内閣権力犯罪強制取締局
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「内閣権力犯罪強制取締官 財前丈太郎」の記事における「内閣権力犯罪強制取締局」の解説
財前 丈太郎(ざいぜん じょうたろう) 本作の主人公。内閣権力犯罪強制取締局に属する捜査官の一人で、政界の巨悪を取り締まることに全てを賭けている。 警視庁勤務時に殉職したことにされ、藤堂が内取を創設するまでの間、英国に渡英する。渡英中に入隊したSASで数々の武勲を上げた。あるミッションでイギリスの石油王の子息の救出に成功したことへの感謝の証として、ザイナース社の「ゴールドブラックカード」を所持するに至った。カードの支払いはパトロンであるその石油王が全て負担している。また、戦闘力も常人離れしており、今津や本郷を相手に互角の格闘戦を展開する。今津の原爆テロ事件以降は古巣の警視庁に出向し、安西の不正献金事件を捜査、次いで久留間大使の救出作戦に従事する中で中国の「亜州征圧計画」の存在を知り、中国マフィアと死闘を繰り広げ計画を阻止する。その過程で首謀者の王に毒を盛られ生死を彷徨うが、伊達や射馬給令といった、かつての仇敵たちからの救援により九死に一生を得、そのまま和泉総理の逮捕に向かう。 決め台詞は「ダ ボム!(Da Bomb!)」。これは英語のスラングから来ている言葉("Yeah!"程度の意味)。 藤堂 直人(とうどう なおと) 内閣権力犯罪強制取締局局長。キャリア出身だが、キャリアの中では落ちこぼれである。警視庁時代の財前の上司であり、財前が最も信頼する相手。内取の創設に尽力した。曽根屋逮捕時に単身曽根屋邸に乗り込んだり、内取のスパイ捜査の際に自ら囮役を買って出るなど行動派の人物。 岡村 良行(おかむら よしゆき) 警視庁組織犯罪対策部参事官。警視庁時代の財前や藤堂の上司。大阪第三次抗争の際には陣内の取り調べを担当している。 内取に政治家たちの汚職に関する資料を提供したため報復人事によって警視庁を追われ、内取の副局長に迎えられる。 娘・遥を難病から救うために数年前からCIAの二重スパイとなっており、警察の情報をCIAに漏らしていた。ただし、重要な情報は伝えず、逆に偽情報を伝え攪乱することもあった。大沢の逃亡に関与し、アメリカからの裏金を確保し財前に渡そうとしたが、「裏切り」と判断した今帰仁に殺害される。 尾崎 伸彦(おざき のぶひこ) 元陸上自衛隊一等陸尉。当初は自分の腕を過信し財前のことを過小評価していたが、天美野逮捕の際に財前に命を助けられたことで考えを改め、財前を慕うようになる。遥と相思相愛の間柄となり、岡村にも娘のことを頼まれるようになる。今津の原爆テロ事件以降は財前・堀内と三人で行動することが多くなる。 堀内 章太郎(ほりうち しょうたろう) 東大生。在学中にIT会社を設立しM&Aで急成長を遂げ世間から注目を集めている。厭世的な考えを持っており、日本の将来に何の希望も見出しておらず、今津が東大に仕掛けた原爆を起爆して日本を崩壊させようとしたが、財前に諭され原爆の解除を手助けする。 テロ事件の終息後は内取の捜査官となるが、権限縮小により警視庁に出向する羽目になり、財前・尾崎と共に安西の不正調査を行う。 望月 卓巳(もちづき たくみ) 大鹿建設の元土木課長。会社の不正を検察にリークしたことで覇王黒龍会に命を狙われたが、財前に助けられ内取の一員として活動する。袴田の大鹿社長就任後は大鹿建設に戻り再建に尽力する。序盤では会社に未練を残し、財前に「社畜根性が抜けない」と言われていたが、財前と行動を共にするにつれ社畜から脱却し、作中で財前の命を二度も救うなど見違えるほどの精神的成長を遂げた。 滝澤 貴文(たきざわ たかふみ) 情報分析課主任。大鹿建設再建後に内取に採用された青年。メンバーからは「タッキー」と呼ばれている。コンピュータ関連の能力に優れており、首相官邸のコンピュータにハッキングすることも出来る。ただし、肥満体のため運動は苦手で、身体を使う仕事を任されると「契約違反」と愚痴をこぼすことがある。 吉岡 潤子(よしおか じゅんこ) 松坂の元愛人で、「銀座の若き女帝」と呼ばれていた。財前と共に松坂の許から脱出した後は内取の一員となり、局内にバーを開き捜査官たちの憩いの場を提供している。 白石 恵(しらいし めぐみ) 大鹿建設の元役員秘書課主任。「アイアンメイデン」の異名を持ち、その平手打ちは「アイアンゴッドハンド」と呼ばれる。父は大鹿建設名古屋支店の土木営業部長だったが、汚職事件のスケープゴートとして鈴木社長に殺されたことから、その復讐のため大鹿建設に入社し不正の証拠を集めている。財前と出会って以降は内取の一員として活動する。袴田の大鹿社長就任後は望月と共に大鹿建設に戻り再建に尽力する。 キャサリン・メイ・ライアン CIA極東情報本部の元情報部員。財前と親交があり、内取の捜査に協力していた。シャロンの計画を財前に伝えたことで今帰仁に命を狙われたため、財前に保護され内取の一員になる。 岡村 遥(おかむら はるか) 岡村良行の娘。数年前まで難病に冒されており、その治療に必要な莫大な治療費を得るため、父がアメリカのスパイになることになった。病気が完治してからは内取の捜査官となり、尾崎と恋人同士になる。父の死後、父が自分のせいで皆を裏切ったと思い悩んだ際には尾崎に慰められ立ち直る。 綾野 美奈子(あやの みなこ) 内取の捜査官。父は医療機器メーカーの社長だったが陣内によって会社を潰され、借金の形として陣内の愛人となり、内取にスパイとして潜り込んでいた。陣内に用済みとして殺されそうになった際に財前に助けられ、正式に内取の一員として迎えられる。陣内の凶刃から財前を庇い、その時の傷が元で死亡。
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