条件法とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 条件法の意味・解説 

じょうけん‐ほう〔デウケンハフ〕【条件法】

読み方:じょうけんほう

英語・フランス語などで、動詞の法の一。主として事実反す仮定的条件を表す条件節に対す帰結節の中で用いられる法。


条件法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/31 13:16 UTC 版)

条件法(じょうけんほう、: conditional mood)とは、インド・ヨーロッパ語族に属する言語での文法概念であるのひとつ。英語では、仮定法のうち、wouldを使う活用形の部分、すなわち、ifで導かれる条件節を含まず、主節の動詞の活用のみを指す[1]。なお、日本でのスペイン語教育においては直説法過去未来(完了)時制として教えられている時制も、同じ機能を担っている。

時制として考えた場合、現実性に乏しい仮定の帰結を述べる際に使われる。

英語の例

  • If I were a millionaire, I would buy this house.
    (大金持ちであればこの家を買うのだが: 現実には大金持ちではない)
  • Without your support I wouldn't have finished this work.
    (あなたの手助けがなければ私はこの仕事を終えることはできなかったでしょう: 実際には手助けがあった)

両者の例では、それぞれ現在や過去の事実(大金持ちではない/手助けがあった)をあえて否定した上で、その場合にはこうなったであろうという結論を導きだしているが、この場合に条件法が使われる。

また、英語などで非常に丁寧な依頼の文章を作る場合にI would like toという表現を使うが、これはこの条件法から派生した用法である。

フランス語の例

英語と同様に、非現実の仮定に基づく結論の表現に用いられる。以下、上掲の英語の例文を仏訳する。

  • Si j'étais un millionnaire, je voudrais acheter cette maison.
  • Sans votre soutien, je n’aurais pas fini ce travail.

また過去における未来の表現にも、同じ活用が用いられる。

  • Il a dit qu'il rentrerait au Japon le lendemain.
    (彼は翌日日本に帰ると言った)
    参考までに上記の文を直接話法で書くと、
    • Il a dit: «Je rentrerai au Japon demain.»
    (彼は「明日日本に帰る」と言った)斜体は単純未来形

出典

  1. ^ ただし、一部に独立的な項目としてあつかう研究者もいる。(井上1971,p.430)

参考文献

関連項目


条件法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 19:00 UTC 版)

イタリア語の文法」の記事における「条件法」の解説

条件法 (modo condizionale) は事実ではないか話者希望などを表す叙法である。時制現在と過去2つである。

※この「条件法」の解説は、「イタリア語の文法」の解説の一部です。
「条件法」を含む「イタリア語の文法」の記事については、「イタリア語の文法」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「条件法」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「条件法」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「条件法」の関連用語

条件法のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



条件法のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの条件法 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのイタリア語の文法 (改訂履歴)、ハンガリー語の動詞 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS