使い捨てカイロとは? わかりやすく解説

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つかいすて‐かいろ〔つかひすてクワイロ〕【使い捨て懐炉】

読み方:つかいすてかいろ

鉄粉水・食塩・保水材などを加えて不織布の袋に入れた暖房具。酸化する際の発熱利用したもので、再利用できない


使い捨てカイロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/07 16:35 UTC 版)

バーミキュライト」の記事における「使い捨てカイロ」の解説

暖をとるための使い捨てカイロの主材料として使われる

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使い捨てカイロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 15:10 UTC 版)

懐炉」の記事における「使い捨てカイロ」の解説

1975年アメリカ陸軍使用していたフットウォーマーを元に旭化成工業(現・旭化成)が鍼灸師ルート等を通じて全国で「アッタカサン」を販売。それを原型にして、日本純水素(現:日本パイオニクス)が1978年開発ロッテ電子工業(後のロッテ健康産業→現在はロッテ本体吸収合併)が「ホカロン」の商品名で使い捨てカイロを全国発売し、これがヒット商品となって一般に普及したそれぞれの発明者は、「アッタカサン」が旭化成工業山下巌飛高幹生、「ホカロン」が日本純水素の田浦照親と戸室美智男とされている。なお、ロッテがホカロンを最初に開発したという情報メディアには流れているが、ロッテはあくまで販売元であり、開発元脱酸素剤委託先だった日本純水素である。同社カイロの外袋を開封することで発熱開始するタイプとし、かつ量産化のための技術開発行った空気触れさせず不織布鉄粉詰めて密封量産化する過程こそ、脱酸素剤の外袋開発ヒント得たのであるロッテ側は、脱酸素剤開発中化学反応による薬剤発熱がみられたことを応用して開発したものと喧伝しているものの、鉄粉酸化される際の発熱自体前述の「フットウォーマー」や「アッタカサン」でも既に利用されている技術である。後になって、ホカロンの日本国内市販向けてロッテ電子工業によって発売開始。なお、日本純水素は三菱ガス化学グループ企業であり、資本関係一切持っていない。しかしながらロッテ当時から菓子用の脱酸素剤製造委託していたため、日本パイオニクスも2010年までOEMとしてホカロンを受託製造していた。なお、桐灰化学旭化成1年後1976年携帯カイロハンドウォーマー」を販売しているが、後に他社同様に不織布用いた「ニューハンドウォーマー」に切り替えた前述したように、今日見るような不織布入った使い捨てカイロが登場したのは1978年ロッテ電子工業(現・ロッテ健康産業)から「ホカロン」が発売され以降である。このタイプの使い捨てカイロは記録的寒波到来相まって急速に販売伸ばしていった。後にカイロ灰専業マイコール1978年参入、それを皮切りに桐灰化学白元大日本除虫菊フマキラーなどの家庭日用品メーカー追随した1979年白元当時比較高価だった使い捨てカイロをコストダウン化させ、1枚100円の「ホッカイロ」を発売し北日本中心に大ヒット、使い捨てカイロの代名詞とまでなった。翌年1980年には大日本除虫菊従来品を改良した金鳥どんと」を発売1981年にはフマキラーがミスター・ホットでカイロ業界参入また、1981年には業界先駆けマイコール衣類ポケットに収まるミニサイズの使い捨てカイロを開発したシール付きの使い捨てカイロ、いわば貼るタイプカイロ発売されたのは1988年であり、マイコール業界先駆けて販売し成功収めた。その貼るカイロ目を付けたのが、それまで市場進出乗り遅れていた桐灰化学であり、翌年1989年に「灰はる」を発売東日本地盤だったマイコール対し西日本での地盤固め成功しインパクトのあるCM相まって貼るカイロ知名度高め1997年には群馬県にも製造工場設けて東日本本格進出長年使い捨てカイロ業界首位に立つ契機となった。現在ではミニサイズ靴下用、肩用、座布団サイズ様々なバリエーション発売されており、冬場商品定番となっているだけでなく、市場貼るタイプ主力となっている。 一方で、貼らないタイプ利用目的が主に手元温めるためというマーケティング結果目を付け2017年には桐灰化学が「めっちゃ熱いカイロマグマ」を販売専ら外での作業レジャー向けに作られ高温(最高温73カイロであり、大きく注目浴びたその後エステーが「オンパックス極熱」、興和が「ホッカイロHEAT CHARGER」、オカモトが「快温くんプラス鬼熱」、ロッテが「快速ホカロン」、アイリスオーヤマが「ぽかぽか家族屋外専用」を販売するなどして市場追随している。一方で従来品より最高温度を下げ代わりに長時間持続する商品開発されているなど多様化している。 使い捨てカイロは主に以下のブランド発売しており、販売ルートの関係から、ロッテ以外のメーカーでは、殺虫剤芳香剤などの家庭用衛生薬品メーカー関与しているところが多い。また、秋から春に掛けて生活雑貨取り扱う小売店コンビニエンスストアのほとんどで販売されている。