使い人関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 09:40 UTC 版)
「シグマ ハーモニクス」の記事における「使い人関連」の解説
使い人 逢魔と戦う特殊能力の持ち主の総称。その多くは血に依存し、代々受け継がれているが、その強さや種類は一定ではなく、完全に無くなったり逆に突如として目覚めたり、能力の方向性が変わる事すらもあると言う。 本編では主に音使いと札使いが該当するが、他にも水や火と言った元素を操る者、刀使い、絡繰り使い、言の葉、封など様々な使い人が存在し、一部は作中にも断片的に登場する。使い人の本流にあたる黒上家が統率しているが、現在では過去の戦争で散り散りになった上に血も薄まっている為に正確な人数は不明。 神と呼ばれた人々のいた時代の直血(神代の血)とも言われ、一説では黒上家は国之常立神、月弓家は月読の血筋とされるが真偽は不明。但し、用語集によると、ここで語る神とは人神であって超次元の存在ではないとの事。 音使い 使い人の一種で、音を媒介にして様々な奇跡を起こす一派。黒上家が代々得意とする。 作中ではシグマが調音査で刻印を作り出す、神降ろしで降ろした神霊を神楽(BGM)によって導く、時紡ぎで時間帯を移動する、などの力を発揮する。 札使い 神霊と契約を交わし、式札を生み出す事によって様々な奇跡を起こす使い人。月弓家が代表的。 ネオンが使用する「神降ろし」はその術の一つである。札使い自体が使い人の中でも貴重であり、既に殆ど生き残っていないとされる。 刻印 音使いであるシグマが人の会話や状況から重要な音を聞き分け、深層下に刻み込んだ情報の塊。 ゲーム上では、事件を解くための手掛かりをアイテムとして視覚化したようなものとして扱われ、これらを使って超推理を進める。「○○と××が会話をした」「○○が△△をしていた」と言った事実そのものや、見つけた証拠品などは全て刻印として入手する。 超推理 シグマの特殊能力の一つ。刻印と解き明かすべき謎の連結を繰り返すことによって、求める事象の結論を導く。 時の調律はこの超推理によって導いた結論を元に行われるが、どんな謎でも解き明かして結論を出す為、間違った推理ではとんでもない結論を出したり、シグマがそもそも推理を放棄してしまう場合も。 この結果に応じてボスである大逢魔や逢魔人の強さが変化する。また、楽章クリア時には結果がS~Dのランクで表示される。ボスと戦う前なら何度でも再推理が可能。 時の調律 音使いの能力の一つで、過去の修復を行う。 逢魔は過去に干渉し、その改変を固定させる事で歴史の再構築(過去改変)を行う。使い人はその逢魔が干渉した一部始終を調べ上げ、その推理に基いて時の調律を行う事で、逢魔が過去改変の固定に割いていた力を奪う事が出来る。その為、逢魔の干渉内容に近い調律を行う(=真相に近い推理を行う)ほど、逢魔の力を削ぐ事が出来る。 調律を行わずとも元凶の逢魔さえ倒してしまえば簡単に歴史は修正できるが、作中で事件を起こしている大逢魔や逢魔人は通常ではとても太刀打ち出来ない力を持っているとされる為、超推理による時の調律が必要となる。 調音査 音使いの能力。対象に音を奏でることで、その対象が持つ情報を刻印として入手する事ができる。情報を発する対象にのみ効果があり、主に逢魔の残した痕跡や過去の人々の強い意志、心の残滓に反応する。 後述の魂の影を調べる際の使用が基本だが、証拠を直接調べたり、真実の欠片(ヒント)を探す場合にも使用する。また、特定の物を調べると用語集の項目が追加される事がある。 魂の影 過去の人々の想いや残留思念が時の狭間に映し出されたもの。調音査を行う事でその場にその時間帯に起きた出来事を再現する「時の再演」を行う事ができる。再演では事実のみが映し出され、そこに嘘や偽装は存在しない。中には画面に表示されず、重要な場所に隠された魂の影も存在する。 神霊 札使いが感じ取る超自然的な意志や力の方向性。存在は極めて曖昧であり、草木に眠る静かな気や天空に漂う荒ぶる気、時には形を持ち、言葉を話す変わったものも存在するなど、「八百万の神々」と称されるほど無数に存在する。 ネオンはこれらを十二支に例え、12の方向に納めて具現化、式札化している。但し、今回の事件では13以上の力が存在する為、十二支に含まれない種類の式札も存在する。 神降ろし 札使いの術の一種。契約した神霊を自らの肉体と同化させ、超人的な戦闘力を得る。しかし神霊は術者自身にはコントロールが出来ない為、音使いが奏でる神楽によって制御する必要がある上、術者自身も神霊の影響で外見や性格が変化する場合がある 神霊は時を超越した存在であり、神降ろしを行う事は自分の在り方が時間軸を含めて別次元の存在となる事を意味する為、「変化した」と言う認識は本人はほぼ無い。一方、魂そのものは同一である為、思想や行動と言った根本的な本質は元のままである。 時紡ぎ 音使いの術の一つ。時の狭間に音使いの力によって時間軸という方向性を与え、他の時代への道を紡ぎ、安定させる。黒上と月弓の秘中の秘とされる技。 作中ではシグマ達は式札を使って他人の紡いだ時を繋げ直している。 莫大な神力と「あるもの」を必要とし、殆どの使い人は使う事はできない。その「あるもの」とは使い人の血と魂であり、また、狭間で失われる魂は輪廻から外れて逢魔人を生むと言われ、使い人にとっては最大のタブーとされる。 時渡り 時紡ぎで作った道を渡り、直接時間跳躍を果たす術。凄まじい神力とそれをコントロールする繊細さが必要であり、それが可能な人間は使い人の中でも数世代に1人とさえ言われる。 通常であれば過去にしか跳べないはずだが、作中ではねねが未来への時渡りを実現させ、それは調律者を一人生み出すほどの影響を時空に与えてしまった。 大時計 神代の時代より黒上の館に存在する時の封印。時計の形をしているが、それは封印が取った形態の一つに過ぎない。時の狭間への道を閉ざし、自動調律する「結界の歯車」によって逢魔が外の世界に現れる事を防いでいる。管理は姫籠家が担当している。 時の狭間はあらゆる時間に繋がり、その狭間に繋がる大時計は時を超えるタイムホールとも成り得るが、上述の通り、その代償として使い人の命を喰らう。
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