テレビアニメ版第2期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 18:06 UTC 版)
「黒執事の登場人物」の記事における「テレビアニメ版第2期」の解説
英国の裏社会で起きた厄介事を片付ける「女王の番犬」ことファントムハイヴ家に対して、トランシー家は英国で起きた厄介事の後始末を任されている「蜘蛛」と呼ばれる。アロイスが当主になってからは、屋敷にはアロイス以外には彼の契約した悪魔といった人外しかいない。 クロード・フォースタス 声 - 櫻井孝宏 トランシー家の執事を務めるアロイスと契約した蜘蛛の悪魔。第2期の黒幕的存在。黒髪金瞳に眼鏡を着用する美青年。契約者・アロイスには「イエス、ユア・ハイネス」と絶対服従し、執務を完璧にこなす。アロイスの「願い」に従って、セバスチャンがアッシュとの戦いで契約印の刻まれた左腕を失った隙をつき、望みを果たし魂を差し出そうとしたシエルの魂を奪っていった。 常に冷静沈着で無感情な鉄面皮だが、仕事前のウォームアップにタップダンスを踊り出すなど、挙動には若干外連味がある。セバスチャンとは互いに平静を装いつつも、皮肉混じりに仕事の不備を指摘し、執事の格を熾烈に競い合うなど、かなり険悪な仲。トランシー家に遣える悪魔たちの指揮も任されており、戦闘時にはハンナの体内に収納している魔剣・レーヴァテインを武器にして戦う。 アロイスからはその忠誠心とアロイス自身を必要とする姿から厚く信頼されており、唯一の寄る辺として愛情を抱かれていたが、自身はあくまで喰らう魂の1つとしか認識しておらず、セバスチャンが単なる契約者としての関係以上に執着しているシエルに興味が移る。やがて執事に愛情を求めるアロイスを見限り、シエルを手に入れるための道具として利用しようと考え殺害、アロイスから抽出した魂を指輪に封じ込め、シエルを洗脳してアロイスの記憶と混濁させることにより、シエルに自身を主と思い込ませることに成功するが、シエルからは執事業を完璧にこなせず奇行が過ぎるため、毛嫌いされる。 最後は、シエルの魂を巡ってセバスチャンとの決闘の末、セバスチャンの手によってレーヴァテインで貫かれたことで死亡する。最後はセバスチャンから利用していたはずのアロイスに悪魔である自分が翻弄されていたことを指摘され、アロイスを己の真の主として認め、執事として息絶える。 アロイス・トランシー 声 - 水樹奈々 トランシー伯爵家現当主を務める金髪碧眼の美少年。1874年11月5日生まれ。通称「旦那様」。生後間もなく何者かにさらわれ行方不明になったとされていたが、ある日クロードを連れて帰還し父の後を継ぎ当主になった。 性格は基本的に明るく、クロードには絶対の信頼を置くが、彼以外の者を見下したりハンナの左目を抉ったりする残忍性と、孤独や暗闇を恐れる脆さを併せ持つ。舌にはクロードとの契約の証である黄色の逆ペンタクルが刻まれている。 本名はジム・マッケン。トランシー伯爵の実子ではなく、一村の裕福な子供だった。両親の死後、弟・ルカと共に村人たちから虐げられて彼らを憎む中、ルカと契約したハンナの手で村とルカを失い(村を失うことは本人の希望でもあった)、トランシー家の男娼として迎えられた際、トランシー伯爵を手玉に取って養子に収まった。その後クロードと契約し、契約者の「願い」による魂の熟成を狙うクロードから、弟を殺した相手がセバスチャンであると吹き込まれ、伯爵が死にトランシーの全てを相続した後、セバスチャンに復讐すべく彼が執着するシエルを奪い取ろうとする。 セバスチャンとクロードの密約によって、シエルから自身の復讐相手と誤解されたことでシエルとの決闘の果てに敗北し、致命傷を負う。最後は孤独を恐れるあまりクロードへの愛情を吐露するが、その姿に幻滅したクロードに殺され、シエルの魂を欲するクロードの策略によって魂を抽出されてトランシー家当主の指輪に封じ込められ、その記憶をシエルと混濁させられた。 しかし、ハンナが殺害直後のアロイスの眼を体内に取り込んでおり、ハンナによってシエルの肉体の中で覚醒した意識が彼の肉体を支配する。自らの意識によりトランシー邸の庭園に作り出した薔薇迷宮でシエルの魂を巡ってセバスチャンとクロードが争う間、ハンナによって全ての真実を知らされ、アロイスとルカを愛していると告げたハンナとの契約を承諾する。