リーヴスラシルとは? わかりやすく解説

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リーヴ

(リーヴスラシル から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 14:55 UTC 版)

Lorenz Frølichが描いたリーヴとリーヴスラシル(イラストでは、男性の下に「リーヴ」、女性の下に「リーヴスラシル」と書かれている。)

リーヴ古ノルド語: Líf、またはLif、「生命」の意[1])は、北欧神話に登場する人物の名前で、ラグナロク(世界の破滅)の後、再び人類をふやすように定められた人間の男女一組[2]のうちの一人[3][4]。もう一人の生き残りリーヴスラシル古ノルド語: Lífþrasir、またはLifdrasir「生命力自らを維持する者」の意[1])といい、この二人がラグナロク後の世界の人類の祖となったとされる[3][4]

二人の性別について

資料によって、二人の性別が異なっている。例えば「北欧のロマンゲルマン神話」ではリーヴを男性、リーヴスラシルを女性としているが[5]、またP271ではリーヴとリーヴスラシルという男女という記述もされている。一方でサイトによっては、明示的に性別を逆に記述しているものもあり[1]、性別の解釈が錯綜していると言える。この事から、原語の原本での記述で、両者の性別が明確に区別されていない可能性もある。

ラグナロクと二人

古エッダ』の『ヴァフスルーズニルの言葉』第45および『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第53章によると、ラグナロクによって世界が崩壊し、フィンブルの冬が襲ってきて、スルトの放った炎が世界中を包んでいる間、二人はホッドミミルの森(en)にかくまわれていた。 二人は朝露を飲みながら生き延びた[3][4]

ラグナロクの後

大地が海から姿を現し、破壊と崩壊からよみがえった世界では、リーヴとリーヴスラシルの他に、神々の子(オーディンの子、ヴィーザル)など新たな世界に君臨する神も生き残った[3][6]。 この神の子らは死者の国から帰還したバルドルと出会うと言われている[4]

関連項目

世界の崩壊後に生き残った者が新たな人間の始祖となるという内容の神話は、他にも見られる類型である。

脚注

  1. ^ a b 『エッダ 古代北欧歌謡集』50頁。
  2. ^ 菅原、p.298。
  3. ^ a b c d 『エッダ 古代北欧歌謡集』49頁。
  4. ^ a b c d 『エッダ 古代北欧歌謡集』280頁。
  5. ^ 北欧のロマンゲルマン神話 ISBN 9784469244199 P318など
  6. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』279-280頁。
  7. ^ 『ペルシア神話』p.78-79。古代ペルシアのイマ(『ヴェーダ』におけるヤマだが性格は異なる。また後期の文献ではジャムシード)は、創造主から、あらゆる人間と動物を死滅させる恐ろしい冬についての警告を受けたため、ワラ(巨大な洞窟)をつくって、あらゆる家畜と植物、そして最近の人間の種子をかくまい、その恐怖が静まった後にまた世界が繁栄するようにしたとの旨が記載されている。

参考文献


リーヴスラシル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 16:04 UTC 版)

ゼロの使い魔の用語一覧」の記事における「リーヴスラシル」の解説

虚無の使い魔最後1体才人ガンダールヴ兼ねる形でその役割担っている。証のルーンは胸に刻まれることから、「神の心臓」と呼ばれる始祖の円鏡によってその名前が明かされた。能力生命力引き換えにして担い手魔力増幅する、いわば「魔力増幅器」となる。二重契約になっている才人場合、リーヴスラシルの契約者であるティファニアだけではなくガンダールヴ契約者ルイズ虚無使用する際にも魔力増幅する事が可能。また、主人と使い魔お互いにかなり遠く離れた場所にいても魔力増幅は有効である。

※この「リーヴスラシル」の解説は、「ゼロの使い魔の用語一覧」の解説の一部です。
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