バラマキクイズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 10:20 UTC 版)
「アメリカ横断ウルトラクイズのクイズ形式」の記事における「バラマキクイズ」の解説
砂漠や平原、飛行場などの広大な場所で行われた看板クイズのひとつ。ヘリコプターや飛行機、熱気球、インディアンの騎馬隊、降下するスカイダイバーなどからクイズの問題が入った100通から200通ほどの封筒がばら撒かれる。挑戦者はスタート地点から走り、封筒1通を拾って出題者の元に戻り、そこで出題者が開封して出題された問題に解答する。大抵一問一答問題。砂漠や平原、草原の丘といった広大な大自然を利用してクイズを行う、本番組ならではのスケールの大きな形式であった。第3回から第16回まで毎回開催されたが、同一CPで数年後に再びバラマキクイズが行われる こともあり、残り4名で行われた第7回オルバニー以外は前半から中盤のCPで行われた。 封筒の中には、毎回一定の割合で、問題の代わりに「ハズレ」と書かれた紙の入った封筒が存在した。これを拾った場合、強制的に不正解扱いとなり、再び封筒を取りに行かなくてはならない。また、たとえハズレでなかった場合でも、自分が正解できない問題に当たった場合は再び走る羽目となる。番組の謳い文句である「知力」「体力」「時の運」の要素全てが試されるクイズであった。問題も通常の早押しクイズでは見られない2択問題、なぞなぞやとんちの問題、細かい計算や小学生クラスの計算問題、冷静に考えればすぐに答えがわかる簡単な問題、ややこしく長い文面の問題といったものが含まれていて、走り回った疲れと焦りから簡単な問題を落とすこともしばしば見受けられた。なお不正解やハズレでのペナルティはなし。 ハズレが出たとき、挑戦者が悔しさから何かしらの大きなリアクションを取る場合も多い。また福留はしばしば「これを何と読む!?」という決まり文句を発しながらハズレ券を挑戦者に示していた。この際に第3回と第5回では、ハズレ券は挑戦者のみに見せて放送ではテロップで「ハズレ!」と表示していたが、第4回では白地に赤い文字で「ハズレ」と書かれた紙を、第6回以降は赤地に「ハズレ」の白抜き文字の紙を挑戦者とカメラに見せていた。ただし、ハズレを引いた挑戦者の表情を映すときなどは「ハズレ」のテロップを表示していた。 ハズレを何回も続けて引いた挑戦者が、それにめげずに最後まで諦めずにがんばる姿勢がよく映し出されていた。また、最後の勝ち抜けについては走り続けて満身創痍の挑戦者同士の鬼気迫る闘いが毎回のように繰り広げられた。大会によっては気温40度を超える環境でクイズが行われた。運と体力の要素が強いためか従来のクイズでは下位で通過する挑戦者がトップ通過したり、または強豪・実力枠が下位で通過することも多かった。 他のクイズ形式と同様に規定ポイント(2ポイントが多い)に達した時点で勝ち抜けというルールが多かったが、このバラマキクイズでは正解して1ポイントを獲得するごとにメダルが首に掛けられ、誰が何ポイントを取得したかが明確になるよう工夫されていた。 第3回 第6CP ツーソン : 全封筒数は100通、うち20通がハズレ。2ポイント勝ち抜け。敗者になった挑戦者 がクイズ中と終了直後に2度も脱水症状で倒れるハプニングがあった。 第4回 第5CPソルトレイクシティー 「新バラマキクイズ」 : バラマキ地点が2か所あり、スタート地点より近い場所にある赤い封筒には正解率50%の問題、遠い場所にある青い封筒は正解率90%の問題とそれぞれ入っていた。封筒数は赤・青合わせて200通。うち20通がハズレ。2ポイント勝ち抜け。歴代で唯一、夫婦で共にアメリカ本土上陸を果たした夫婦の夫が、ここで敗退した。 第5回 第9CP フェニックス 「落下傘バラマキクイズ」: 2ポイント勝ち抜け。 第6回 第6CP モニュメントバレー 「荒野の決闘 バラマキクイズ!」足場が悪く、岩が転がる荒野の砂地で行われた。ハズレは25%。2ポイント勝ち抜け。女性で初めて機内トップとなった挑戦者と、同じ職場に勤務する女性が敗退した。 第7回 第11CP オルバニー 「新・落下傘パラマキクイズ」 : 問題が筒に入っており、その筒にパラシュートが付いて少しずつパラパラと落ちてくるところから「パラマキ」と名付けられた。挑戦者が4名と少なく、勝ち抜け条件が3ポイント獲得となっていた。 第8回 第6CP フェニックス 「時間差バラマキクイズ」 : 降下するスカイダイバーが問題をばら撒いた。