一般動詞(非再帰動詞)
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「リトアニア語」の記事における「一般動詞(非再帰動詞)」の解説
一般動詞は、主語に合わせて以下のように語尾が変化する。現在形は、主語が3人称の際に -a となる動詞が第1変化、 -i となるものが第2変化、 -o となるものが第3変化に分類される。また、過去形は、主語が3人称の際に -o となる動詞が第1変化、 -ė となる動詞が第2変化に分類される。 また一般動詞の過去形には「〜したことがある」という表現のように英語では現在完了形で表されるようなものもある。これは、存在動詞の現在形と一般動詞の過去能動分詞の組み合わせでも同様の表現がなされる。両者の実質的な差異はほとんどないが、「過去の経験を現在においても有している」点を強調する場合には後者が用いられる。 例・ "Aš mačiau šį filmą."(私はこの映画を見たことがある。) ≒ "Aš esu matęs/mačiusi šį filmą."(私はこの映画を見たことがある。) 一般動詞(非再帰動詞)の現在形と過去形現在形過去形第1変化eiti「行く」 第2変化turėti「持つ」 第3変化klausyti「聞く」 第1変化eiti「行く」 第2変化klausyti「聞く」 単数1人称-ueinu -iuturiu -auklausau -auėjau -iauklausiau 2人称-ieini -ituri -aiklausai -aiėjai -eiklausei 3人称-aeina -ituri -oklauso -oėjo -ėklausė 複数1人称-ameeiname -imeturime -omeklausome -omeėjome -ėmeklausėme 2人称-ateeinate -iteturite -oteklausote -oteėjote -ėteklausėte 3人称-aeina -ituri -oklauso -oėjo -ėklausė また、一般動詞の否定形は、現在形・過去形ともに単語の頭に ne- を付して表現される( eiti のように e- で始まる動詞の場合は、 n- のみを付す)。 例・einu → neinu (私は行かない) turime → neturime (私たちは持っていない) klausėte → neklausėte (あなたたちは聞いていなかった) リトアニア語の動詞の中には、不定形、現在形、過去形のあいだに規則性が見られるものもある(以下の表を参照)。 一般動詞の規則性不定形の語尾規則性例‑auti 名詞から派生した動詞 ‑auti は、3人称現在形が ‑auja 、3人称過去形が ‑avo となる。 atostogos (名詞「休暇」)→ atostogauti (「休暇をとる」) atostogauja 【3人称現在形】 atostogavo 【3人称過去形】 dalyvis (名詞「参加者」)→ dalyvauti (「参加する」) dalyvauja 【3人称現在形】 dalyvavo 【3人称過去形】 draugas (名詞「友人」)→ draugauti (「交友する」) draugauja 【3人称現在形】 draugavo 【3人称過去形】 kelionė (名詞「旅」)→ keliauti (「旅をする」) keliauja 【3人称現在形】 keliavo 【3人称過去形】 pietūs (名詞「昼食」)→ pietauti (「昼食をとる」) pietauja 【3人称現在形】 pietavo 【3人称過去形】 pusryčiai (名詞「朝食」)→ pusryčiauti (「朝食をとる」) pusryčiauja 【3人称現在形】 pusryčiavo 【3人称過去形】 vakarienė (名詞「夕食」)→ vakarieniauti (「夕食をとる」) vakarieniauja 【3人称現在形】 vakarieniavo 【3人称過去形】 上記以外の動詞で不定形の語尾が ‑auti のものは、上記のものとは異なる3人称現在形、3人称過去形を有する。 