し【×仔】
こ【子/▽児】
読み方:こ
[名]
1 親から生まれたもの。こども。⇔親。
㋐両親の間に生まれた者。「かわいい—には旅をさせよ」→息子 →娘
㋒(「仔」とも書く)動物の生まれて間もないもの。また、鳥や魚などの卵や、卵からかえったばかりのもの。「—犬」「鱈(たら)—」
2 まだ大人になっていない者。幼い者。こども。「近所の男の—」
3 (「娘」とも書く)若い女性。むすめ。「妓」とあてて遊女・芸者などをいうときもある。「若い—の集まる店」
4 植物の幹や根から生え出たもの。「芋の—」「竹の—」⇔親。
5 主だったものに対して、従属する関係にあるもの。「—会社」「—分」⇔親。
8 「子株(こかぶ)2」の略。
[接尾]
1 名詞や動詞の連用形に付いて、その仕事をする人や物の意を表す。「舟—」「売り—」「振り—」
2 特に、女性のする動作や仕事に付いて、それをする人が若い女性であることを表す。「踊り—」「お針—」
3 女性の名前に付いて、それが女性であることを表す。「花—」「雪—」
5 その場所や時代に生まれた人の意を表す。「江戸っ—」「明治っ—」
[補説] 3は、古くは身分のある女性の名に付けられた。また、上代には、身分のある男性の名に付けても用いられた。「小野妹—」「蘇我馬—」
[下接句] 生んだ子より抱いた子・負うた子より抱いた子・親が親なら子も子・子供は風の子・父(ちち)父たれば子も子たり・盗人(ぬすびと)を捕らえてみれば我が子なり
子
(仔 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/18 21:57 UTC 版)
以下、読み方によって節を分ける。
訓
こ
- 親に対する子。
- 子供(大人に対する)。やや文語的な表現で、「見知らぬ子」・「子らの遊ぶ声」など。また接尾辞的に「いじめっ子」・「鍵っ子」・「はみだしっ子」など。人間以外の動物では「仔」とも書く。「すずめの子」・「虎の子(比喩表現)」・「鳥の子(卵の意)」・「竹の子(筍)」など。 また接頭辞として、「子猫」・「子牛」・「子だぬき」・「子象」など。
- 卵、または蚕の繭。
- 子(人名)。主に女性名の末尾に使う。
- 方言または方言的表現で、名詞の後ろにつける接尾辞。「花こ」(はな)・「茶碗こ」(茶碗)・「石こ」(石)など。
ね
- 十二支の子。漢語・漢文等以外では「ね」と読むことが多い。いわゆる生まれ年のほか、方角や時刻にも使われる。本来「ネズミ」の意であることから、日本語では「ね」の音をあてた。
- その後「子」を「ね」と読むことが一般的になり、近代まで、「子」は一種の変体がなとして「ね」・「ネ」と同じように使われた。
- 日本船舶信号法による手旗信号では、ほかの多くの文字形象がカタカナを模して表現されるのに対し、「ネ」に関しては「子」を模した形象で表現される。
音
通常は漢音で「し」と読む。漢字の部首として子部(部首の第39)。
名詞
助数詞
人物を表す称
名詞接尾辞
中国語では元来ほとんどの語彙が単音節語だったのが、のちに接尾辞・接頭辞が発達した。「子」はもっとも多用される接尾辞のひとつである。日本語に入った経路・時期が複数あったため読み方は多様である。
- シと読むもの:骨子、冊子、獅子、種子、女子、男子、帽子、など
- ス(ズ)と読むもの:杏子、椅子、扇子、様子、柚子、など
- ザと読むもの:餃子
- ツと読むもの:面子
- ジと読むもの:王子
- ゼと読むもの:竹子
- ビと読むもの:茄子
- ベと読むもの:郁子
造語成分としての接尾辞
- 種や幼虫などの名に使われる接尾辞。生き物の小さい子供の意味で漢方薬の生薬名などに使うことが多いがそれ以外もある。枸杞子、決明子、山査子、車前子、水蛭子[1]、石竜子、冬瓜子、檳榔子、など。
- 西洋語の翻訳語の一部。
注
関連項目
- 子子子子子子子子子子子子 「子」の字の読み方を駆使した日本の言葉遊び。
仔
「仔」の例文・使い方・用例・文例
- 私の健康方法のため、毎朝6時から仔犬と一緒に散歩します。
- 私の健康方法のために毎朝6時から仔犬と一緒に散歩します。
- 毎朝、雌牛は仔牛に乳をやる。
- 大いに慎重を期して仔細に調べた.
- これには何か深い仔細があるだろう
- 彼は一部始終を物語った、仔細を物語った
- 仔細あって妻を離縁しました
- 彼はなにか仔細があって辞職したのだろう
- いろいろ仔細があって国を出ました
- これには仔細がございます
- これには深い仔細のあることだろう
- それは仔細ありません
- これは仔細無いことだと思う
- 一つ二つの間違いは仔細無い
- どちらが勝とうと仔細無い
- もう何を食っても仔細ありません
- 仔細ありげに
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