ハマトラ探偵事務所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 06:10 UTC 版)
「ハマトラ (アニメ)」の記事における「ハマトラ探偵事務所」の解説
横浜で活動している探偵。元々はナイスとはじめの二人で、寂れたビルの屋上にあった物置小屋のような所を使って営んでいたが、学園からの要請で事務所を「カフェノーウェア」へと移し、テーブル一つを間借りして探偵事務所替わりとしている。上記の物置小屋はハマトラ3人の住居になっている。 ハマトラとは「横浜(ハマ)のトラブルシューター」を略したもの。 ナイス 声 - 逢坂良太、小林由美子(幼少期) / 演 - 高橋健介 本作の主人公で皮肉屋の少年。コンセプトは「天然で天才」。横浜で「ハマトラ探偵事務所」を営んでいる。 ファクルタース学園に所属していたが高等部で中退したものの、その時点での総合偏差値は91であり学園歴代1位の成績保持者。その変わった名前をよく人にバカにされるが、本人はこの名前を気に入っている。 「ーーなくね?」「ーーじゃね?」といったような言い回しを多用する。 法や規律、常識に縛られるのを嫌がり、自分の信念に準じて行動するために探偵をやっている。普段は無邪気かつ適当な少年で、綺麗な女性に目がないスケベな性格。能天気だが探偵としての洞察力や観察力は天性で、誰も視野に入れていない着眼点から解決に導いてしまう。自信に満ち溢れており自らが決めたことは絶対に曲げず、誰に対しても遠慮がない。 「本気の依頼を受けたい」という理由から"自分勝手な依頼"を断り、ファクルタース関連の依頼も突っぱねるなど依頼をより好みし、万年金欠状態で食べ物を買おうとしても代金が足りなかったり、カフェノーウェアでのテーブルの借用代や飲食のツケが溜まりに溜まっているなどギリギリの生活を送っている。 相棒のムラサキには全幅の信頼を寄せていて、彼の援護を前提に行動することも多い。 彼のいた実験施設でスキルを探していたところ監禁されていたはじめに出逢い、彼女に一目惚れした。それ故か何かと彼女を甘やかす態度が目立ち、他の者への対応とはかなり違う。 初速の5メートルの間のみ、音と同じ速さで動くことが出来る「音速のミニマム」〈霊長類最速の一歩(キャノンボール)〉を持つ。指を鳴らすことで発動するが、アニメ版では首にかけたヘッドホンを頭に装着してから指を鳴らして発動する。後に、漫画版終盤の事件でミニマムの使用に制限が付いてしまい、ヘッドホンを装着するのはその制限解除のトリガーである事が明かされた。 移動範囲が限られているものの、テリトリー内ならばほぼ瞬間移動に近い瞬発力を発揮し、相手がどんなミニマムを持っていたとしても5m以内ならば発動前にその力を完全に封じることができるため、ムラサキは彼のミニマムを「ミニマムキラー」と称した。一方で、連続使用をすると心臓への負担が大きいため、使用回数が限られるという短所を持つ。その上、副作用が出た場合はその場から動けなくなってしまう。 はじめを施設から連れ出した時、追っ手に撃たれ瀕死の重傷を負うが、モラルの手によりスキルの心臓を移植され一命をとりとめた。その影響でスキルのミニマムである「エゴのミニマム」と彼の残留思念がその身に宿っている。 ムラサキ 声 - 羽多野渉 / 演 - 黒藤結軌 本作の狂言回しでナイスと探偵コンビを組むクールな相棒の苦労人。 ファクルタース学園を歴代2位の成績で卒業した。卒業時点での総合偏差値は82。卒業した後も学園に所属していたが、学園の関係者が起こした事件を機に考え方を改め、学園を正式に辞めた。 合理的に考える自分と理想でありたい自分の狭間で感情が揺れ動いている。真面目なクールガイだが、それ故に曲者揃いのナイスたちに振り回されることもしばしば。 自らの弱さと向き合えない人間を嫌悪しており、そういった人間を見ると同情と苛立ちを露わにする。 