内閣書記官長・楢橋渡とは? わかりやすく解説

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内閣書記官長・楢橋渡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 16:48 UTC 版)

GHQ草案手交時の脅迫問題」の記事における「内閣書記官長・楢橋渡」の解説

幣原内閣1945年10月9日-1946年5月22日)で、発足時内閣法制局長官46年1月13日より内閣書記官長2月26日より国務大臣内閣書記官長兼務)とトントン拍子位階極めた楢橋渡は、これまで憲法制定史であまり注目されてこなかったが、憲法改正推進したキーマンである。楢橋内閣書記官長であった当時、ケーディスとハッシーから秘密情報打ち明けられ、「絶対秘密裡に」協力要請された。楢橋二人とは友達づきあいし、一緒にダンスをしたり、酒を飲んだり、何でも打ち明けるであった突如として司令部から2月13日に今のマッカーサー憲法というものを持ってきた。私のところにケーディスとハッシー参りまして、この憲法を大体2週間くらいで作り上げということ申した。(略)松本憲法とか甲案とか乙案ということでは間に合わなくなった。(略)極東委員会においてソビエト・ロシアその他2、3の国が天皇廃した共和主義にする憲法草案日本側にマッカーサー至上命令としてだすぞという秘密情報自分方に入っておる。だからどうしても、それがくれば、マッカーサー進駐以来日本国情というか天皇国民との関係等を詳細に検討をしておる今日段階において、そういうものがくれば非常な混乱がおきて、マッカーサー占領政策に痛い失敗というか大きな影響与えるものであるから、どうしてもその案がくる前に相当思い切ったをもって向うの案を押さえなければ押さえ切れないということを実は申したであります。その案の一番大きなポイントは、結局天皇制軍備問題2つをもつて、むしろ極東委員会そういうような案に肩すかし食わせるというか機先を制して、反対できないような案をもつてその場切り抜ける以外には方法がないというようなことを実は申しまして、私にそれはあくまで日本のためであるから協力してもらいたい、そうしてもしこれが漏れるようなことがあれば私を厳重に処罰するいいました。 — 憲法調査会第5回総会での楢橋証言より

※この「内閣書記官長・楢橋渡」の解説は、「GHQ草案手交時の脅迫問題」の解説の一部です。
「内閣書記官長・楢橋渡」を含む「GHQ草案手交時の脅迫問題」の記事については、「GHQ草案手交時の脅迫問題」の概要を参照ください。

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