ジャカエン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 23:26 UTC 版)
「トミカヒーロー レスキューファイアー」の記事における「ジャカエン」の解説
ネオテーラ壊滅後に現れた古代の「火族」。地球温暖化によって北極の氷が解けたことにより復活した。世界征服を目論み世界各地で超火災を引き起こす。その正体は、人間が炎を悪用して地球を蝕んでいたことに対して、万物の憎しみから生まれた存在である。体を冷やされることは彼らにとって拷問に等しい苦痛のようで、三幹部は作戦に失敗すると、ドンカエンの命令によりお仕置きが行われる。序盤は体を冷やされるお仕置きが多かったが、次第にその回に登場した火炎魔人の特徴に応じたお仕置きが行われることが多くなる。 ドンカエン ジャカエンの首領で巨大な炎の姿をしている。三幹部に超火災の発生を命じる。失敗した幹部に対しては容赦ないお仕置きを行う。かつて世界征服を企んだが、勇者によって北極の氷の中に封印された。三幹部を吸収し一つ首の火龍に変化してレスキューキングと戦うが、敗北したことで力の大半を失い、体が縮小してしまった。本来は四つ首の龍の姿であり、まだ完全な姿ではなかった。 完全体になるためにジョウカエンに指揮を任せて地下の溶岩の中で眠りに就いていたが、終盤で復活。単独で火龍となって、自身を第二の太陽と化して地球に猛暑をもたらし、更に三幹部と合体して完全体の四つ首の龍となった。グレートワイバーンGXを圧倒し、三幹部を切り離されてもなおレスキューキングを窮地に陥れるも、最後はファイヤー1Xによって再び封印され、宇宙を彷徨うこととなった。 ジョウカエンに対する処遇などを見ると、冷徹な性格であることが窺える。名前の由来は首領(ドン) 。 ジョウカエン 中盤より登場したジャカエンの最高幹部で、ウカエンら三幹部よりも格上の存在。古代において、人間との共存を訴えドンカエンに反旗を翻したため南極の氷河に封印されていたが、打倒レスキューファイアーに業を煮やしたドンカエンによって封印を解かれた。 人間の悲鳴を聴くことに喜びを見出し、面白半分に破壊活動を行ったり超火災を発生させたり、三幹部やジャカストを痛めつけたりする等かなりサディスティックな性格をしている一方で大河の言葉に対して「お前たち人間は裏で汚ぇこと考えるくせによ!」と激昂したりなど、人間に対する強い憎悪を抱いている。 常に不気味な笑い声を発しており、冗談にも本気にも受け取れない発言をする。首領であるドンカエンをタメ口で呼び捨てにし、三幹部を「君」付け(チュウカエンのみ「ちゃん」付け)で呼ぶ。戦闘能力といったジャカエン幹部としての実力は高く、三幹部を火炎魔人にする能力を持ち頭の羽飾りを使い「ハイパーカエン」を行い巨大化させる。 三幹部同様、普通の火炎魔人も生み出せる(その際、火種は必要としない)。2体以上を同時に巨大化および合体させる「ハイパーガッタイエン」を行うことも可能。なお羽飾りは三幹部に預けることで、三幹部が任意に使用することが出来る。顔を上下逆に回転させることで怒りの面になり、口調も荒々しくなる。展開することで鋏にもなる剣を武器として使用し、剣から発するパワーを火炎魔人に送ることでさらに強化させることが出来る。 ドンカエンには忠誠的ではなく、彼が完全体となる前にレスキューファイアーを壊滅させ地球を征服しようと企んでいた。その一方では、終盤においては体に限界が来ているためかドンカエンの復活を望んでいるかのような発言もしている。 「清」の青き珠を手に入れクリスマスに世界中で超火災を起こし、さらには地球に接近したソーホー彗星を地球に衝突させようとする。しかし、ファイアー1Xとの戦いに敗れ青き珠を奪還され、自らハイパーガッタイエンによりソーホー彗星と合体してスイセイエンとなり地球に衝突しようとするが、グレートワイバーンGXに撃破された。その後、名古屋シティの地下にあるマグマの中で回復すると共に、三つ目の青き珠「喜」を手に入れた(この間、名古屋シティは超温暖化現象に見舞われた)。 終盤で、古代に人間とジャカエンとの争いを話し合いで解決させようしたことが判明する(反旗を翻したり、忠誠的でないのはこの出来事が起因している)が、ドンカエンに騙された人間によって酷い仕打ちを受け、人間に裏切られたと思い込んだことによって現在に至った。ファイアーフェニックスを占拠して人間を滅ぼそうとするが、「悲」の青き珠で火炎魔人となるがファイアー1Xとの最終決戦を通じて、本来の顔と心を取り戻しドンカエンに立ち向かったが、完全体の前には力及ばずマグマに落とされて消滅。