シエルへの嫉妬心と自らを裏切ったクロードへの復讐心から、セバスチャンとクロードのどちらが勝ってもシエルの魂を手に入れられないよう、「シエルを悪魔として蘇らせる」という内容でハンナと契約した。 死の島においてセバスチャンに敗北したクロードが死亡した後、ハンナに魂を差し出し、最後はルカ、クロード、ハンナと全員の愛を手に入れた。 ハンナ・アナフェローズ 声 - 平野綾 トランシー家唯一のメイド。魔剣・レーヴァテインを体内に収納する「悪魔の剣を納める鞘」と呼ばれる悪魔。長い銀髪と褐色の肌を持つ物静かな美女で、常に憂いの表情を浮かべている。 第1話にて左目をアロイスに抉られ、彼と契約するまでは包帯を巻いていた。アロイスからは同じく悪魔であるクロードとは異なり、「何を考えているか分からない」と毛嫌いされ、虐げられている。 過去にアロイスの弟・ルカと契約してアロイスの村を滅ぼし、ルカの魂を契約により喰らった張本人。ルカのただ純真に兄を想い、魂を喰らった自分に感謝する姿に心打たれ、ルカと血を分けた兄弟であるアロイスを愛して彼の願いを叶えるべく、三つ子の眷属と共にトランシー家を訪れる。 グレルに腹を串刺しにされて無惨に敗北するが、悪魔であるために傷は治癒してその直後にクロードによって殺害されたアロイスの眼を自らの体内に取り込み、クロードによって洗脳されたシエルの中のアロイスを覚醒させた。アロイスの覚醒後、彼の眼は自らの左目に移植する。薔薇迷宮で全ての真実を告白してルカとアロイスへの愛を告白し、アロイスと契約する。 死の島においてシエルの魂を巡ってセバスチャンとクロードを決闘させ、アロイスとの契約に従いシエルを悪魔に変えた後、アロイスとルカの魂を内包したままクロードの亡骸の傍らで、崩れゆく死の島と運命を共にする。 トンプソン、ティンバー、カンタベリー 声 - 鈴村健一(OVA) トランシー家の使用人である三つ子の悪魔。顔と服装はそっくり同じで、見分け方は前髪。 元々はハンナの眷属で、ハンナがトランシー家に遣えると共に使用人となった。そのため、トランシー家では影響力の強いクロードにも従う。常に3人一緒に行動し、全員無口だが、仕事や戦闘はそつなくこなす。最後はセバスチャンにバラバラに切断され、死亡する。 3人とも毒舌のため、命令で普段は聞こえないほどの小声で話している。喋る時はトンプソンは明るい声で、ティンバーは暗い声で、カンタベリーは狡猾そうな声で喋る。また、ハンナの頼みでトランシー家に仕えているだけで、本心ではトランシー家を「燃やしちゃうのにね」と言うほど嫌悪している。 トランシー伯爵 声 - ふくまつ進紗 アロイスの父親で、トランシー家前当主。3年前に病死した。悪趣味な嗜好を持ち、屋敷の奇抜な内装だけではなく、大勢の少年を男娼として家に迎え、その身体を貪る変態として知られていた。 アーノルド・トランシー 声 - 星野充昭 トランシー伯爵の弟で、アロイスの叔父。金銭欲が強い模様。アロイスが本当にトランシー家の人間かどうか疑念を抱いている。 エドワード・アバーライン 声 - 菅沼久義 フレッドの双子の兄で、スコットランドヤードの警部。正義感は強いが、暑苦しい性格をしている。 マーガレット・ターナー 声 - 津田匠子 ロンドンの街並にある写真屋ターナー(声 - 志村貴博)の妻だが、本心では彼のことを愛しておらず、無理やり結婚させられたらしい。 金色の眼をした謎の人物に唆され、自分の幸せのためにカメラのフラッシュを利用し、ターナーをはじめとした人々を次々と焼殺した後、自身も炎に包まれて焼死する。 ルカ・マッケン 声 - 井上麻里奈 アロイス(ジム)の弟。兄を心から慕い、彼の言いつけに「イエス、ユア・ハイネス」と答えるのが好きだった。 故郷の村を憎む兄の望みを叶えるため、村を滅ぼすべくハンナと契約し、その代償として魂を食われて死亡する。それを知りながらも兄の望みが叶うことをただ純粋に喜び、魂を食われる直前にハンナへの感謝さえ述べるその姿は、彼女の心に大きな影響を与えた。
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