帝都の将軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 09:04 UTC 版)
いずれも元斗皇拳の使い手で、体から放たれる闘気の色にちなんだ異名を各々持つ。また、彼らが着用しているコスチュームのカラーもそれに準じたものとなっている。ボルツとタイガはテレビアニメ版オリジナルのキャラクター。ファミコン版『北斗の拳2』ではソリア、ボルツ、タイガ、そしてブロンザ(ゲームオリジナルキャラクター)が「元斗四天王」ということになっている。原作およびテレビアニメ版と異なり、ファミコン版ではボルツとタイガだけでなく、ジャスクとシーノも登場する。 ファルコ 元斗皇拳最強の使い手で、部下からの人望も厚い。別名「金色のファルコ」。本来は天帝に仕える立場だが、ジャコウによって天帝を人質に取られているため、その命令に従うことを余儀なくされていた。 ファミコン版『北斗の拳2』ではステージ7のボスキャラクター(通常の最終ボス)として登場する。 ソリア 声 - 池水通洋 / 山本圭一郎(真・北斗無双) / 乃村健次(LEGENDS ReVIVE) ケンシロウと拳を交えた最初の元斗皇拳の使い手で、ファルコに次ぐ実力を持つ。別名「紫光のソリア」。かつてファルコと手合わせしたことがあり、その際に片眼を失明している。 ジャコウが実権を握り、天帝の存在は事実上幽閉されてもなおファルコには忠誠を誓い、天帝の命であればと北斗や南斗を逆徒と称し、軍を率いて遠征し討伐に務めた。その過程においてケンシロウと対峙することとなり、一時は優勢に戦いを進めながらも善戦及ばず北斗百裂拳で敗れ死亡する。このソリアの敗死をきっかけに、当初は後詰として帝都を守護していたファルコとショウキが北斗軍の討伐に動き出すことになる。 元斗皇拳屈指の使い手で、「元斗流輪光斬」や「元斗皇拳破の輪」といった複数の必殺技を持っている。中でも前者はいかなる拳士であっても回避することは不可能。また、アニメ版では数人の元斗皇拳の使い手が登場するが、闘気が地面に当たり削れた跡をみても、その攻撃の破壊力や衝撃はソリアの拳ほど大きくはない。 『天帝編』の全容が明らかになるにつれ、単純な悪党というよりはその立場からケンシロウと戦うこととなり死亡した人物であることが判るが、テレビアニメ版では、特に原作中のファルコの初期の冷酷な所業であるマミヤの村襲撃と長老虐殺などについてはソリアの所業に置き換えられている。また、原作ではソリアとケンシロウの戦いを見守っていた彼の部下たちも、アニメ版ではマミヤの村の村人たちを殺害したり、レイの墓を破壊するといった悪行に及んでいる。 『真・北斗無双』の幻闘編マミヤの章では、女狩りのためにマミヤの村を襲ったが失敗に終わったジャスクやシーノの命を受け、マミヤの村を襲う天帝軍に加わる。この時ジャスクやシーノに従っていることについて「奴らは小物だが総督の息子。その言葉は重い」という旨の発言をしていることからファルコと同じく不本意ながらもジャコウやジャスク、シーノに従っている模様。 ファミコン版『北斗の拳2』ではステージ4のボスキャラクターとして登場する。 ショウキ 声 - 玄田哲章 帝都の将軍の一人。友であるファルコがジャコウに屈した真実を知り、暴虐の限りを尽くすジャコウに怒りを爆発させて命を奪おうとするが、天帝を守護しようとするファルコに止められる。ファルコにより殺されたと偽装され、自由の身として死体に紛れて中央帝都より送り出されるが、見破ったシーノの槍に貫かれる。その後ケンシロウに発見され、彼の胸の中で息絶える。 かつて自分の村を野盗から救ってくれたケンシロウの恩義に報いるべく、彼とユリアに隠れ家を提供して保護したいきさつがある。第一部でラオウを倒した後、静かに暮らせる場所を探すためにあてどもない旅を続けていた2人にとって、そこが安住の地となった。 アニメでは元斗皇拳の使い手の1人で別名「赤光のショウキ」。仮面を被り、元斗赤光裂斬をもって心ならずもケンシロウと一戦交えるが、その実力を知り正体を暴かれた時点で手を引き、ケンシロウのために道を開けた。また、シーノに変わってボルツが代役として登場したことに伴い、とどめを刺したのがボルツとなった。 ファミコン版『北斗の拳2』で登場せず「赤光のブロンザ」が代役で登場。シーノに殺された「かつてのケンシロウとユリアの恩人」と設定された。 ボルツ 声 - 秋元羊介 別名「青光のボルツ」。原作におけるジャコウの息子シーノの代役で登場。そのために元斗の拳士ではあるがジャコウに与し、ファルコとショウキに敵対する悪役となっている。 ファルコやショウキ、ソリアが天帝に忠誠を誓い、北斗軍を壊滅させるために動いている間も行動を異にし、天帝に代わり実権を握った総督のジャコウの側近として玉座の傍らにあった。また、幽閉された天帝を救い出し、復権させようと考えるファルコらと激しく対立する。北斗軍を壊滅せずに引き揚げたファルコを、ジャコウが厳しく詰問し鞭打つ場面では嘲笑を浮かべていた。怒りのあまりショウキがジャコウを襲った際にファルコが気転を利かせてこれを止め、あたかもショウキを葬ったかのように見せかけ逃がそうとした策を見破り、死体を流す運河から自身の青い槍でショウキにとどめを刺す。 中央帝都めざし進軍する北斗の軍に対しても、彼らの旗を燃やして挑発するが、ショウキの死に怒るケンシロウに、ショウキの命を奪った自身の槍を投げ返され、直撃こそしなかったものの、肩から激しく壁に叩きつけられる。逆に挑発されたことに憤り、「元斗青光火拳」という槍状に模した闘気を叩きつける必殺技を用いるが、怒りに燃えるケンシロウにはかすり傷程度のダメージしか与えられず、その気迫に圧倒され北斗百裂拳を受けて敢え無く爆死する。 ファミコン版『北斗の拳2』ではステージ5のボスキャラクターとして登場する。 タイガ 声 - 佐藤正治 別名「緑光のタイガ」。原作におけるジャコウの息子ジャスクの代役で登場。ボルツと同じくジャコウに与し、ファルコと敵対する悪役。 幽閉され実権を奪われている天帝を救出しようとするファルコたちとは距離を置き、自身も将軍という立場であったが逆徒討伐には赴かずジャコウの側近くにあり、政権の黒幕的な存在として暗躍する。天帝よりもジャコウに臣下の礼をとっていることをあからさまにしていたボルツに比べ、一見してつかみどころのない腹黒い人物として描かれている。 ボルツがケンシロウに倒された後はジャコウの警護を行なうが、北斗の脅威と帝都の明かりが消えたことによる暗闇に怯え乱心に走るジャコウを諌めようと腐心した。ファルコがケンシロウと対決している間、帝都攻略のためにバットら北斗の軍がジャコウの眼前まで迫ったときに、ここでタイガは初めて彼らの前に立ちはだかり元斗皇拳を披露している。アインを難なく退けジャコウに頼りにされるが、ファルコとケンシロウとの対決が膠着化したところに、天帝が救出されたことを見るや一転してジャコウを見限り、帝都崩壊の引き金を引く。ジャコウがファルコによって殺された後、北斗と元斗の戦局をかき回すためリンをさらって海を渡り修羅の国へと逐電するが、その地で下級修羅の群れに遭遇し、元斗皇拳の使い手としての実力を発揮せぬまま命を落とす。 命じられたことを冷徹に遂行するソリアや天帝に忠誠を誓うファルコなどと違って本心を隠し、最終的には裏切るという行動からしても、原作のジャスクにはない描かれ方をされている。元斗の拳士の中で唯一、ケンシロウとは一度も対峙せず、また一面識もないまま終始する人物である。 ファミコン版『北斗の拳2』ではステージ3のボスキャラクターとして登場する。このゲームでは反逆者収容所の所長になっている。 アスラ / ビジャマ / バトロ / オグル パチスロ『パチスロ北斗の拳 新伝説創造』に登場したオリジナルキャラクター。上記のソリア以下4人に替わって登場する。別名は順に「白光の将」「紅光の将」「蒼光の将」「翠光の将」。
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