ファクルタース学園の出身ではあるが、ナイスたちとは異なる支部に在籍していたため、在学中は彼らのことを知らなかった。ナイスに出会うまでは常にトップで負け知らずだったが、彼との出会いによりプライドを傷付けられる。 彼の才能に嫉妬しているが、今の自分では届かないと自覚もしているためその感情を表に出すことは少ない。そのため彼のことを越えるべき高い壁として目標にしており、同時に良きパートナーとして認めている。 ナイスとはじめは全くやる気が無いため家事を全て押し付けられており、その待遇はあまりの不憫さにバースデイがもらい泣きするほどである。しかし、時々空を眺めることで家事に追われる毎日を忘れることができるらしい。 ミニマムは、常人離れしたパワーを発揮する「偉力のミニマム」〈俺達に明日はない(オール・オア・ナッシング)〉。 眼鏡を外すと発動する。漫画開始時点では握力だけを強化する能力だったが、アニメ版では垂直のダストシュートを強引に駆け上がるなど、全身の身体能力を強化している。副作用が出ている者の中では特に症状が酷く、ミニマムを使用してからしばらく経っても手の震えが止まらなくなっていた。 アニメ開始の1年前の物語である漫画版ではファクルタース学園に所属しており、「ナイスを学園に連れ戻す」という任務を受け、成り行きでナイスと行動を共にする。当時はプライドが高く短気な性格となっている。 はじめ 声 - 加藤英美里 / 演 - 高橋紗妃(「-CROSSING TIME-」のみ) 本作のヒロインでナイスの探偵助手。サンバイザーとグローブを着用し、パーカーに短パンと全体的にボーイッシュな印象を与える装いの小柄な少女。 性格はドライで無頓着、自分から喋ることは少ない。また常に無表情で、どんな時でも泰然とした態度を崩さない。大喰らいで、登場時には大抵何かを食べている。ハンバーガーとカレーライスが大好きでハッカが苦手。 ムラサキが正式にハマトラに加わってからは依頼の手伝いをすることが減っており、アニメ版開始時点では既にマスコット的な存在になっている。もっぱらカフェ・ノーウェアで何かを食べているが、全てナイスのツケで注文しているため、テーブルの借用代も含めて借金が笑えない額になっている。 大量の孤児が被験者とした「後発ミニマムホルダー実験」の実験施設に監禁されていた過去を持ち、同時にその実験で初の成功例。当時は「success No.01(サクセスナンバーゼロイチ)」と呼ばれていた。 "はじめ"という名前はナイスが「success No.01」は名前っぽくないという理由で、No.01から連想してはじめちゃんと呼んだのが始まり。その際ナイスが目の前で死に掛けたことによりミニマムが暴走し、そのショックで記憶を失くすも、ナイスから貰った「はじめ」という名前だけは覚えていた。 かなりの怪力の持ち主でありハマトラの切り込み隊長。大人二人を瞬殺し、単身マフィアのアジトに乗り込み、ボスの部屋に至るまでの警備の組員を一人で全滅させるほどの実力を持ち、食べ物が絡むと本気のスリーを圧倒できるほどの強さを見せる。 所有するミニマムは、他者のミニマムを無効化する「虚無のミニマム」。自身の「絶望」をトリガーに発動し、発動時には瞳が赤く光る。紫色の光を周囲に放ち、その範囲内のミニマム能力を消し去ることができる。微弱ながらも常に発動しており、それがナイスらの副作用の原因となっている。本質的には人間が持つ自我(エゴ)を消し去る力で、スキルの持つ「エゴのミニマム」とは対をなすミニマムであり、お互いに打ち消し合う性質を持つ。 「虚無のミニマム」によって自我(エゴ)を消された者は、アートにミニマムを抜かれた者と非常によく似た症状が発症し、無気力で覇気のない姿となってしまう。
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