句動詞の文法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/02 14:18 UTC 版)
句動詞は複数の単語が組み合わさって、1つの動詞であるかのように振る舞う。従って、一般動詞と同様に、句動詞の各用法に対しても「自動詞」と「他動詞」の分類を行うことが可能である。また、句動詞が他動詞として使われた時、句動詞の後に続く名詞句を「句動詞の目的語」と見なすことができる。一般動詞の場合、通常は前置詞の後に続く名詞句は「動詞の目的語」とは見なされないが、句動詞の場合はその末尾が前置詞であっても、その後の名詞句が目的語と見なされる。 句動詞の最後部の要素が前置詞でしかありえない単語(withなど)の場合は、その句動詞は常に目的語をとり他動詞として振る舞うが、副詞(awayなど)あるいは副詞であることも考えられる単語(inなど)の場合は、自動詞として振る舞う時と他動詞として振る舞う時があり、句動詞の形式面からだけは決定できない。 自動詞として振る舞う句動詞は受動態を形成できない。他方、他動詞として振る舞う句動詞は、受動態を形成できるものとできないものの両方がある。例えば、"come across" という句動詞は「~に偶然出会う」という意味で使われる時、名詞句を目的語に取り他動詞として振る舞うが、受動態では使えない。
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