使い勝手の異なる兄弟OS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/04 03:18 UTC 版)
「ACOS-2」の記事における「使い勝手の異なる兄弟OS」の解説
現在では改善されたと思われるが、同じハネウェル社で当初から開発された技術を元に、日本電気にて開発されたOSであるにも関わらず、小型機用OSであるACOS-2と、中型機(およびそれ以上)用OSであるACOS-4には、いくつか使い勝手の異なる部分があった(単なる規模や処理能力の大小などの差に拠るものではない、説明し難い仕様の差異)。 バッチ(一括処理)型システム(→コンピュータシステム)として使用する際、一括処理を行なう単位の概念が、ACOS-4に比べて1階層多い。ACOS-2はアクティビティ→ジョブ→ジョブステップの3階層なのに対し、ACOS-4は、ジョブ→ジョブステップの2階層となっている。 TSS(タイムシェアリングシステム)の操作作法(端末の操作の手順など)や、遠隔地からのオペレータ制御卓の操作などの使い勝手の差異に習熟する必要がある。 など。 この使い勝手の違いは、ACOS-2やACOS-4の開発当初にハネウェル社から供与を受けた関連技術等に、何らかの差異があった為に発生したものと推測される(参考:→GCOS)[要検証 – ノート]。 ACOS-4が、当初の中型機から大型以上へとハードウェア展開した理由も、ACOS-6との間にある、操作・運用・プログラム作成上の習熟の壁が影響した為と考えられる(使用文字コードやファイルシステムなど根幹の部分から異なる為、移行を阻む壁は、ACOS-2からACOS-4へ移行する場合より、はるかに高い)。
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