トルテッリーニとは? わかりやすく解説

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トルテリーニ

(トルテッリーニ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/15 09:50 UTC 版)

トルテッリーニ(Tortellini、単数形はTortellino)は、薄く伸ばした正方形の生地にラビオリのように詰物をして、それを三角形に折り、両端を合わせて指輪状にしたパスタ[1]である[2]

トルテッリーニは詰め物をしたものが、このようなリング状になっている。
トルテッリーニ
トルテッリーニ作り
トルテッリーニ

概要

詰め物の基本的な材料は、ロース肉(生でもよいが、伝統的なのはローズマリーにんにくみじん切り、塩、胡椒でマリネして2日休ませてバターソテーしたもの)、生ハムボローニャモルタデッラパルミジャーノ・レッジャーノ、卵、ナツメグ。また前述材料の肉類はすべて細かく刻むかミンチにする。トルテッリーニは、雄鶏と雄牛で作ったブイヨンスープの中に入れて食べるのが伝統的。

トルテッリーニは元々はイタリアのボローニャから広まったものとされている。[3]

ボローニャでは1974年12月7日、商工会議所によりイタリア料理アカデミーにボローニャ料理として登録されている。ボローニャでは典型的な日曜日のメニューとして知られている。雄鶏と雄牛のスープで頂くトルテッリーニ(トルテッリーニ・イン・ブロート)のレシピもそこに合わせて明記されている。このトルテッリーニ・イン・ブロードはクリスマスの定番メニューにもなっている。

神話

言い伝えによれば、ローマ神話の愛の女神ビーナスはトルテッリーニが大好物だったという。ビーナスはギリシア神話で言うアフロディーテに当たる。 ビーナスが、ある時ボローニャの食堂にやってきた。彼女がそこでジュピターと会う予定だったのか、その食堂の主人がおもてなしのために招いたのかは、定かではない。 いずれにせよ料理長は、言い伝えによれば鍵穴からこっそりとビーナスがトルテッリーニを食べてお腹がいっぱいになっていくさまを覗き見して、その美しさに感嘆したという。

脚注

  1. ^ 『改訂西洋料理料飲接遇サービス技法』 職業訓練教材研究会 2009年 p.29
  2. ^ 海老坂武は『パリからの旅1989-1991: いま、ヨーロッパは』中央公論社 1992年 p.69で「イタリア風ぎょうざ」と評している。
  3. ^ Mushroom and Mozzarella Tortellini”. Ang Sarap. 2012年2月18日閲覧。、起源については、ボローニャとモデナの間で論争があるとのこと。後述のビーナスの話もこれに絡んだ口承と思われる。ビーナスの話は英語版、ドイツ語版にはあるものの、イタリア語版には記載がない。出典も不明。

関連項目

外部リンク


トルテッリーニ (tortellini)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 14:39 UTC 版)

パスタ」の記事における「トルテッリーニ (tortellini)」の解説

小型トルテッリ正方形生地詰め物包み三角形になるように二つ折り両端合わせて指輪状にして留める詰め物挽肉リコッタチーズであることが多い。

※この「トルテッリーニ (tortellini)」の解説は、「パスタ」の解説の一部です。
「トルテッリーニ (tortellini)」を含む「パスタ」の記事については、「パスタ」の概要を参照ください。

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