年になって1944年当時17歳志願し第10SS装甲師団戦車兵として本土防衛戦戦った告白して世間耳目集めたこのような志願制度は、結果的に兵役対象者武装親衛隊奪われることになるため、しばしば国防軍陸軍徴兵部門との軋轢起こしたこのため親衛隊血統基準などの条件緩和しドイツ国保持者からの採用減らして外国人からも広く薄く志願者募るようしたまた、身体的形質出自および政治的思想などよりも人格識見教養などといった個人内面的な資質重視するようになった。それによって、問題起こさないと見られる外国籍ドイツ系人をはじめ、ゲルマン系オランダ人デンマーク人ベルギー人ノルウェー人始まり、非ゲルマン系フランス人スラブ人さらにはイスラム教徒までも対象拡大したこのような改革によって、90万人以上と言われる武装親衛隊の総兵力60%は外国人部隊であったそのような状況であったにもかかわらず武装親衛隊神話」が実しやかに語り続けられるのは、旺盛な敢闘精神を示すべき政治的兵士として優先的に新兵器供給受けて戦った精強一握りの「エリート部隊」が超人的といって過言ではない戦いぶり示した故である。また師団長上の将官戦死者36名(ほぼ1師団あたり1名)と、上級幹部であっても下級将校下士官兵とともに最前線に身を晒した者が多かったことが伺える。 例え第12SS装甲師団 ヒトラーユーゲント下級兵士大半未成年少年兵)で、しかもこれが初陣であるにもかかわらずカナダ軍猛攻からカーンの町を2ヵ月以上死守し、一気ノルマンディーから内陸侵攻する予定だった連合軍は、その計画大きく修正する事を余儀なくされている。しかし、その一連の戦いで師団戦死者4000名、戦傷病者約8000名、初代師団長戦死二代目捕虜になるという大損害を被っている。武装親衛隊における1個師団兵員数通常1万4000名から1万6000名であり、その人数には各種後方支援要員含まれるということ考えると、部隊構成する将兵のほとんどが最前線後方とを問わず死傷するという凄まじいものであった。ハンス・ペーター・リヒターがユーゲント且つ従軍者のひとりで3部作自叙伝最終巻「若い兵士のとき」で当時の様子綴っている。 また、ベルリンの戦い最後まで国会議事堂立て篭もって戦った部隊ノルトラント師団フランス人義勇兵達だった。最後まで戦い抜いた理由一部は彼らが勇敢だったからだけではなく、ここで降伏して故国送還され反逆者として処刑されるという絶望感もあったのではないか思われる実際外国人義勇兵多く戦後祖国冷たく扱われ裁判かけられた。自由フランス軍引き渡され義勇兵のように処刑され将兵少なくない

※この「志願兵制」の解説は、「武装親衛隊」の解説の一部です。
「志願兵制」を含む「武装親衛隊」の記事については、「武装親衛隊」の概要を参照ください。

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