名前の由来は上。 三幹部 ドンカエンの命令を受け、様々な物質を火炎魔人に変えて超火災を起こす。ネオテーラと違い、三幹部内での上下関係は無い。口癖はそれぞれの名前の由来の英語の頭文字から。勝手な理由で人間に燃やされた万物の怒りから生まれた存在であることが終盤で判明した。 3人一緒に仲良く食事したりと基本的に仲は良いようだが、他の幹部が失敗してお仕置きされる姿を笑い者にしていたり(直接お仕置きを実行したこともある)、手柄を横取りしようとして足の引っ張り合いをしたりするなどチームワークが良いとは言い難い。最終的にドンカエンと共に宇宙を彷徨うこととなった。ウカエン 軍人口調の三幹部の一人で頭脳派の男。主に機械や無機物を火炎魔人に変える。語尾に「…であーる(R)」と付ける。三幹部の中で最も陰湿な性格で卑劣な作戦を計画、実行している反面で、間抜けな一面や、お仕置きを恐れている節もある。戦闘やリベンジカエンの際は手に持った蛇の巻き付いた形状の杖を使う。火を噴くほど辛い食べ物が好物だが苦い食べ物が苦手。名前の由来は右(Right) 。 ドンカエンの力を受けたことによりパワーアップし、リベンジカエン無しでも巨大な火炎魔人を生み出したりなどができるようになった。さらに杖にもドンカエンのパワーを受けることでパワーの制御に成功し、口癖がなくなり、コミカルな面もなくなった。しかし、ファイアー1との一騎討ちで杖を破壊されてしまい、元の性格に戻ってしまった。 サカエン 三幹部の一人で力自慢の男。主に動物を火炎魔人に変える。語尾に「える(L)」と付ける。戦闘やリベンジカエンの際は鉄球を使う。火炎魔人にする動物を捕獲しなければならないためか、他の二人と比べて苦労人な面が目立つ。単純で意地っ張りな一面もあり、人に馬鹿にされることを最も嫌う。手の形状のためかジャンケンではパーしか出せない。ウカエン同様、辛い食べ物を好むが卵アレルギーを持っているため、卵がダメ。名前の由来は左(Left) 。本編中ではジョウカエンによって火炎魔人にされた回数が三幹部の中で最も多い。 チュウカエン ギャル口調で話す三幹部の紅一点。主に食べ物や植物を火炎魔人に変える。語尾に「…だしー(C)」と付ける。戦闘やリベンジカエンの際はいつも手に持った扇を使う。名前の由来は中(Center) 。高慢で身勝手な性格で、感情に任せてスタンドプレーに走ったり、仲間に非協力的な態度を示すことが多い。 料理が得意でウカエンやサカエンに振舞うこともあるが、自分の作りたい料理を作って押し付けるだけであるため、その腕が確かであるにもかかわらず、二人には非常に不評。 火炎魔人 三幹部が「ジャカ玉(ジャカだま)」と呼ばれるコア状の物質を種火に投げ込みそこから現れた炎が対象の物体を取り込み変化した怪物。生み出した三幹部が「リベンジカエン」と唱えることで現れる炎により巨大化&パワーアップをする。動物型(犬やカラスなど)や意思があるもの(例としてはレスキュードリルなど)はレスキューメガホーンで呼びかけることによって、火炎魔人から救い出すことができ、対象物体を失った火炎魔人は紫の炎を出し暴走に近い状態になる。 2体の火炎魔人に同時にリベンジカエンを行うことで合体し、さらに強力な合体火炎魔人「ガッタイエン」になることも可能。さらに三幹部全ての力を結集した「トリプルガッタイエン」も登場した。なお、生き物については生きている状態でなければ火炎魔人にはなれない(劇中では死んでいるイカを火炎魔人にしたが、すぐに黒焦げになってしまったことがある)。 ジョウカエンは三幹部を火炎魔人にすることができ(強化・暴走させる)、「ハイパーカエン」を行うことにより巨大化させることができる(巨大化した三幹部はファイナルレスキューで倒されると、元の姿に戻り空の彼方に飛ばされる)。火炎魔人になった幹部は始終暴走するわけではなく何らかの拍子に正気に戻ることもある。また、三幹部がジョウカエンに渡された羽飾りを使用して任意に火炎魔人になることもできる。完全体のドンカエンにより強化された三幹部は自ら火炎魔人化することができるようになる。 ジャカスト ジャカエンの一般兵。鳴き声は「ジャカ」。火柱のような形状の剣を武器としている。一体一体に「個」としての明確な意思があるのかどうかは不明だが、サカエンに作戦立案のアドバイスをしたりドンカエンの命令により各幹部へのお仕置きを忠実に実行するなど、高い知能を持っている模様。倒されるか、長い時間体が水に触れていると、消滅してしまう。
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