虚無(ゼロ)の使い魔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 16:04 UTC 版)
「ゼロの使い魔の用語一覧」の記事における「虚無(ゼロ)の使い魔」の解説
かつて始祖ブリミルと共に闘い、その名を伝説に残した4人の使い魔「ガンダールヴ」「ヴィンダールヴ」「ミョズニトニルン」「リーヴスラシル」のことを指す。これらは北欧神話の「巫女の予言」の中に見られる名前である。 心の震え(喜怒哀楽いかなる感情でも可)の大きさに比例して力が上昇するが、それに反比例する形で自身の能力を使える時間は短くなる(作中では才人が対ワルド戦で使用時間切れに陥っている)。扱う武器や幻獣、魔道具によってその戦闘力は変わるが、主との絆の強さによっても戦闘力が変わる。 また才人によると、虚無のルーンを聞くとある種の安らぎのようなものを感じるらしい(これは主であるルイズの唱えるルーンだけではなく、ブリミルやジョゼフの唱えるルーンでも同様)。契約の際に「翻訳ソフト」の様な物が送り込まれるらしく、異世界人である才人は問題なく会話し、タバサから基本的な文字を習っただけで本もある程度読めるようになった。ただし、翻訳される際には「当人の知識(特有の言い回しなど)」に左右されるらしく読みとった内容と話す内容に齟齬が生じる事がある。 なお、一人の人間が複数の使い魔の力を持つ事が出来るようで、現に才人はガンダールヴに加えリーヴスラシル、ジュリオはヴィンダールヴに加えミョズニトニルンの力を得ている。使い魔に選ばれる基準は最初の召喚は"運命"、その次はその使い魔への"愛"ではないかと言われている。 アニメでは虚無の使い魔によってルーンの輝きの色が違う。 4人それぞれが“生命”の使用に準じた働きをする。 ガンダールヴ あらゆる武器や兵器を自在に扱える使い魔。当代では才人がその役割を担う。 証のルーンが左手に刻まれることから「神の左手」と呼ばれる。また「神の盾」とも呼ばれるが、これは虚無を発動させる為に長い詠唱を行う間、無防備になる主を守ることがガンダールヴの役割だからである。そのため、主が側に居ないと全力を発揮できない。 初代ガンダールヴはエルフのサーシャで、左手に大剣を握って主を守り、余った右手に長槍を掴んで敵を攻撃したとされる。このうち「大剣」はデルフリンガーを、「長槍」はその時代最強の武器を指す(6千年前の最強の武器は長槍だった)。なお「槍」に関しては地球から召喚されており、聖地付近で多数発見されている。 剣や槍のようなハルケギニアでも一般的な武器はもちろん、地球製の戦闘機のような専門知識が必要な兵器であろうと触れただけで使い方がわかるようになる。 ちなみに本来の意味は「魔法を操る小人」。 “生命”使用時の役割は四人の担い手の詠唱を守る事。 作中でティファニアが歌った歌の歌詞は、「神の左手ガンダールヴ。勇猛果敢な神の盾。左に握った大剣と、右に掴んだ長槍で、導きし我を守りきる。」 ヴィンダールヴ あらゆる幻獣を操る使い魔(第14巻のキャラクター紹介では「あらゆる乗り物を乗りこなす」とされている)。当代ではジュリオがその役割を担う。 証のルーンが右手に刻まれることから「神の右手」と呼ばれる。幻獣を操って移動手段としていたことから「神の笛」とも呼ばれる。 “生命”使用時の役割は使用時の器となったリーヴスラシルを運ぶ事。 作中でティファニアが歌った歌の歌詞は、「神の右手はヴィンダールヴ。心優しき神の笛。あらゆる獣を操りて、導きし我を運ぶは地海空。」 ミョズニトニルン あらゆる魔道具を扱える使い魔。当代で役割を担うのはシェフィールド→ジュリオ(ヴィンダールヴと兼任)。 証のルーンが額に刻まれることから「神の頭脳」と呼ばれる(アニメではシェフィールドが操るガーゴイルの額にもルーンが刻まれていた)。知識と様々な魔道具を駆して主を勝利に導くことから「神の本」とも呼ばれる。自身に戦闘能力や移動能力はないが、魔道具は汎用性があるため、応用次第では戦闘や移動でも活躍できる。 “生命”使用時の役割は四つの秘宝を共鳴させる事。 作中でティファニアが歌った歌の歌詞は、「神の頭脳はミョズニトニルン。知恵のかたまり神の本。あらゆる知識を溜め込みて、導きし我に助言を呈す。」 リーヴスラシル 虚無の使い魔、最後の1体。才人がガンダールヴと兼ねる形でその役割を担っている。証のルーンは胸に刻まれることから、「神の心臓」と呼ばれる。始祖の円鏡によってその名前が明かされた。能力は生命力を引き換えにして担い手の魔力を増幅する、いわば「魔力増幅器」となる。二重契約になっている才人の場合、リーヴスラシルの契約者であるティファニアだけではなく、ガンダールヴの契約者のルイズが虚無を使用する際にも魔力を増幅する事が可能。また、主人と使い魔がお互いにかなり遠く離れた場所にいても魔力増幅は有効である。 ただし、増幅にはリーヴスラシルの魂を消費するので、消費しつくすと命を落とす。 “生命”使用時の役割は呪文の"器"となる事。 名前の意味は「生命」。 作中でティファニアが歌った歌の歌詞は、「そして最後にもう一人……。記すことさえはばかれる……。」
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