使い捨ておむつとは? わかりやすく解説

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使い捨ておむつ(紙おむつ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 06:35 UTC 版)

「おむつ」の記事における「使い捨ておむつ(紙おむつ)」の解説

尿および便などが付着した新品交換し再使用前提としない市販のおむつである。素材として必ずしも紙のみが使われているわけではないこともあり、紙おむつという呼称適しているとは言い難いが、習慣上そう呼ぶ人は少なくない。かつての使用素材は紙や綿やパルプであったが、1980年代以降高吸水性ポリマー不織布使用するなどの工夫により、布おむつ凌ぐ性能有するようになっている種類大きく分けてテープ止めタイプパンツタイプフラットタイプパッドタイプ4つあり、大人用すべての種類使用され乳幼児用は主にテープ止めタイプパンツタイプ使用される乳幼児用少子化国内需要減退している中、海外輸出旺盛である。一方で大人用高齢化社会により需要急増し2000年頃からドラッグストアなど販売店での、大人用紙おむつ吸収パッド吸収パンツ売り場スペース拡大される傾向にある。 テープ止めタイプパンツタイプサイズ小さい順から赤ちゃん子供用では「未熟児用」(~3kg)、「新生児用」(~5kg)、「Sサイズ」(4~8kg)、「Mサイズ」(6~11kg)、「Lサイズ」(9~14kg)、「ビッグサイズ」(12~20kg)、「ビッグより大きいサイズ」(13~25kg)、「乳幼児用スーパービッグもしくは大人用ジュニアSSサイズ」(15~35kg)、大人用は「大人用Sサイズ」(20kg~40kg/ヒップ50~75cm)、「大人用Mサイズ」(30kg~60kg/ヒップ70~95cm)、「大人用Lサイズ」(50kg~/ヒップ90~125cm)、「大人用LLサイズ」(50kg~/ヒップ90~144cm)、「大人用3Lサイズ」(ヒップ110~140cm)と展開している。乳幼児用体重大人用は腰囲(ヒップサイズ)を目安として選び乳幼児用月齢又は年齢と体重、大人用体重とヒップ・ウエストサイズが併記されている場合が多い。サイズ目安メーカーによって一部異なる。 テープ止めタイプ テープ止めタイプフラットタイプのおむつにおむつカバー機能一つである面ファスナー固定部と横漏れ防止ギャザー一体化させたものであり、基本的におむつカバー不要である。乳幼児用大人用では形状違い大人用の方が股上部分大きく、臍まで隠れやすい。当て方は使用者仰向け寝かせ仰臥位)、テープ取り付けられている部分後ろにして、仰向けのまま下半身持ち上げるか、使用者の体を持ち上げて横に動かし側臥位にして、お尻にあたる部分におむつを差し込む。この時汚れたおむつがある時は、汚れたおむつの下に新しいおむつを敷き汚れたおむつを開いて局部清拭したあとに汚物付着注意しながら汚れたおむつを抜く。次におむつのギャザー合わせてお尻乗せ性器を包むようにテープ固定部のライン表示入った側を前にして当て左右ライン位置均等になるように乳幼児用2つ以上、大人用4つ上のテープ固定するズボンを完全に脱がさなくても交換でき、コスト的にも比較安価であるが、使用者寝かせて装着交換する必要があり、ベッド布団などの寝かせスペースが必要であるため、外出先でもベビーベッド授乳室などの寝かせスペース確保しやすい乳幼児はともかく、ユニバーサルベッドを設置してあるトイレ位置把握しなければならない大人お出かけ用にはあまり向いていない。そのため、自由に歩ける前の赤ちゃん寝たきりの者に使われることが多く自分歩ける人でも寝ている状態ではパンツタイプより吸収体大きくて漏れにくいことから就寝用に使われることが多い。乳幼児場合子供立てるようになり活発に動きじっとしていなくなると子供立ったままでもおむつを交換できるパンツタイプ便利なため、「Lサイズ前後テープ止めタイプからパンツタイプ変える人が多くテープタイプは「ビッグサイズ」を取り扱う銘柄少なくなっている。