句作スタイルについてとは? わかりやすく解説

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句作スタイルについて

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 21:51 UTC 版)

小林一茶」の記事における「句作スタイルについて」の解説

一茶の句の特徴として挙げられるのがまずその作品数の多さである。作品数は21200句近くとされ、芭蕉の約1000句、蕪村の約3000句と比較して圧倒的な多さである。しかも一茶の書や門人編纂した書籍などから、新たな句が発見され続けている。 これだけ膨大な作品中には互いに類似する作品数多くみられる例えとけていっぱいの子どもかな には、 とけて町いっぱいの子どもかな があり、 名月取ってくれろと泣く子かな には、 あの月を取ってくれろと泣く子な がある。 そして21000句を超える作品全て傑作というわけで無く駄作の数も多いとされている。荻原井泉水は「生涯2万近い句を書き残して、その大部分がつまらない作で……砂漠の砂の中に宝石見出されるような句のある」と評した一茶多作は、その句作やり方起因しているとの見方がある。加藤楸邨一茶句作スタイルを「反射型」に分類している。これは明日のことまでを見据えて現実社会との感覚的な統合目指す芭蕉や、濁った世間からの高踏的な離脱をした上での美の世界構築した蕪村とは異なり一茶大きく分裂した己の魂のあるがままに反射的にその場その場で句を作っていったとする一茶がいわば即興的に悪く言う粗製乱造といった形での句作重ねたとの評価は他にも見られ繊細な詩的センス持ち合わせていながらも、十分に練り上げることなく性急に作品として固定化してしまう傾向があるとの指摘もあるが、一茶の遺した書簡などから判断すると、一茶決しいい加減な形で作句をしていたわけでは無く古典などからしっかりと事物吸収し広く先達同時代俳人作品学んだ上で句を詠んでおり、きちんとした句作スタイル取っているとの反論がある。

※この「句作スタイルについて」の解説は、「小林一茶」の解説の一部です。
「句作スタイルについて」を含む「小林一茶」の記事については、「小林一茶」の概要を参照ください。

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