使い捨て食器として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/21 02:41 UTC 版)
こと使い捨て食器・容器としては安価であるため、発泡スチロール(ポリスチレンペーパー:PSP)製の使い捨て食器と並んで広く利用されており、特にPSP製食器が環境中に放置されたり焼却処分される場合では環境負荷の高さが懸念されるのに対し、紙皿では「燃えるごみ」(生ごみ)一般と同じ扱いで廃棄できる点で有利とみなされる。逆に耐水性ではPSP製使い捨て食器に軍配が上がる。ただし双方とも環境中に放置されれば、環境の美観を損ねる、ごみ問題を生むなどの問題を含むのは同じである。紙製品一般ではリサイクル手法がその各々に発達しているのに対して、紙皿では廃棄に際して食品の残りかすや付着した調味料などを取り除いてまでしてリサイクルする業態が確立されておらず、主に焼却炉で焼却処分される。 基本的に使用後は焼却処分される物品であるため、その原料を環境に配慮して再生紙に求める傾向が見られる。ただ再生紙ですべて作ると色調の面で衛生的と見えない(古紙全般を原料とすると灰色に濁ってしまう)ことにも絡み、表面は白い再生紙ではないパルプ原料の紙が貼り付けられたもの(白ボールなど)が利用される。その一方で、サトウキビやトウモロコシなど食品用農作物の食品廃材を原料とする非木材紙の利用も見られ、これら非木材紙(例えばサトウキビ絞りかすは「バガス」と呼ばれる)では繊維の質から厚手の板紙をそのまま圧搾成形した製品もエコロジー的な側面を謳い文句として、かつ紙皿一般よりも厚手な素材を使うことからプレスによって成形しやすく、深皿やボウルないし丼のような皿以外の食器もみられる。
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