内閣書記官長とは? わかりやすく解説

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内閣書記官長

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/07 14:31 UTC 版)

内閣書記官長(ないかくしょきかんちょう)は、戦前の日本において内閣に置かれた官職内閣官房長官の前身であるが[1]、戦後の連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の占領統治下で内閣官房長官が設けられ、政治家が就くことになったため、官僚には内閣官房副長官のポストが与えられることになった経緯がある[2]。このため、機能的には事務担当の内閣官房副長官が、内閣書記官長の役割を継承している[2]。戦前の官僚機構のトップであり、旧内務省出身者が就くことが多かった[2]が、政党内閣期には時の内閣総理大臣の腹心とも言われた重要な政党人が就任した例も少なくない(三土忠造鳩山一郎森恪など)。俗称「翰長」(かんちょう)。


注釈

  1. ^ 最後の内閣書記官長・林讓治は内閣官房長官への改称前日である1947年5月2日に「特ニ親任官ノ待遇ヲ賜フ」との辞令を受けている。
  2. ^ 議定官兼任。

出典

  1. ^ a b c コトバンク日本大百科全書(ニッポニカ)、精選版 日本国語大辞典
  2. ^ a b c d 高山文彦 『霞が関影の権力者たち』 講談社 p.319
  3. ^ 北岡伸一『政党から軍部へ』(中央公論社、1999年)196頁
  4. ^ 「新内閣政治枢軸に颯爽たり三羽烏」 国民新聞1940年1月20日
  5. ^ 『法令全書』明治12年、内閣官房局、明治20年1
  6. ^ 『官報』第14号「叙任」、明治16年7月17日
  7. ^ 『官報』第443号「賞勲叙任」、明治17年12月17日


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