軍管区とは? わかりやすく解説

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軍管区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/09 14:48 UTC 版)

軍管区(ぐんかんく)は、軍隊における管轄区域で、自国内・植民地など勢力圏を複数の軍管区に分け防衛・軍政・兵事を担任する。

軍管区が国家の行政区画となる制度は軍管区制と言う。

現存の軍管区

ロシアの軍管区

軍管区(ロシア連邦軍)

中国の軍管区

戦区

中華人民共和国は2016年から「軍管区」と「戦域」を更に融合させ、独自の戦区を創った。

アメリカの軍管区

統合軍 (アメリカ軍)

イスラエルの軍管区

イスラエルは独立戦争(第一次中東戦争)当時から北部、中央部、南部に軍区を分けてそれぞれの司令官を置いていた。湾岸戦争の後、後方支援や救助活動を専門とする民間防衛軍司令部が設置された。

チェコとスロバキアの軍管区

軍区 (チェコ、スロバキア)

過去で存在した軍管区

日本の軍管区

日本では、1940年から1945年陸軍軍管区が置かれた。地域防衛・動員業務を主任務とする軍司令部が管轄し、1945年に軍司令部が軍管区司令部と改称した。明治時代の1873年から1888年までには軍管があって、日本陸軍の管区の基幹となっていたが、その当時に軍管区という言葉はなかった。

インドネシアの軍管区

インドネシアの国軍は地方軍管区(Kodam)、地域軍管区(Korem)、地区軍管区(Kodim)の3つの軍管区からなる[1]。インドネシア国軍には司令部だけでなく地方軍管区、地域軍管区、地区軍管区に社会・政治機能担当セクションが配置されていたが1998年11月に廃止された[1]

1999年3月、10ある地方軍管区を5年以内に17に増やす提案が承認された[1]。地方軍管区の増加は、アチェや東ティモールなどの暴動の抑制と国家分裂の危機を防ぐためと説明されたが知識人や人権団体などから厳しく批判された[1]

脚注

  1. ^ a b c d インドネシア・ワヒド新政権の誕生と課題 第3章 国軍 — 改革と権力闘争の狭間で 日本貿易振興機構アジア経済研究所、2019年4月13日閲覧。

関連項目

外部リンク


軍管区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 07:17 UTC 版)

ロシア陸軍」の記事における「軍管区」の解説

ロシア陸軍は、ロシア連邦軍6つの軍管区(Военный округ)に区分され配備されていたが、軍管区は2010年まで東部西部南部中央の4個に統合された。2014年12月1日には北極圏防衛強化のため海軍北方艦隊新たに作戦戦略司令部とされ、それまで西部軍管区所属していた戦力一部統一指揮することとなった2021年には北方艦隊自体独立した軍管区に昇格しコミ共和国アルハンゲリスク州ムルマンスク州ネネツ自治管区管轄している。 現在の軍管区 西部軍管区(旧レニングラード軍管区およびモスクワ軍管区南部軍管区(旧北カフカス軍管区中央軍管区沿ヴォルガ=ウラル軍管区と旧シベリア軍管区西部東部軍管区(旧シベリア軍管区東部極東軍管区北方艦隊北部軍管区西部軍管区のうち北部独立2010年以前の軍管区 モスクワ軍管区(Московский военный округ;МВО) レニングラード軍管区Ленинградский военный округ;ЛенВО) 沿ヴォルガ・ウラル軍管区(Приволжско-уральский военный округ;ПруВО) 北カフカーズ軍管区(Северо-кавказский военный округ;СКВО) シベリア軍管区(Сибирский военный округ;СибВО) 極東軍管区Дальневосточный военный округ;ДВО)

※この「軍管区」の解説は、「ロシア陸軍」の解説の一部です。
「軍管区」を含む「ロシア陸軍」の記事については、「ロシア陸軍」の概要を参照ください。

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