apkrauti (「負担をかける」) apkrauna 【3人称現在形】 apkrovė 【3人称過去形】 auti (「(靴などを)履く」) auna 【3人称現在形】 avė 【3人称過去形】 džiauti (「(服などを)干す」) džiauna 【3人称現在形】 džiovė 【3人称過去形】 gauti (「(物などを)受け取る」) gauna 【3人称現在形】 gavo 【3人称過去形】 kauti (「戦う」) kauna 【3人称現在形】 kovė 【3人称過去形】 spjauti (「唾を吐く」) spjauna 【3人称現在形】 spjovė 【3人称過去形】 ‑enti 不定形の語尾が ‑enti で終わる動詞は、3人称現在形が ‑ena 、3人称過去形が ‑eno となる。 gyventi (「住む」) gyvena 【3人称現在形】 gyveno 【3人称過去形】 ‑ėti 形容詞から派生した自動詞 ‑ėti は、3人称現在形が ‑ėja 、3人称過去形が ‑ėjo となる。 didėlis (形容詞「大きい」)→ didėti (「大きくなる」) didėja 【3人称現在形】 didėjo 【3人称過去形】 mažas (形容詞「小さい」)→ mažėti (「小さくなる」) mažėja 【3人称現在形】 mažėjo 【3人称過去形】 別の動詞から派生した動詞 ‑inėti は、3人称現在形が ‑inėja 、3人称過去形が ‑inėjo となる。この形をとる動詞は、同じ行為を繰り返し行う動作を表す。 čiuožti(動詞「(氷の上を)滑る」)→ čiuožinėti (「(氷の上を何度も)滑る」) čiuožinėja 【3人称現在形】 čiuožinėjo 【3人称過去形】 klausti(動詞「尋ねる」)→ klausinėti (「(何度も)尋ねる」) klausinėja 【3人称現在形】 klausinėjo 【3人称過去形】 važiuoti(動詞「(車などで)行く」)→ važinėti (「(車などで何度も繰り返し)行く」) važinėja 【3人称現在形】 važinėjo 【3人称過去形】 不定形の語尾が ‑telėti で終わる動詞は、3人称現在形が ‑telėja (場合によって ‑teli )、3人称過去形が ‑telėjo となる。この形をとる動詞は瞬時に行われる動作を表す。 gąstelėti (「少しどきりとする」) gąstelėja 【3人称現在形】 gąstelėjo 【3人称過去形】 mirktelėti (「瞬きをする」) mirktelėja 【3人称現在形】 mirktelėjo 【3人称過去形】 žagtelėti (「少ししゃっくりをする」) žagtelėja 【3人称現在形】 žagtelėjo 【3人称過去形】 žvilgtelėti (「一瞥する」) žvilgtelėja 【3人称現在形】 žvilgtelėjo 【3人称過去形】 上記以外の動詞で不定形の語尾が ‑ėti のものは、3人称現在形が ‑a または ‑i 、3人称過去形は ‑ėjo となる。 čepsėti (「むしゃむしゃ食べる」) čepsi 【3人称現在形】 čepsėjo 【3人称過去形】 dėti (「置く」) deda 【3人称現在形】 dėjo 【3人称過去形】 dėvėti (「着ている」) dėvi 【3人称現在形】 dėvėjo 【3人称過去形】 galėti (「できる」) gali 【3人称現在形】 galėjo 【3人称過去形】 kalbėti (「話す」) kalba 【3人称現在形】 kalbėjo 【3人称過去形】 ‑inti 形容詞や自動詞から派生した他動詞 ‑inti は、3人称現在形が ‑ina 、3人称過去形が ‑ino となる。 aiškus(形容詞「分かりやすい」)→ aiškinti (「説明する」) aiškina 【3人称現在形】 aiškino 【3人称過去形】 augti(自動詞「育つ」)→ auginti (「育てる」) augina 【3人称現在形】 augino 【3人称過去形】 didėlis(形容詞「大きい」)→ didinti (「大きくする」) didina 【3人称現在形】 didino 【3人称過去形】 džiovus(形容詞「乾きやすい」)→ džiovinti (「乾かす」) džiovina 【3人称現在形】 džiovino 【3人称過去形】 mažas(形容詞「小さい」)→ mažinti (「小さくする」) mažina 【3人称現在形】 mažino 【3人称過去形】 saldus(形容詞「甘い」)→ saldinti (「甘くする」) saldina 【3人称現在形】 saldino 【3人称過去形】 上記以外の動詞で不定詞の語尾が ‑inti のものは、上記のものとは異なる3人称現在形、3人称過去形を有する。 