ロボット警備隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/19 23:30 UTC 版)
三太夫(さんだゆう) 主人公。東京我楽多(がらくた)シティにあるロボット警備隊基地(通称ROK)でロボット警官(ポリス)として働く巡査。ランクはS(スクラップ)級ロボット。普通のロボットは「優秀ロボットの素」と呼ばれる金属のブロックから作られるのだが、三太夫の場合はその時たまたま優秀ロボットの素が品切れになっていたため、焦った瑳川の指示によりその場にあった粗大ゴミを素材にしてボディが作られた。それでも頭部が足りずボディの制御が利かなかったため、工場の近所のレトロ屋で安売りされていたサンタローのバケツを間に合わせで頭部に使用し、顔をマジックで描き込む事でロボット・三太夫として誕生したという経緯を持つ。「三太夫」の名前は完成直後に自ら名乗った物で、「-でゴワス」という鹿児島弁調の言葉遣いをする。粗大ゴミが材料のためか普段はドジで臆病でダメなロボットだが、常に周りを思いやる優しい心を持ち、瑳川やマイケルを感服させた事もあった。ちょっとスケベで下品なところがあり、テレビヒーローの「サイバー刑事」に憧れるなどミーハーな一面もある。悪に対して正義の炎を燃やす時、頭のバケツから柔道着(ボロジャケット)が飛び出し、それを纏うことによりサンタローの奥義の数々が使える(このギミックは第3話の扉において、怒りの感情によって体内のタンクに充満した屁の圧力によるものと説明されている)。またこの柔道着は見た目は汚いボロボロの道着だが、ジョロリーンの塩酸シャワーを防ぐなどかなりの強度を持っている。紙に書かれたことを食べることで物事を頭脳にインプットするという変わった機能を持つほか、柔道着を着ていない時は尻からのウンコマシンガンや股間からのジェット小便など下品な技を使うことがある。情報収集ロボットのアレンや看護ロボットのリリーと仲が良い。得意技は二本背負い投げ。 本作中のロボットたちは人間と同じように飲食を行っているが、エネルギー源については不明。またロボ警官たちは皆飛行のための翼を内蔵しているが、三太夫は200歩走らないと翼が作動しない。 連載版と読み切り版ではデザインが異なり、連載版は胸に「三」の字を象ったモニターがつき、配色も赤やオレンジをベースにしたカラフルな物になっている。 瑳川鉄郎(さがわてつろう) ROK我楽多シティ支部の隊長で当支部では唯一の人間。三太夫を生み出した張本人。ROKのロボ警官たちの父親代わりでもあり、多少口うるさいが深い愛情を以て彼らを見守っている。幼い頃に祖母からもらった熊のぬいぐるみ・プクプクを安眠に欠かせない物として大切にしているが、そのプクプクをクッションにして三太夫のピンチを救うなど、部下の事は何よりも大切に思っている。 ヘーシンク A級ライセンス射撃ロボット。両肩後ろの2箇所のホルスターに拳銃を納めており、そこから拳銃を抜いての早撃ちの技能はROKでもトップクラス。ROK横浜支部・中山隊長の葬儀の際には瑳川と三太夫を仲よくさせようと、自身の志願で中山の棺に入ったロボ警官・アポロンの行動を利用し、マイケルと共謀してROKの風習だという「埴輪ロボットの掟」を吹き込んだこともあった。 リリー A級ライセンス看護ロボット。女性型で、本作のヒロイン的な存在。胸のカバーを開きジェット水流を出せる。裁判によりスクラップにされそうな三太夫を気遣うなど心優しい性格で、三太夫を「三ちゃん」と呼ぶ。三太夫とデートしたり手作りの帯を贈るなど、三太夫には好意を寄せている模様。 アレン B級ライセンス情報収集ロボット。透明なドーム状の巨大な頭脳を持つ。頭も良く、真面目な性格だが、臆病で気弱な所がある。戦闘能力は低い。三太夫より先に登場しているが、三太夫を「先輩」と呼び慕っている。 留棲架(ルスカ) C級ライセンス暴動鎮圧ロボット。カバのような姿をしており、褌を締めている。素の話し方は名古屋弁が入っている。階級は巡査。 マイケル A級ライセンスロボット。ROKニューヨーク支部の警官。モチーフはマイケル・ジャクソン。ニューヨーク仕込みの捜査・戦闘能力を伝授するため日本へやってきた。体に嘘発見器や不審物発見アンテナなどを装備し、地面を掘削する「鑿岩ブレイクダンス」なる技も持つ。「犯罪者は絶対に許すべきでなく、罪の重い軽いにかかわらず容赦はしてはならない」という信念の持ち主だが、その信念は時として冷酷な振る舞いにつながる事もあり、テッキチの件で三太夫に「警察の役目は罪を裁くだけではない、罪を犯した者が更生できるよう支え見守るのも役目の一つ」と諭され考えを改める。普段は軽い性格だが、S級ロボット裁判会編においては「優しい心があっても任務を果たす能力がなければ意味がない」と語るなど、ロボットたちに関してはかなりシビアな目で見ている節がある。 バトルマン 最終2話で登場。ROK東京港シティ支部の警官で、ボロ布を纏った飲んだくれのダメロボットだが、その正体は『キン肉マン』に登場した正義超人・ウォーズマン。本来ならキン肉マン達と共に宇宙の無人惑星に超人居住区を建設するために旅立つはずで、何度もその誘いを受けたが、ロボットでも超人でもないロボ超人であるウォーズマンは、完全なる超人であるキン肉マン達と一緒にやっていく自信がないとして、それを断り地球に留まった。友が遠くへ旅立ったウォーズマンは、地球では親しくしてくれる友もなく一人寂しく未来の世界に生きていた。孤独と絶望の中死に場所を求めてROKに行き着いていたが、過去の超人仲間たちとの絆の証であるキン肉マンのチャンピオンベルトが缶ヘッドに盗まれたのを機に奮闘し、最後は超人博物館に展示されていたベアー・クローを身に付け、三太夫との合わせ技でスクリュー・ドライバーを披露し、缶ヘッドを倒した。 『キン肉マンII世』のウォーズマンの設定とは異なる。
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