2020年国内シェアによるとトップ小林製薬カイロ)で、以下エステー(オンパックス)、興和ホッカイロ)、アイリスオーヤマロッテの順である。このタイプハクキンカイロに代わって現在主流方式となっており、また、海外輸出盛んに行われている。一方で市場競争による価格破壊著しく2000年代後半フマキラーカイロ事業から撤退白元企業再生一環ホッカイロ手放したりしているほか、廉価品多売するアイリスオーヤマそれまで業界4位だったロッテからシェア奪ったりしている。また、使い捨てカイロ最大手だった桐灰化学前述競争激化冬期販売不振などが影響し結果的に小林製薬吸収合併されている。また、業界2位だったマイコールエステー一度吸収された後、2018年分社化される変遷辿っている。 カイロ小林製薬、元は桐灰化学販売業務提携のち、2008年子会社化2018年小林製薬改組した後2020年吸収合併) オンパックス・ダンダン(エステー後者ウェルシアとの共同開発による廉価版。元はマイコール販売業務提携ののち吸収合併2018年にエステーマイコールとして子会社分社化) ホッカイロ・ホッカイロぬくぬく当番白元2014年より興和製造興和白元古河ファクトリー興和古河ファクトリー) ぬくっ子ぽかぽか家族・あったカイロアイリスオーヤマ→アイリスファインプロダクツ。前身新日鉄子会社のニッテツファインプロダクツ) ホカロン(ロッテ健康産業製造日本パイオニクスにて2010年まで実施ロッテ) 快温くん・温楽→あったかくん・ダンボーオカモトパッケージ除湿剤とりぞうさん』のキャラクター採用) どんと(大日本除虫菊井脇製缶OEM) 冬っ子・はるっ子(タカビシ化学) ホットドリーム(井脇製缶商社通した海外輸出が多い。その他、金鳥どんとなど多数OEM手掛ける) その他、日本カイロ工業会によると三宝化学紀陽除虫菊児玉兄弟商会立石春洋堂などの販売企業あり、かつてホッカイロ製造販売していた白元(現:白元アース)も、後述電子レンジカイロ商材持っているため当会に加盟している。なお、大手ではかつてフマキラーがミスター・ホットという使い捨てカイロを生産していたが事業撤退した後、当会を脱会している。 使い捨てカイロは、鉄粉酸化作用利用したカイロであり、不織布や紙の袋に空気中で酸化発熱する鉄粉入れたものが一般的である。その他、通常触媒として酸化速める食塩とそれを保持する高分子吸水剤酸素取り込むための活性炭錆び促進する保水するためのバーミキュライト入れられている。安価簡便なことなどから現在カイロ主流となっている。 この種のカイロ長所としては、「構造が簡単」「各種原料安価」「火を用いず通常環境での最高温度が約80度以下で安全性が高い」「使用方法簡易」などがあげられる使用前真空パック無酸素包装などで酸素触れない様に密封されており、使用時にはこれを開封する事で酸化始まり発熱する一方で低温やけど注意しなければいけない点があるため、就寝時、圧迫部や長時間同じ部位への使用、また前述高温カイロにおいては、ほとんどの商品屋内での使用禁止している。 大きさ用途などにもよるが、貼らないタイプで約18 - 20時間貼るタイプで約12 - 14時間くらいの持続時間をもつ商品主流である。これら各商品表示される数値はすべて同一試験方法によって測定されたもので、JIS規格JIS S 4100)に項目や測定方法などについての定めがある。 なお日本産業規格JIS S 4100において表記上は「使いすてかいろ」と平仮名であるが、「使い捨てカイロと(片仮名で)表記しても良いとされるまた、日本カイロ工業会では「使い切りタイプのかいろ」という表記をしている。 使い捨てカイロの由来については、米軍携帯保温器が原型ともされるが、基本特許明治時代成立していた古いものということもあり、はっきりしない1906年より、宇那原美喜三の宇那原支店が「火も湯もいらぬ」「不思議のあんか」「一名徳用こたつ」と銘打った製品広告新聞各紙出した広告では「火を用ひざれば火災の患ひなく夜中消え又は蒲團損じると更に無し」「熱度御好み次第五十度位迄は御随意なり」「一度入ればヶ月熱す」などと謳っていた。定価は並一円中一二十銭、上一円四十銭、特製一円七十銭、送料いずれも三十銭。『滑稽新聞155号1908年1月20日号)によれば、本製品取り寄せたという記事がある。製法は「鐵粉に何かを混ぜそれに水分加へ温氣を發せしめるもの」で、使い捨てカイロそのものだが、記者によれば幾分熱度放散するがそれも直に冷却して再び用を作さない、しかも一種悪臭放つなど、衛生上にもよからぬもので、經濟一圓五十錢ばかり損をした」という。 その原理酸化による発熱反応典型であることから、中学校理科実験学生製作することがあるまた、保温状態のカイロ放置することによる発火への懸念が、消費者より度々寄せられるが、一定量酸化発熱作用ある限り発火点到達することはまずないため、カイロ使用による失火起こり得ないまた、日本ではカイロ工業会の規格により、規定温度以上に到達する恐れのあるカイロ生産されていない。 使い捨てカイロのパッケージ 使い捨てカイロの本体 日本市販使い捨てカイロ(貼らないタイプ靴下貼って使うタイプの使い捨てカイロ

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