使い捨て剃刀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/06 22:36 UTC 版)
もう1つのイノベーションは1974年、ビックが発売した使い捨て式の安全剃刀である。ホルダー部を低廉なプラスチックで成型してヘッド部分に刃を固定、刃のみを交換するのではなく、安全剃刀全体を使い捨てできるものにした。ジレットはこれに対抗してGood Newsという使い捨て式安全剃刀を北米で1976年に発売した。この時点でビックは北米市場に参入できていなかった。ジレットはさらにスムーサーを追加したGood News Plusを発売。日本では「ブルーII」という製品名で1986年に発売した。 このタイプの使い捨て剃刀は、携行しやすさを生かした旅行・外出向けなどのほか、ホテル客室の宿泊者用備品、サウナ・共同浴場などの入浴者向けの使い捨て用など、業務用アメニティー供給に適しており、市場に一定のシェアを獲得している。ヘッド部からハンドルに至る全体をプラスチックで一体成型したものが、コスト面で有利なためもっとも主流であるが、ネックにヒンジを備えてヘッドを可動式にした分割式も見受けられる。また一体式でも、貝印の一部製品のようにグリップ部までを金属の薄板で成型した製品が存在する。
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