命令法
命令法(意志法)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 06:07 UTC 版)
命令法 (ordona modo) の動詞の語尾は -u である。命令だけでなく、依頼、要求または禁止など主語に対する話者のそうあって欲しいという「意志」を表現するため、意志法 (vola modo) とも呼ばれる。命令文で主語が vi のとき、特に強調する場合を除いて主語 vi は省略される。 Iru !(イール !)=「行け!」(主語viは省略) Vi iru !(ヴィ・イール !)=「君が行け!」(省略せず、viを強調。ほかの誰でもなく「君が」行け) Li iru.(リ・イール)=「彼に行かせろ」(彼が行くべきだという話者の意志・願望) Mi iru. (ミ・イール)=「私が行きます」(私こそが行くべきだという話者(すなわち私)の意志) Ni iru !(ニ・イール!)=「行こう!」(私たちが行くんだという話者(すなわち ni の中の一人としての私)の意志。英語のLet's go. に相当) Mi petis ke li savu min. (ミ・ペーティス・ケ・リ・サーヴ・ミン)=「私は彼に助けてと頼んだ」(彼に助けて欲しいという主文の主語(すなわち私)の意志) Ĉu ni iru al la kinejo ?(チュ・ニ・イール・アル・ラ・キネーヨ)=「映画に行きませんか?」(私たちが行くべきかどうか、聞き手の意志を尋ねる体裁で勧誘している)
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命令法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/01 08:22 UTC 版)
「古代ギリシア語の動詞」の記事における「命令法」の解説
命令法(imperative)はギリシア語でπροστακτική(prostaktikḗ、「命令のための」、"for commanding")と呼ぶ。これは、動詞のπροστάσσω(prostássō、「私は命令する」、"I command")からの派生語である。 命令法の現在形は一般的な命令や命令全般に用いられる。 τοὺς μὲν θεοὺς φοβοῦ, τοὺς δὲ γονεῖς τῑ́μᾱ. toùs mèn theoùs phoboû, toùs dè goneîs tī́mā. 「神を恐れなさい。そして、自分の両親を敬いなさい」 ("Fear the gods, and honour your parents") 命令法のアオリスト形は、何かを今すぐしてほしいとき(一回きりの行為)に用いる。 δότε μοι ξίφος ὅπως τάχιστα. dóte moi xíphos hópōs tákhista. 「できるだけすみやかに私に剣を渡しなさい」 ("Give me a sword as quickly as possible!") 古代ギリシア語の命令法には3人称もあり、3人称の人・物への命令も可能である。 ἀπαγέτω τις αὐτὴν οἴκαδε. apagétō tis autḕn oíkade. 「誰か彼女を(今すぐ)家に連れて行きなさい」 ("Someone take her away home (at once)") θεοὶ ἡμῖν μάρτυρες ἔστων. theoì hēmîn mártures éstōn. 「神々が私たちの証人になって下さい」 ("The gods be witnesses for us") 命令法の完了形は次のような意味になる。 κέντρῳ τῷ Α, διαστήματι τῷ ΑΒ, γεγράφθω κύκλος. kéntrōi tôi A, diastḗmati tôi AB, gegráphthō kúklos. 「中心をA、半径をABとする円が描かれたとしよう」 ("Let a circle have been drawn with centre A, radius AB")
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命令法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 19:00 UTC 版)
命令法 (modo imperativo) は命令を表す情報で、文法的な主語は命令される側である。このため一人称単数形の活用は存在しない。時制には現在と未来があるという説と、現在だけという説がある。後者では命令法未来は活用が直接法未来と同じため、直接法未来の命令的利用法と解釈される。 命令法(現在)の活用では、1人称単数は存在しない。3人称への命令は、3人称である敬称に対する命令と間接的な命令を表現する。1人称複数と2人称複数には直説法現在を、3人称には接続法を流用している。1人称複数はまた接続法現在にも同じ。 活用形は以下の通り。 -are動詞 -ere動詞 -ire動詞 単数 1人称 - - - 2人称 -a -i -i / -isci 3人称 -i -a -a / -isca 複数 1人称 -iamo -iamo -iamo 2人称 -ate -ete -ite 3人称 -ino -ano -ano / -iscano andare、dare、dire、fare、stare の2人称単数の場合、補語人称代名詞が付くと dimmi、dammelo のように語形が変わる。
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命令法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 23:45 UTC 版)
リトアニア語の動詞の命令法は、不定形の語尾 -ti(s) を変化させて表現される。 命令は通常2人称単数で表現されるが、2人称複数が用いられる場合は、丁寧な依頼として表現される(「〜してください」)。また、命令法が1人称複数で用いられる場合は、勧誘を表している(「〜しよう」)。 動詞の命令法命令法存在動詞būti「いる/ある」 一般動詞eiti「行く」 再帰動詞mokytis「学ぶ」 単数2人称-k(i)būk(i) -k(i)eik(i) -kismokykis 複数1人称-kimebūkime -kimeeikime -kimėsmokykimės 2人称-kitebūkite -kiteeikite -kitėsmokykitės 命令法の否定は、単語の頭に ne- を付して表現される。 例・būk → nebūk (いるな、〜になるな) eikime → neikime (行かないでおこう) mokykitės → nesimokykite (学ばないでください) なお、不定形の語尾が -kti(s) もしくは -gti(s) である場合は、以下のように変化する。 例・laukti(待つ) → lauk / laukime / laukite ※ k を2度重ねて表記しない。 bėgti(走る) → bėk / bėkime / bėkite ※ g は後に続く k に同化される。
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命令法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 09:16 UTC 版)
動詞を原形で文の最初に置くことによって表現する。命令法以外では文頭に動詞の原形が置かれることはほとんど無い。例:Be quiet. 「静かにしなさい」 Go to school. 「学校に行け」 Open the window. 「窓を開けなさい」
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