tvinti(動詞「水位が上がる」) tvinsta 【3人称現在形】 tvino 【3人称過去形】 ‑yti 名詞から派生した動詞 ‑yti は、3人称現在形が ‑ija で、3人称過去形が ‑ijo となる。 rūdys(名詞「錆」)→ rūdyti (「錆びる」) rūdija 【3人称現在形】 rūdijo 【3人称過去形】 上記以外の動詞で不定形の語尾が ‑yti のものは、3人称現在形が ‑o 、3人称過去形が ‑ė となる。 atrodyti(「見える/思われる」) atrodo 【3人称現在形】 atrodė 【3人称過去形】 bandyti(「試す」) bando 【3人称現在形】 bandė 【3人称過去形】 daryti(「する」) daro 【3人称現在形】 darė 【3人称過去形】 dažyti(「塗る」) dažo 【3人称現在形】 dažė 【3人称過去形】 dėstyti(「教える」) dėsto 【3人称現在形】 dėstė 【3人称過去形】 klausyti(「聴く」) klauso 【3人称現在形】 klausė 【3人称過去形】 manyti(「思う」) mano 【3人称現在形】 manė 【3人称過去形】 matyti(「見る」) mato 【3人称現在形】 matė 【3人称過去形】 prašyti(「頼む」) prašo 【3人称現在形】 prašė 【3人称過去形】 rašyti(「書く」) rašo 【3人称現在形】 rašė 【3人称過去形】 sakyti(「言う」) sako 【3人称現在形】 sakė 【3人称過去形】 skaityti(「読む」) skaito 【3人称現在形】 skaitė 【3人称過去形】 valgyti(「食べる」) valgo 【3人称現在形】 valgė 【3人称過去形】 ‑oti 名詞あるいは別の動詞から派生した動詞 ‑oti は、3人称現在形が ‑oja 、3人称過去形が ‑ojo となる。別の動詞から派生したものは、同じ行為を繰り返し行う動作を表す。 abejas (名詞「疑い」)→ abejoti (「疑う」) abejoja 【3人称現在形】 abejojo 【3人称過去形】 auka (名詞「犠牲」)→ aukoti (「犠牲にする」) aukoja 【3人称現在形】 aukojo 【3人称過去形】 bėgti (動詞「走る」)→ bėgioti (「(何度も)走る」) bėgioja 【3人称現在形】 bėgiojo 【3人称過去形】 dėka (名詞「感謝」)→ dėkoti (「感謝する」) dėkoja 【3人称現在形】 dėkojo 【3人称過去形】 dovana (名詞「贈り物」)→ dovanoti (「贈る」) dovanoja 【3人称現在形】 dovanojo 【3人称過去形】 galva (名詞「頭」)→ galvoti (「考える」) galvoja 【3人称現在形】 galvojo 【3人称過去形】 pasaka (名詞「物語」)→ pasakoti (「語る」) pasakoja 【3人称現在形】 pasakojo 【3人称過去形】 上記以外の動詞で不定形の語尾が ‑oti のものは、3人称現在形が ‑o 、3人称過去形が ‑ojo となる。 ieškoti (「探す」) ieško 【3人称現在形】 ieškojo 【3人称過去形】 bijoti (「恐れる」) bijo 【3人称現在形】 bijojo 【3人称過去形】 ‑uoti 名詞や形容詞あるいは他の動詞から派生した動詞 ‑uoti は、3人称現在形が ‑uoja 、3人称過去形が ‑avo となる。 daina (名詞「歌」)→ dainuoti (「歌う」) dainuoja 【3人称現在形】 dainavo 【3人称過去形】 bučinys (名詞「キス」)→ bučiuoti (「キスをする」) bučiuoja 【3人称現在形】 bučiavo 【3人称過去形】 informacija (名詞「情報」)→ informuoti (「知らせる」) informuoja 【3人称現在形】 informavo 【3人称過去形】 kaina (名詞「価格」)→ kainuoti (「費用がかかる」) kainuoja 【3人称現在形】 kainavo 【3人称過去形】 sportas (名詞「スポーツ」)→ sportuoti (「運動する」) sportuoja 【3人称現在形】 sportavo 【3人称過去形】 studijos (名詞「研究」)→ studijuoti (「研究する」) studijuoja 【3人称現在形】 studijavo 【3人称過去形】 vėlus (形容詞「遅い」)→ vėluoti (「遅刻する」) vėluoja 【3人称現在形】 vėlavo 【3人称過去形】 上記以外の動詞で不定形の語尾が ‑uoti のものは、上記のものとは異なる3人称現在形、3人称過去形を有する。 duoti (「(物を)渡す」) duoda 【3人称現在形】 davė 【3人称過去形】
