副首相兼外相
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「ギド・ヴェスターヴェレ」の記事における「副首相兼外相」の解説
2009年ドイツ連邦議会選挙では党首として選挙戦を戦い、FDP史上最高の14.6%の得票率で躍進。CDUと連立協議して10月に第2次メルケル内閣を樹立、副首相兼外相として入閣した。それに伴い連邦議会党院内総務職をビルギット・ホンブルガーに譲った。総選挙直後の記者会見では、英語で質問した英国放送協会の記者に「イギリスで英語が話されるのが当たり前のように、ドイツではドイツ語が話されるのが当たり前です」と言って英語で返答するのを拒否した一幕があった(ヴェスターヴェレは、英語も非常に堪能である)。 その後、徐々に支持率は低迷。2011年の州議会選挙では、直前の脱原発政策をめぐる論争で支持率を下げたためバーデン=ヴュルテンベルク州で大敗、ラインラント=プファルツ州では議席を失い、敗北の責任を取る形で党首を辞任。副首相を辞任したが外相には留任した。後任の副首相は後任党首であるフィリップ・レスラーが就いた。2013年ドイツ連邦議会選挙ではFDPは得票率5%を得られず、規定によりヴェスターヴェレを含む全議員が議席を失った。同年12月、CDUとSPDの大連立による第三次メルケル内閣の成立とともに外務大臣から離職した。 2014年に発覚した白血病のため闘病生活を送っていたが、2016年3月18日死去。54歳没。
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副首相兼外相
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「ヨシュカ・フィッシャー」の記事における「副首相兼外相」の解説
1998年9月、16年もの間政権の座にあったキリスト教民主同盟とキリスト教社会同盟が連邦議会選挙に敗れると、47議席を獲得した同盟90/緑の党と第一党に躍進した社会民主党との「赤緑連立」政権が成立した。10月27日、社民党のゲアハルト・シュレーダーが首相に就き、フィッシャーは内閣ナンバー2の副首相兼外務相に就任する。 1999年のコソボ紛争の時には同盟90/緑の党が党内で人道的介入に対する賛成派と反対派で分裂する中、折しも持ち回り順で欧州連合理事会議長でもあったフィッシャーは、NATO軍によるコソボ空爆を支持した。この紛争はドイツにとって戦後初の軍隊の海外派遣であったが、フィッシャーはセルビア当局の行いをナチス・ドイツのホロコーストになぞらえて介入の必要性を訴えた。海外派兵やこの比喩の是非をめぐり激しい議論が起こり、ベルリン高等行政裁判所はこの比喩を禁ずる判決さえ下している。実際のところ、フィッシャーやルドルフ・シャーピング国防相の主張に反し、コソボに強制収容所は存在しなかった。この年5月の党大会でフィッシャーは彼を戦争犯罪人呼ばわりする反戦主義者に手荒く迎えられ、そのうちの一人に赤い塗料(血の色)の入ったカラーボールを投げつけられ、鼓膜を破るけがを負った。 外務大臣として、フィッシャーは常にこうした問題を突きつけられた。彼は1995年に連邦議会での質疑でロシアのチェチェン侵攻を「核保有国による小さな民族に対する虐殺」と糾弾したのだが、外相在任中の2000年にはチェチェン問題に関し「ロシアを孤立させてはならない」と発言して激しく非難された。2001年には党内に反対の声があったにもかかわらず、米国によるアフガニスタン戦争を支持した。しかし彼の個人的人気も手伝って同盟90/緑の党への支持は堅調であり、2002年の連邦議会選挙では議席増に成功した。この選挙の争点の一つにもなったイラク戦争の開戦前には、盟友のフランスと歩調を合わせ、開戦反対を訴えた。 2005年初め、いわゆる「ヴィザ・スキャンダル」が発覚した。これはウクライナなど東欧にあるドイツの在外公館に、移動の自由の尊重などを理由にヴィザ発給条件を緩和するよう政府・外務省から法的根拠を欠く政治的圧力がかけられたが、その結果それを悪用した犯罪組織による人身売買を助長した、というものである。野党の主張で議会に調査委員会が設置され、フィッシャーは外務大臣としてテレビカメラの前で証人喚問された。フィッシャーは政治的責任を負うと表明したものの自らの辞任を否定した。フィッシャー人気の低下は否定できなかった。
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