2ポイント勝ち抜け。挑戦者の拾った封筒の中から回収中に問題が抜け落ちて中身(クイズ問題)が無い事態が発生し、ハズレ扱いとなった。なお、この回ではマイナス1ポイントで水を飲むことができたが、誰も利用しなかった。 第9回 第8CP アルバカーキ 「夕陽の決闘!! イバラマキクイズ」 : 飛行中の熱気球から砂漠に問題をばら撒いた。地面に棘(いばら)があったことから「イバラマキクイズ」と命名された。2ポイント勝ち抜けで、前年とは違い1問正解するだけで水を飲むことができた。ハズレは20%。 第10回 第10CP ダラス 「飛んで飛んで飛んでばらまきクイズ」 : 2ポイント勝ち抜けだが、正解がしりとりになっている2問の問題が入った「チャンス」封筒があり、2問連続正解できれば一発で勝ち抜けることができるが、1問のみ正解では得点とはならない。これはチャンス封筒を拾った挑戦者が既に1ポイントを獲得している場合でも同様であった。ここでは前チェックポイントのエルパソで使われた名前が書かれた旗(のぼり)を背負って走っていた。 第11回 第6CP デビルスタワー 「ご存知バラまきクイズ」 : インディアンの騎馬隊がデビルズタワー麓の丘に問題をばら撒いた。ハズレは20%。2ポイント勝ち抜け。 第12回 第8CP モハーベ砂漠 : アクロバット飛行のショーが行われ、その途中で問題がばら撒かれた。ハズレは25%、2ポイント勝ち抜け。トップ通過したのは、第8回でもフェニックスで「時間差バラマキクイズ」を経験した男性で、全大会で唯一となるバラマキクイズ2度目の挑戦となった。 第13回 第5CP モーリー 「史上最大! サバイバルクイズ」 : スタート地点からバラマキ地点までの距離が通常の3倍(スタート時のみ女性挑戦者にハンデあり)、ハズレが25%、挑戦者22名の中から8名が失格な上、敗者復活は無しという壮絶なクイズとなった。ただし3倍の距離を走るのはスタート直後のみであり、出題地点はバラマキ地点の近くにあったためスタートしてから福留やスタッフは車を使い出題地点まで移動していた。2ポイント勝ち抜け。放送上3回ハズレを引いた挑戦者が、失格決定時に持っていた封筒を空けたらハズレだったため「またハズレだよ」「なめてるよ」などと嘆く場面もあった。 第14回 第7CP ソルトレーク 敗者決定戦 : 「空席待ち列車タイムショック」で最下位(0ポイント)に並んだ4名のみに対して行われた。1ポイントで勝ち抜け。敗者は2名。 第15回 第5CP モハベ 「砂漠の熱闘 バラマキクイズ」: 2ポイント勝ち抜け。 第16回 第8CP サンタフェ 「聖地を駆けろ! 新バラマキクイズ」 : バラマキ地点が2か所あり、スタート地点より近いヘリコプターエリアはハズレ確率50%、スタート地点より遠いプエブロ・インディアンの騎馬隊がばら撒くストライプ柄の封筒があるエリアはハズレなしであった。2ポイント勝ち抜け。2名が敗退し、そのうち1名が「国際電話連想クイズ」で復活。ヘリコプターの下降気流と強風で封筒が出題地点まで飛ばされ、スタッフが慌ててバラマキ地点まで封筒を持って走るハプニングがあった。 また、上記とは少々やり方が異なるバラマキクイズも行われた。 第6回 第9CP ルイビル 敗者復活戦 「ニワトリ追っかけバラマキクイズ」 : ケンタッキーフライドチキンに引っかけたクイズ。 12羽のニワトリのうち1羽を捕まえて持ってくる。ニワトリに番号がついており、その番号に対応する問題が出題されるが、3分の2がハズレ。1ポイントで復活。終了後直ちに、敗者がこのクイズのために散らばったニワトリを全て捕まえて籠の中に戻す罰ゲームが執行された。 第9回 第14CP ロンドン 「迷路バラマキクイズ」 : ロングリート・ハウスにある生垣迷路で実施。挑戦者は「入口」から迷路に入り、封筒を拾ったら迷路をクリアして「出口」から出なければならない。3ポイント勝ち抜け。封筒の中には問題が3問入っており、うまくいけば一発で勝ち抜けも可能だったが、実際に一発で勝ち抜けを果たした者はいなかった。ハズレは無し。ここまでトップ通過が多く優勝候補と目された女性が、方向オンチが災いし敗退する波乱の展開となった。 『史上最大の敗者復活戦』 「石段バラマキ無理ヤリクイズ」 : 金刀比羅宮の参道の石段沿いに並ぶ店に問題が用意されており、それぞれの店で出される課題をクリアしないと問題をもらうことができない。
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