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一般動詞(再帰動詞)
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「リトアニア語」の記事における「一般動詞(再帰動詞)」の解説
再帰動詞の現在形と過去形は主語に応じて以下のように変化する。 再帰動詞の現在形と過去形現在形過去形第1変化džiaugtis「喜ぶ」 第2変化tikėtis「期待する」 第3変化mokytis「学ぶ」 第1変化tikėtis「期待する」 第2変化mokytis 「学ぶ」 単数1人称-uosidžiaugiuosi -iuositikiuosi -ausimokausi -ausitikėjausi -iausimokiausi 2人称-iesidžiaugiesi -iesitikiesi -aisimokaisi -aisitikėjaisi -eisimokėsi 3人称-asidžiaugiasi -isitikisi -osimokosi -ositikėjosi -ėsimokėsi 複数1人称-amėsdžiaugiamės -imėstikimės -omėsmokomės -omėstikėjomės -ėmėsmokėmės 2人称-atėsdžiaugiatės -itėstikitės -otėsmokotės -otėstikėjotės -ėtėsmokėtės 3人称-asidžiaugiasi -isitikisi -osimokosi -ositikėjosi -ėsimokėsi なお、接頭辞がつく場合や否定形の場合は、-si- が前に移動する。
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一般動詞
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一般動詞はまず完了形と未完了形の大きく2つの活用に分けられる。さらにそれぞれ、男性形と女性形、1〜3人称、単〜複数形に活用する。1人称形のみ男女の別がなく、また双数形もない。動詞自体に主語となる人称代名詞が含まれるため、一般動詞を用いる構文ではこれを置かないことが文法的には正しく、フスハーではそうなっている。しかし別途に主語を置くことは日常的に行われており、「私は勉強する」を「 أنا أدرس 」のように言うことは珍しくない。 アラビア語の動詞における基本形は完了形3人称男性単数であり、「彼は〜した」という意味になる。多くはアリフバーター3文字から成り、これを語根と呼ぶ。動詞によっては語根が2文字、または4字のものもあり、前者をダブル動詞、後者を4字語根動詞と呼ぶ。オノマトペのほとんどは4字語根動詞となる。 完了形は過去形と同義ではない。また、未完了形も現在形と同義ではない。完了形とは時制に関わらず、その動作を既に終えている状態であり、未完了形とはそれを除く全ての状態と解釈してよい。「たった今、勉強がおわった」という現在完了も完了形である。また、未然形はなく、未来をあらわす接頭辞 سـ や仮定をあらわす لـ を付すなどして表現する。 活用の例(درس 勉強する。辞書形=3人称男性単数完了形)態 形 人称 性別 単数 双数 複数 法 人称 性別 単数 双数 複数 法 人称 性別 単数 双数 複数 能動態 完了形 1人称 男・女 دَرَسْتُ دَرَسْنَا 接続法 1人称 男・女 أَدْرُسَ نَدْرُسَ 命令法 1人称 男・女 2人称 男 دَرَسْتَ دَرَسْتُمَا دَرَسْتُمْ 2人称 男 تَدْرُسَ تَدْرُسَا تَدْرُسُوا 2人称 男 اُدْرُسْ اُدْرُسَا اُدْرُسُوا 女 دَرَسْتِ دَرَسْتُنَّ 女 تَدْرُسِي تَدْرُسْنَ 女 اُدْرُسِي اُدْرُسْنَ 3人称 男 دَرَسَ دَرَسَا دَرَسُوا 3人称 男 يَدْرُسَ يَدْرُسَا يَدْرُسُوا 3人称 男 女 دَرَسَتْ دَرَسَتَا دَرَسْنَ 女 تَدْرُسَ تَدْرُسَا يَدْرُسْنَ 女 未完了形 1人称 男・女 أَدْرُسُ نَدْرُسُ 要求法 1人称 男・女 أَدْرُسْ نَدْرُسْ 2人称 男 تَدْرُسُ تَدْرُسَانِ تَدْرُسُونَ 2人称 男 تَدْرُسْ تَدْرُسَا تَدْرُسُوا 女 تَدْرُسِينَ تَدْرُسْنَ 女 تَدْرُسِي تَدْرُسْنَ 3人称 男 يَدْرُسُ يَدْرُسَانِ يَدْرُسُونَ 3人称 男 يَدْرُسْ يَدْرُسَا يَدْرُسُوا 女 تَدْرُسُ تَدْرُسَانِ يَدْرُسْنَ 女 تَدْرُسْ تَدْرُسَا يَدْرُسْنَ 受動態 完了形 1人称 男・女 دُرِسْتُ دُرِسْنَا 接続法 1人称 男・女 أُدْرَسَ نُدْرَسَ 2人称 男 دُرِسْتَ دُرِسْتُمَا دُرِسْتُمْ 2人称 男 تُدْرَسَ تُدْرَسَا تُدْرَسُوا 女 دُرِسْتِ دُرِسْتُنَّ 女 تُدْرَسِي تُدْرَسْنَ 3人称 男 دُرِسَ دُرِسَا دُرِسُوا 3人称 男 يُدْرَسَ يُدْرَسَا يُدْرَسُوا 女 دُرِسَتْ دُرِسَتَا دُرِسْنَ 女 تُدْرَسَ تُدْرَسَا يُدْرَسْنَ 未完了形 1人称 男・女 أُدْرَسُ نُدْرَسُ 要求法 1人称 男・女 أُدْرَسْ نُدْرَسْ 2人称 男 تُدْرَسُ تُدْرَسَانِ تُدْرَسُونَ 2人称 男 تُدْرَسْ تُدْرَسَا تُدْرَسُوا 女 تُدْرَسِينَ تُدْرَسْنَ 女 تُدْرَسِي تُدْرَسْنَ 3人称 男 يُدْرَسُ يُدْرَسَانِ يُدْرَسُونَ 3人称 男 يُدْرَسْ يُدْرَسَا يُدْرَسُوا 女 تُدْرَسُ تُدْرَسَانِ يُدْرَسْنَ 女 تُدْرَسْ تُدْرَسَا يُدْرَسْنَ 動詞はいずれも、ほぼ規則的な活用変化をみせる。また、語根の頭や間に同じく規則的な活用をすることで受け身や使役、要求などの形になる。これを派生形と呼び、語根のみからなる基本形を第I形としてそれぞれの派生形には第II〜X形までの番号が付けられている。現代アラビア語では、派生形は基本的に第10形までしかなく、古典アラビア語が持つ第15形までの派生形はほとんど用いられない。ここでいう使役や要求は命令形とは異なる。文法的にはどの派生形であっても命令形は存在し、基本の命令形が「〜しろ」ならば使役とは「〜させる」、使役の命令が「〜させろ」、要求は「〜してもらう」、要求の命令が「〜してもらえ」である。 以下、図解では第1語根を、第2語根を、第3語根をであらわす。 派生形完了形未完了形意味第I形 基本形 第II形 使役、反復、強調 第III形 働きかけ 第IV形 使役 第V形 再帰形(自身に対する) 第VI形 相互行為 第VII形 再帰形(受動態) 第VIII形 再帰形、強調 第IX形 〜色になる 第X形 要求、判断 ダブル動詞の第I形には語根2文字しか存在しないため、第II形以降の活用を行うためには第3語根を増やさなければならない。このときの第3語根は第2語根と同じ文字、子音が用いられる。また、ダブル動詞第I形の第2語根はシャッダが付く。ここから、ダブル動詞とは第2語根と第3語根が同じ子音からなる音便の結果として、第I形では第2、第3語根が合わさってシャッダ化したものとみることができる。 派生形完了形未完了形意味第I形 基本形 第II形 使役、反復、強調 第III形 働きかけ 第IV形 使役 第V形 再帰形(自身に対する) 第VI形 相互行為 第VII形 再帰形(受動態) 第VIII形 再帰形、強調 第IX形 〜色になる 第X形 要求、判断 アラビア語の辞書は、そのほとんどが語根によって引く体裁をとっており、派生形や名詞形は当該語根の項目に並べる。したがって語根がわからなければ一般に辞書を引くことができない。
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