また、大人用乳幼児用とは異なりパッド併用前提とするため、吸収体薄かったり、ドーナツになっている製品見られるかつての製品外側素材ビニール剥き出しであったが、各社とも乳幼児用1990年代後半以降大人用2000年代前半以降製品からビニールから不織布へと変化し肌触り改良されている。 パンツタイプ パンツタイプゴムシャーリング入った不織布製の使い捨てパンツギャザー吸収体一体化したのであるユニ・チャーム最初に開発し乳幼児用1992年大人用1995年登場したブリーフショーツといった下着と同じ感覚交換でき、自分歩ける人のお出かけ用や、ある程度立ち上がれる人のトレーニングパンツ的な用途向いている。しかし、ズボンを完全に脱がさないと交換できず、寝ている状態ではテープ止めタイプ比べて漏れやすいため、寝たきりの者の使用には向かない。また価格が最も高価である。パンツタイプの方がウンチ漏れにくいという意見もある一方でポイント押さえ慣れればパンツタイプ楽だウンチ時にはコツが必要という人もいる。大人用にはパンツタイプテープ止めタイプ中間的な製品として、ズボンを完全に脱がさなくても交換できるように、パンツタイプながらもテープでも固定ができる製品発売されている。 乳幼児用パンツタイプ中には特殊用途として、ハイハイ用、トイレトレーニング用、おねしょ(夜尿症)対策用、水遊びパンツ発売されている。ハイハイ用は「Sサイズ」から「Mサイズ」相当、それ以外の展開サイズは「Lサイズ」と「ビッグサイズ」(ただし水遊びパンツは「Mサイズ」を追加)である。トイレトレーニング用は吸収体表面おしっこ水分付着する濡れた感じがするような加工施され商品によっては絵柄の色が変わるように施されているものもある。おねしょ対策用は長時間おむつを取り替えなくても漏れないよう、昼間用の紙おむつより吸収体強化し商品によっては布パンツ質感に近づけたものもある。ビッグより大きいサイズトイレトレーニング用、おねしょ対策用おむつは月齢の高い子供が穿くことが多いため、パッケージ表面には「パンツ」の文字強調され「おむつ」の文字が目立たなくなっているが、日本衛生材料工業連合会ガイドラインによる表示では他の製品同様に乳幼児用紙おむつ」と表示されている。一方で水遊びパンツは海やプールでの水遊び用に便漏れ防止ギャザーのみ付いており吸収体入っておらず、尿や軟便すり抜けいくため日本衛生材料工業連合会ガイドラインによる表示にもある通り厳密には「おむつ」ではなく使い捨てパンツ」である。単独でも水着併用でも使用できるが、プールによっては水遊びパンツ含めたおむつ着用禁止しているところもあるため注意が必要である。 フラットタイプ フラットタイプ布おむつそのまま紙おむつ置き換えたのである紙おむつ登場時からあり最も歴史古く排便対応するおむつでは最も安価であるが、布おむつ同様におむつカバーとの併用が必要である。そのためお出かけ用には全く向いていない。乳幼児用テープ止めタイプ低廉化により姿を消し、現在は大人用のみ発売され使用者多く寝たきりの者である。 パッドタイプ(トレーニングパッド、尿取りパッド軽失禁(中失禁)パッドパッドタイプ尿の吸収し単独では排便には対応できない一部製品軟便にも対応する)。大人用では重失禁者向けのテープ止めタイプ・フラットタイプ・パンツタイプのおむつと併用する尿とりパッドと、軽失禁者・中失禁者向けに布製下着生理用ナプキンのように装着する軽失禁パッド中失パッドがあり、前者の尿とりパッドの方がサイズ大きく吸収量が多い。いずれもコストは最も安いが、下着併用する軽失禁パッド中失パッド一定の吸収しかないため、完全におむつに排尿排便をしている者には使用できない子供用市販の布パンツ装着するトイレトレーニング用及び夜尿症対策用がほとんどであるが、介護必要な障がい児向けに「スーパーBIGサイズ装着する尿とりパッド市販されている。

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