使い人の一族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 09:40 UTC 版)
「シグマ ハーモニクス」の記事における「使い人の一族」の解説
黒上 静馬(くろがみ しずま) シグマ達が住む時より50年遡った時代での黒上家頭首であり、かつて2度起こった世界大戦において、裏で暗躍していた逢魔との戦いを繰り広げた使い人。使い人達を統率する立場として、物静かながらも威厳ある佇まいの男性。大逢魔によって引き起こされた事件に時には被害者として、時には犯人として幾度となく巻き込まれる。 黒上 佳子(くろがみ よしこ) 声 - 小林ゆう 静馬の妻であり、黒上家頭首夫人。年齢を感じさせない若々しさと、落ち着いた雰囲気を持つ。逢魔人の歴史改変に巻き込まれ、幾度となく事件の関係者となる。 旧姓は「九条」で、家系の持つ力は「風使い」である。その力によって新陳代謝のコントロールが可能であり、老化を抑える事が出来る。物語終盤、現代にてシグマと対面した時にも、齢80を超える高齢でありながら50年前と殆ど変わらない若々しさを保っていた。外見だけではなく実力も健在で、最後の戦いでは館を襲撃する逢魔の群れをたった一人で食い止めていた。 仮面の執事 / 守人(もりと) 声 - 藤原啓治 黒上家に代々仕える守人家の人間。守人家は使い人ではないが鍛え上げた肉体と鍛錬を積んだ武術により逢魔とも互角に渡り合う一族で、その力を持って仕える御家を守護する。 作中では現代や過去、平行世界などで何人もの仮面の執事が登場するが、いずれも別人。現代の守人はシグマの家の執事。過去の守人は静馬に仕える執事で、時に被害者、時に犯人として事件に巻き込まれる。 クリア後の第死楽章でも大逢魔に憑依された事で正気を失い、事件の犯人となる。しかし犯行の瞬間となる魂の影を堂々と残してシグマ達を挑発したり、何度もシグマ達の前に現れては己が思想を説くなど、彼自身が悪人であるかのような扱いを受けていた。守人 乱歩(もりと らんぽ) 声 - 藤原啓治 最後の世界における守人。ゆうに仕える執事であり、シグマの乗る列車を運転する。守人の血筋通り肉弾戦が得意で、調律者相手には今一歩及ばないものの、使い人が殆ど滅び去った世界でもゆうと共に戦い続けている。最後は立ち塞がった大逢魔に列車ごと突っ込み、シグマを決戦の地へと送り届けた。 黒上 梅(くろがみ うめ) 黒上家の大婆で、静馬の母。戒律に厳しい。姫籠の家の出であり、本来は遣える立場にある黒上家に嫁いだ事は周囲を騒然とさせたと言う。 姫籠 ユリ子(ひめかご ゆりこ) 黒上家に仕えるメイド。身の回りの世話から家事全般までこなす。姫籠家は代々逢魔封印の力を持ち、大時計の結界の管理を行う他、有事には使い人として逢魔と戦う。特に守人とのコンビネーションは抜群で、大逢魔すらも倒すほど。 彼女の眼鏡は絡繰り使いの父の形見であり、視るだけで効力を発揮する結界を生み出すべく力を蓄える為に掛けている。大時計の封印が解けた時の為の万が一の保険であり、視力が悪い訳ではない。その為、事件によって掛けていたりいなかったりする。 「大時計の封印が解ける」と言う事実を確定させる為には、姫籠の人間であるユリ子の存在は最大の障害であり、どの事件でも必ず死の運命に巻き込まれる(例え彼女が犯人であっても)。 ねね / 月弓 音音(つきゆみ ねおん) 黒上家に住まう少女。札による占いを得意とする。口数が少なく、不思議な雰囲気を纏うが、義弟のゆうに対しては良き姉として接する。トマトが嫌い。 静馬と佳子の娘として黒上家で暮らしているが、実際は月弓家からの養子であり、黒上の血は引いていない。その為、逢魔人の「黒上家滅亡」と言う目的ではターゲットから外れている(但し、事件によっては何らかの理由で殺害される事はある)。 ねねとは幼名で、本名は月弓音音。ネオンのベースとなった人間である。最後の事件にて、凶行に走った犯人からゆうを守るべく、本来は不可能とされる未来への時紡ぎを成功させてしまう(その際にゆうは50年の時を超え、残ったねねは犯人に殺害された)。それにより、彼女をベースとした「シグマ」であるネオンが生まれ、未来に飛ばされたゆうは時空間においても不安定な存在となった。最後の世界では時期は不明だが、既に交通事故でゆうを庇って他界している。 黒上 ゆう(くろがみ ゆう) 声 - 壮年期:小山力也 静馬と佳子の息子であり、次期黒上家頭首となる少年。黒上家の血筋として強大な力を秘めている。幼いながらも頭脳明晰だが、性格は年相応。義理の姉であるねねとは仲が良い。平行世界において不安定な存在であり、時には存在そのものが消える事もある。 最後の事件の際、ねねによって未来へと送られ、不確かな存在となった。それにより、平行世界においても本来死ぬはずだった運命が変わり、本来死ぬ運命に無いねねの犠牲によって生き残る事となる。最後の世界では成長して黒上家の頭首となり、父・静馬に瓜二つの男性となっていた。その力は全盛期の父すら遥かに凌ぎ、大時計を介する事無く時の狭間を作り出す事も可能。滅びつつある世界にて、最強の調律者である法水シグマと互角の戦いを続けている。また、青年時代は自身がベースとなって生み出された黒上シグマに瓜二つであった。 終盤、法水に襲われたシグマと守人の危機を救う。シグマに真実を話した後、彼が自分をベースに生まれた調律者である事と、姉をベースに生まれたネオンが共に在る事を悟る。その後、「自分がするべき事をする」為に館に戻り、美巫女に未来へ時を紡がせ、自身の命と引き換えに異なる可能性の未来から対逢魔決戦兵器オルトゴールを召喚。シグマとネオンを勝利へと導いた。 譲葉 芙蓉(ゆずりは ふよう) 言の葉の揺らぎから真偽を見分ける能力を持つ譲葉の頭首。麟の母親。 譲葉 麟(ゆずりは りん) 芙蓉の息子であり、芙蓉をもしのぐ譲葉の能力を持つ少年。途中から芙蓉と共に館に現れ、事件に巻き込まれていく。 実際の彼は譲葉ではなく、使い人の「源流」にあたる法水の人間であり、譲葉には養子として迎え入れられている。 美巫女(みみこ) 声 - 平野綾 ねねの孫で、ネオンに瓜二つの少女。しかし性格は引っ込み思案で、ねねやネオンとは似ても似つかない。内に秘めた力はねねをも凌ぐ。 幼少期より自分には重大な使命が与えられている事を察しており、最終決戦時にはゆうと共に最後の時紡ぎを行い、オルトゴールをシグマへと託した。
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